「ワイヤレスイヤホンって、やっぱり音ズレするんでしょ?」
そんな疑問を持っている人、多いと思います。たしかに以前は、Bluetooth接続=遅延がある、というのが当たり前でした。
でも最近は技術が進化して、動画もゲームも快適に楽しめる“ほぼ遅延なし”のイヤホンがたくさん登場しています。
この記事では、「遅延なしワイヤレスイヤホン」というテーマで、仕組みや選び方のポイント、そして実際におすすめできる10モデルを紹介します。動画好きもゲーマーも、きっとお気に入りが見つかるはずです。
ワイヤレスイヤホンの「遅延」とは?
まず知っておきたいのが、“なぜ音ズレが起きるのか”ということ。
ワイヤレスイヤホンは、音声をBluetoothでスマホやPCから送信し、イヤホン側で受信して再生しています。この間に音声データを圧縮・転送する処理が入り、その分ほんの少しタイムラグが生じるんです。
音楽を聴くだけなら気づかない程度ですが、映画のセリフやゲームの効果音だと「映像と音がズレてる?」と感じることがあります。これが“遅延”です。
「低遅延」や「ウルトラ低遅延」ってどれくらい速いの?
最近は“低遅延モード”や“ゲームモード”を搭載したイヤホンが増えています。
例えば、一般的なBluetoothイヤホンの遅延はおよそ200ms(0.2秒)前後。一方、低遅延モードでは50ms(0.05秒)以下まで短縮されることもあります。
このレベルになると、ほとんどの人が「ズレを感じない」と答えるほどです。
ゲーミング用などでは、15〜40msといった“超低遅延”モデルもあります。まさに「ほぼリアルタイム」と言える速さです。
遅延なしワイヤレスイヤホンを選ぶポイント
「低遅延モデル」と書かれていても、実際の使い心地には差があります。選ぶときは次の点をチェックしてみてください。
1. 対応コーデックを確認する
Bluetoothの音声圧縮方式=コーデックによって遅延は大きく変わります。
標準の「SBC」より、「aptX」「aptX Adaptive」「aptX Low Latency」「LHDC-LL」などに対応しているものは遅延が少なめ。
また、ゲーミングドングルを使う「2.4GHzワイヤレス接続」タイプは、さらにズレが抑えられます。
2. Bluetoothバージョン
Bluetooth 5.2や5.3など、新しいバージョンの方が通信の安定性・速度が向上しています。遅延だけでなく、接続の途切れやすさも改善されているので要チェック。
3. 低遅延モードの有無
設定アプリやタッチ操作で「ゲームモード」「低遅延モード」が切り替えられるイヤホンも多いです。ONにすると、音声圧縮を軽くしてレスポンスを上げる仕組み。
動画を見るときも効果があるので、搭載モデルを選びましょう。
4. 実際の使用レビュー
スペック上は低遅延でも、体感でズレることもあります。口コミで「音ズレを感じない」「映像とぴったり合う」と書かれているモデルは信頼できます。
5. 音質・機能とのバランス
低遅延だけを重視すると、音質やノイズキャンセリングなど他の要素が物足りなくなることも。
長時間使うなら装着感やバッテリー持ちも大切です。遅延と音質の両立を目指しましょう。
遅延なしワイヤレスイヤホンおすすめ10選
ここからは、実際に“低遅延で快適”と評判の高い10モデルを紹介します。価格帯や特徴もさまざまなので、目的に合わせて選んでください。
1. SONY INZONE Buds
ソニーがゲーミング用に開発した完全ワイヤレス。専用ドングルによる2.4GHz接続で、超低遅延を実現。ノイズキャンセリング性能も高く、動画もゲームも快適そのもの。
2. ASUS ROG Cetra True Wireless
ASUSのゲーミングブランドROGシリーズ。ゲームモード搭載で、映像と音のズレを最小限に抑えます。迫力ある低音と軽快な装着感も人気。
3. Razer Hammerhead HyperSpeed
Razerの定番ゲーミングイヤホン。PlayStationやPCにドングル接続でき、ほぼゼロ遅延。RGBライトが光るデザインも特徴的です。
4. Acer Predator Galea 330
ゲーミングデバイスブランド「Predator」の完全ワイヤレス。50msの低遅延モードを備え、アクションゲームでもストレスなし。音の定位感にも定評があります。
5. HyperX Cirro Buds Pro
ゲームと音楽の両立を目指したモデル。低遅延ながら高音質チューニングで、普段使いにも最適。軽量設計で長時間装着も快適です。
6. HUAWEI FreeBuds 5
ハイレゾ対応の高音質イヤホン。独自の低遅延技術を搭載し、動画視聴でも口の動きと音がズレにくいと評判。デザインもスタイリッシュです。
7. Xiaomi Buds 6 Lite
コスパ抜群の低遅延モデル。ゲームモードONで音ズレを軽減し、YouTubeやSNS動画もスムーズ。手頃な価格で“初めての低遅延イヤホン”にもおすすめ。
8. SOUNDPEATS Air5 Pro Plus
LDACやaptX Adaptive対応の高性能コーデック搭載モデル。音質・遅延・ノイズキャンセリングのバランスが良く、万能型といえます。
9. Panasonic RB-F10D
日本メーカーの安心感があるモデル。安定した接続と心地よい音質で、映画鑑賞やドラマ視聴にぴったり。操作も直感的で使いやすいです。
10. HyperX Cloud Earbuds II
有線接続型に近いレスポンスの良さで、ゲーミング入門にも最適。シンプルな構造ながら、足音や効果音をしっかり捉える定位感があります。
遅延を減らすためにできる工夫
イヤホン自体の性能に加えて、使い方でも遅延を軽減できます。
- スマホやPCを最新のOSにアップデートする
- イヤホンアプリで「低遅延モード」をONにする
- Bluetoothの接続を一度リセットし直す
- 他の無線機器(Wi-Fiルーター、電子レンジ)から距離をとる
- ゲーム機やPCでは有線または専用ドングルを利用する
ちょっとした工夫で体感のズレはさらに少なくなります。
遅延なしイヤホンを選ぶときの注意点
「遅延なし」と書かれていても、実際には“ほぼ感じないレベル”を意味します。
物理的に完全ゼロ遅延は難しいため、20〜50msくらいのモデルが“実用上のゼロ”と考えるのが現実的です。
また、動画配信サービスやゲーム機によっても処理の遅延が発生することがあります。イヤホンだけでなく、再生側の環境も確認しましょう。
さらに、低遅延モードは電池の消費がやや早い傾向にあります。長時間再生する場合は、通常モードとの切り替えを上手に使うのがおすすめです。
まとめ:遅延なしワイヤレスイヤホンで動画もゲームも快適に
ワイヤレスイヤホンは、もう“音ズレが当たり前”の時代ではありません。
低遅延モードや新しいコーデックを備えたモデルなら、映像やゲームとしっかり同期し、ストレスなく楽しめます。
今回紹介した10モデルは、どれも遅延の少なさに定評のあるものばかり。
動画視聴、ゲーム、音楽、どんなシーンでも快適に使える“遅延なしワイヤレスイヤホン”を選んで、音の世界にもっと没入してみてください。
