海外旅行に行ったとき、職場に外国人のお客様が来たとき、あるいはSNSで知り合った海外の友達とビデオ通話するとき――
「言葉の壁さえなければもっとスムーズに話せるのに…」
そう思ったこと、ありませんか?
実は今、あなたのポケットの中にあるiPhoneだけで、リアルタイム通訳ができちゃうんです。それも、特別な機械を買わなくても、無料で。
今回はiPhoneのライブ翻訳機能について、基本的な使い方から、もっと便利に使えるサードパーティ製アプリまで、まるっとご紹介します。これを読めば、もう言葉の壁で悩む必要はなくなりますよ。
そもそもライブ翻訳って何ができるの?
ライブ翻訳っていうのは、簡単に言うと「話しながら同時通訳してくれる機能」のこと。
たとえば、あなたが日本語で話しかけると、相手の言語に翻訳された音声が流れる。相手が英語で返すと、それが日本語に翻訳されて聞こえてくる。まるで同時通訳者が隣にいるみたいな感覚です。
iPhoneの場合、この機能は大きく分けて2つの方法で使えます。
標準の「翻訳」アプリを使う方法
iOSに標準で入っている「翻訳」アプリには「会話モード」っていう機能があって、これをタップするだけで双方向のリアルタイム翻訳がスタートします。アプリをダウンロードする必要すらないんです。
FaceTimeのライブ翻訳(iOS 17以降)
これ、意外と知られてないんですが、iOS 17からFaceTime通話でもライブ翻訳が使えるようになりました。画面上に字幕が出るイメージですね。遠くにいる海外の友達と、お互いの言語で話せるって、すごくないですか?
iPhone標準「翻訳」アプリのライブ翻訳、使い方をおさらい
まずは、誰でもすぐに使える標準アプリから。やり方は本当にシンプルです。
- iPhoneで「翻訳」アプリを開く
- 画面下の方にある「会話」タブを選択
- 画面中央のマイクボタンを押して、そのまま話しかける
たったこれだけ。
最初に使うときは、どの言語からどの言語に翻訳するかを選ぶ必要がありますが、それもアプリを開けばすぐに設定できます。
ちょっとしたコツ
この機能、iPhoneを横向きにすると、相手側と言語が左右に分かれて表示されるんです。レストランで向かい合って使うときとか、めちゃくちゃ便利ですよ。
あと、これは知っておくと助かるんですが、必要な言語パックを事前にダウンロードしておけば、オフライン(機内モード)でも使えます。海外旅行で「通信費が怖い…」ってときも安心です。
これってどれくらい正確なの?精度のリアルな話
「でも、機械翻訳ってなんかカタコトっぽいんでしょ?」
そう思う人もいるかもしれません。確かに数年前までは、ちょっと不自然な翻訳が多かったです。でも、今のiPhoneの翻訳精度は、日常会話レベルならほぼ問題ないレベルまで来ています。
得意なこと
・観光地での簡単な会話(「ここはいくらですか?」「トイレはどこですか?」など)
・レストランでの注文
・道を尋ねる、案内する
ちょっと苦手なこと
・早口でまくしたてるような話し方
・方言やスラング
・専門用語が多いビジネスシーン
・周りが騒がしい場所での会話
つまり、使うシーンを選べば十分実用的ってことです。もし翻訳がうまくいかなかったら、少しゆっくり、はっきりと話してみてください。それだけで精度がグッと上がることが多いです。
標準アプリvs他アプリ。どっちを選ぶ?
標準アプリはもちろん便利なんですが、状況によっては「もっと高精度なアプリが欲しい」「もっと対応言語が多い方がいい」ということもありますよね。
ここからは、ライブ翻訳ができる主要なアプリを、ざっくり比較していきます。
Google翻訳:圧倒的な言語数とユーザーの声
定番中の定番ですね。Google翻訳のすごいところは、対応言語の多さと、オフライン機能の充実具合です。
いいところ
・対応言語が100以上。マイナーな言語もカバー
・カメラ翻訳(メニューをかざすだけで翻訳)が超便利
・履歴が残るから、あとで見返せる
ちょっと気になるところ
・たまに直訳すぎて不自然なことがある
・アプリを起動するまでに数秒かかることも
海外旅行の強い味方って感じですね。特にアジア圏やヨーロッパのマイナーな言語を扱うなら、Google翻訳が安定です。
Microsoft Translator:多人数会話に強い
あまり知られてないかもしれませんが、Microsoftの翻訳アプリもかなり優秀です。
いいところ
・最大100人での多言語会議に対応(すごくないですか?)
・プレゼンテーションモード(自分の発言だけを大きく表示)がビジネス向け
・他の人とQRコードで簡単に共有できる
ちょっと気になるところ
・マイクロソフト製品に慣れてないとUIに少し戸惑うかも
英語、日本語以外に中国語や韓国語も含めた多言語での打ち合わせがあるなら、このアプリはめちゃくちゃ頼りになります。
DeepL:文章翻訳の最高峰が音声に
ビジネス文書の翻訳で有名なDeepL。最近アプリ版も進化していて、ボイス入力にも対応しました。
いいところ
・翻訳の自然さ、ニュアンスの正確さはピカイチ
・フォーマルな文章やビジネスメールの下書きに使える
ちょっと気になるところ
・対応言語が少なめ(主要な欧州言語と日本語、中国語、韓国語など)
・無料版には文字数制限がある
「カジュアルな旅行会話より、ちゃんとしたビジネスのやり取りで使いたい」って人には、DeepLがおすすめです。
シーン別!最強アプリの選び方
ここまで読むと「結局どれがいいの?」ってなりますよね。そこで、シチュエーション別に選び方をまとめてみました。
海外旅行(レストラン・買い物)なら
→ Google翻訳 か 標準アプリ
やっぱり旅行先で困らないのは、カメラ翻訳が優秀なGoogle翻訳。でも、サッと起動してすぐ使いたいなら標準アプリも便利。飛行機の中で言語パックをダウンロードしておけば、現地についてすぐ使えます。
ビジネス(外国人との打ち合わせ)なら
→ Microsoft Translator か DeepL
会議の内容を後から共有したいならMicrosoft Translator。メールなどの文面をしっかり作るならDeepL。特にMicrosoft Translatorの多人数同時翻訳は、本当に「未来が来たな」って感じがしますよ。
医療や緊急時なら
→ オフラインで使えるアプリ(標準 or Google翻訳)
通信が不安定な場所や、電波が入らない地下でも使えるように、必ず事前にオフラインパックをダウンロードしておきましょう。命に関わる場面では、確実に動くことが最優先です。
SNSで知り合った友達と通話なら
→ FaceTimeのライブ翻訳(iOS 17以降)
これはもう、純正の強みですね。相手もiPhoneユーザーなら、お互いにアプリを意識せずに自然に通話できます。
これからどうなる?AIが変える翻訳の未来
ちょっと未来の話もしてみます。
最近話題のChatGPTをはじめとする生成AI。実は音声会話機能がどんどん進化していて、従来の翻訳アプリとはちょっと違う形で「言葉の壁」を壊そうとしています。
たとえば、ChatGPTの高度なボイスモード。これは単に翻訳するだけじゃなくて、話している内容のニュアンスを理解して、ちょっとした雑談もできるんです。翻訳アプリが「通訳者」だとしたら、生成AIは「通訳できる友達」みたいな感覚に近いかもしれません。
まだ実用段階とは言えない部分もありますが、数年後には「翻訳アプリ」というジャンル自体が大きく変わっている可能性もあります。
まとめ:iPhoneがあれば言葉の壁は怖くない
iPhoneのライブ翻訳機能、最初は「おまけ機能かな?」と思われるかもしれません。でも、一度使い方を覚えて、自分のシチュエーションに合ったアプリを選べば、生活の幅がぐっと広がります。
今日のまとめ、ざっくりいうと
・標準アプリだけでも十分すごい。特に横向き会話モードは便利
・海外旅行ならGoogle翻訳、ビジネスならMicrosoftかDeepL
・オフライン対応はマスト。事前ダウンロード忘れずに
・iOS 17以降ならFaceTime通話でもライブ翻訳できる
・AIの進化で、これからさらに便利になっていく
「英語、苦手だな…」って思っている人ほど、一度試してみてください。思ったより自然に会話ができて、びっくりすると思います。
次に外国人の方と話す機会があったら、ぜひスマホを取り出して「このアプリ、使ってみませんか?」って声をかけてみてください。きっと、新しい出会いがもっと楽しいものになりますよ。
