あなたは今も、大事に使っているiPhone 7が手元にあるでしょうか。
もしかしたら、「そろそろ限界かな?」と感じ始めているかもしれません。ネットを検索すると、「サポート終了」という言葉が目に入り、不安になることもあるでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
実は2026年になった今も、iPhone 7を使い続けることは、一定の条件付きで可能なんです。この記事では、「まだ使いたい」というあなたの気持ちに寄り添いながら、2026年1月時点での最新情報をもとに、安全に、そして賢くiPhone 7を使い続けるための「すべて」をお伝えします。
2026年、iPhone 7を取り巻く環境の真実
まずは、発売から約9年半が経過したiPhone 7が、今どのような立場にあるのかを客観的に見てみましょう。これは、これから先の使い方を決める上で、最も重要な基礎知識になります。
OSとセキュリティアップデートはどうなっている?
最新の事実として、2026年1月26日に、AppleからiPhone 7を含む古い機種向けのセキュリティアップデート(iOS 15.8.6)が提供されました。これは非常に重要なポイントです。
- 最新OSの提供は終了:iPhone 7がアップデートできるOSは、iOS 15.8.xが最終バージョンです。iOS 16以降の新機能や大きなデザイン変更を体験することはできません。
- セキュリティアップデートは継続中:上記のように、緊急性の高いセキュリティ上の脆弱性に対する修正は、現在も続いています。しかし、今後のアップデートの頻度は少なくなり、予告なく終了する可能性もあるというのが現実です。
アプリはこれからも動き続ける?
ここが最も気になる部分かもしれません。結論から言うと、主要アプリの互換性は、日に日に狭まっています。
多くの開発者は、最新のOS機能を活用したアプリ開発にリソースを割くため、古いOSのサポートを終了する傾向にあります。例えば、登山ナビゲーションアプリのYAMAPは、2026年3月にiOS 16のサポートを終了すると発表しています。これに類似した動きは、特に金融機関のアプリや最新のゲーム、業務用ツールなどで顕著になるでしょう。
あなたが日常的に使っているアプリが、ある日突然「このアプリはご利用のOSバージョンに対応していません」と表示される日が来るかもしれない、という心構えは必要です。
修理はまだできる? 公式と非公式、賢い選択法
「動いているうちは使いたい」。そう思った時、次にぶつかる壁が「故障」です。iPhone 7は、Appleの定義する「ビンテージ製品」に該当しています(iPhone 7 Plusは既に該当)。これはどういうことか、修理という観点から詳しく見ていきましょう。
Apple公式サポートの現実
「ビンテージ製品」とは、製造から5年以上7年未満が経過した製品を指します(地域により異なります)。これに該当すると、Apple Storeや正規サービスプロバイダでの修理は、部品在庫があれば可能ですが、保証外の有償修理となり、在庫がなければ修理そのものを受付けられなくなります。
- 修理費用の目安:公式の場合、バッテリー交換で約11,200円、その他の修理(画面割れなど)では約42,800円というのが一つの目安です。本体交換となるケースも多いです。
- 判断のポイント:公式修理は純正部品と一定の保証が付きますが、費用対効果をよく考える必要があります。修理代が中古iPhone 7の市場価格に近づく、または超えてしまう可能性もあるからです。
街の修理店やDIYという選択肢
一方で、非公式の修理店では、より柔軟で低コストな対応が可能な場合があります。
- 部分修理が得意:例えば、背面のカメラレンズが割れただけの場合、Apple公式ではカメラレンズ単体の交換を行わずモジュール全体の交換(高額)になりがちですが、街の優良店では5,000円~9,000円程度でレンズのみを交換してくれることもあります。
- 重要な注意点:非公式修理にはリスクも伴います。非純正部品を使用すると、動作が不安定になったり、その部分に関してAppleの公式サポートが受けられなくなったりする可能性があります。信頼できる店舗を見極める目が大切です。
- DIYはおすすめしません:一見安上がりに思える自分での修理は、非常に専門的な技術を要します。iPhone 7は防水加工や部品の接着が高度で、不用意に開けると二度と元に戻せなくなるリスクが極めて高いです。ほんの小さなミスが、完全な故障につながります。
今日から実践! iPhone 7を安全に、長く使うための具体策
サポートが限られる中で、自分でできる最大の防御策は「予防」と「対策」です。ここからは、あなたが今日からすぐに始められることをお伝えします。
最優先:セキュリティを死守する3つの習慣
OSが古くなると、どうしてもセキュリティリスクは高まります。以下の習慣を鉄則としてください。
- アップデートは即実行:「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」を定期的に確認し、セキュリティアップデートが提供されていたら、迷わずすぐにインストールしてください。これが唯一かつ最強の防御策です。
- アプリの入手先はApp Storeだけ:安全性が審査された公式ストア以外からアプリをインストールしないでください。それがどんなに便利そうなアプリでも、です。
- 「怪しい」に敏感になる:見知らぬアドレスからのメールリンク、普段と違うデザインのログイン画面など、少しでも怪しいと感じたら、絶対に触らないでください。公衆Wi-Fiでは、オンラインバンキングや重要なパスワードの入力は避けましょう。
バッテリーを慈しむ、寿命を延ばす使い方
「電池の減りが早い」これは最も多い悩みです。バッテリーは消耗品。しかし、使い方でその寿命は大きく変わります。
- 今の状態を確認する:「設定」→「電池」→「電池の状態」を開いてみましょう。ここに「ピークパフォーマンス容量」が表示されます。もし「パフォーマンス管理が適用されています」と出ている場合は、化学的に老化したバッテリーを保護するため、システムが処理速度を調整している状態です。バッテリー交換で本来のパフォーマンスが戻る可能性があります。
- 長持ちさせる設定の工夫
- 低電力モードを活用する:気になる時は積極的にオンに。
- 画面の明るさ:自動調光をオンにし、必要以上に明るくしない。
- 位置情報:必要なアプリだけに許可を。「常に許可」は本当に必要なものだけに絞りましょう。
- バックグラウンド更新:「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」で、オフにするかWi-Fi時のみに制限。
物理的なダメージから守る、必須のプロテクト
本体が傷つけば、修理コストがかさみます。最後まで快適に使うために、物理保護も万全に。
- 保護ケースは「必需品」:特に背面のカメラレンズは突出しているため、衝撃で簡単に割れます。割れると内部にほこりや水分が侵入し、高額修理の原因に。クッション性のあるケースの装着は絶対条件です。
- バッテリー膨張の兆候に注意:画面が押し出される、筐体の隙間が開いてくる、といった変化に気づいたら、直ちに使用を中止し、専門家に相談してください。これは安全性に関わる問題です。
見極めの時:買い替えを真剣に考えるべきサイン
どれだけ大事に使っても、テクノロジーの進歩とアプリ生態系の変化には抗えません。以下の「サイン」が複数当てはまるなら、買い替えやサブ機への格下げを考えるタイミングかもしれません。
- 生活に必要なアプリが動かなくなった:銀行アプリ、交通系ICカードアプリ、仕事や学校で必須のツールなど、生活の基盤となるアプリが使えなくなった時は、明確な買い替えサインです。
- ウェブ閲覧自体がストレスになった:最新のウェブサイトが正しく表示されない、動きが非常に重くてストレスが溜まる。
- コミュニケーションの質が落ちた:ビデオ通話で相手に「映像が粗い」「声が途切れる」と指摘される機会が増えた。
- 修理費用が機体の価値を上回る:故障した時に、修理見積もり額が、中古のiPhone 7の相場価格と同額かそれ以上になってしまった。
もし売却を考えるなら、外観は非常に重要です。カメラレンズの割れや大きな傷は、買取価格を大きく下落させます。軽微な修理をするだけで買取額が上がる場合もあるので、修理費と売却益を計算してみるのも一つの手です。
あなたの選択を支える、最後のアドバイス
何よりも大切なのは、定期的なデータのバックアップです。iCloudを利用するか、パソコンに接続してiTunes(Finder)でバックアップを取得する習慣をつけてください。これは、突然の故障や買い替えの時にも、あなたの思い出や大切なデータを失わないための、唯一無二の「保険」です。
iPhone 7を長く使うという選択は、最新機種の便利さを諦める代わりに、経済性や愛着との付き合い方を選ぶ道です。この記事が、その選択を支える確かな情報となり、あなたが自信を持って「まだ使おう」と決断する一助となれば幸いです。
技術的サポートは限られていても、大事に使うあなたの気持ちと、適切な知識があれば、まだまだ一緒に過ごせる時間は残されています。
