最近のゲームはどんどん容量が大きくなっていますよね。
お気に入りのタイトルをいくつもインストールしておきたいのに、「容量が足りません」と表示される。そんな経験、ゲーマーなら一度はあるはずです。
でも、安心してください。
ゲーミングPCの容量は、自分で“増やせる”んです。しかも、やり方さえ知っていれば難しくありません。
この記事では、SSDやHDDを増設してストレージ容量を増やす方法を、初心者にも分かりやすく解説します。ロード時間を短縮し、快適なプレイ環境を手に入れましょう。
ゲーミングPCの容量が足りなくなる理由
まず、なぜゲーミングPCのストレージがすぐいっぱいになるのでしょうか。
最近のAAAタイトル(大作ゲーム)は、1本あたりの容量が50GB〜150GBにもなります。
さらにアップデートやDLC(追加コンテンツ)、高解像度テクスチャを入れると、あっという間に容量を圧迫します。
それに加えて、録画データやスクリーンショット、MOD(改造データ)を保存していると、気づけば空き容量はゼロに近づいていきます。
ゲームを快適にプレイするには、常にある程度の空き容量を確保しておくことが大切です。ストレージが逼迫すると、OSの動作も重くなり、ロード時間が伸びたり、動作が不安定になることもあります。
容量を増やすなら「SSD」と「HDD」どっちがいい?
容量を増やす方法として真っ先に思い浮かぶのが、**SSD(ソリッドステートドライブ)とHDD(ハードディスクドライブ)**の増設です。
それぞれの特徴を簡単に整理しておきましょう。
SSDの特徴
- 読み書きが非常に速く、ゲームのロード時間を短縮できる
- 可動部がないので静かで衝撃にも強い
- 消費電力が少なく、発熱も比較的少ない
- 容量あたりの価格はまだやや高め
特に、NVMe SSDと呼ばれるタイプは、従来のSATA SSDよりも数倍〜数十倍の速度を誇ります。
ゲームの起動やマップ読み込みが格段に速くなるため、ゲーミングPCとの相性は抜群です。
HDDの特徴
- 大容量でも価格が安く、コスパが高い
- 動画やスクリーンショット、あまりプレイしないゲームの保存に最適
- 可動部があるため、衝撃や振動に弱い
- 読み書き速度はSSDより遅い
大量のゲームやデータを保存しておきたいなら、HDDを“倉庫”として使うのが合理的です。
つまり、**「SSD+HDDの併用」**が最もバランスの取れた構成といえます。
SSDとHDDを組み合わせた最強構成
多くのゲーミングPCユーザーが採用しているのが、「SSDをメイン、HDDをサブ」という構成です。
以下のように使い分けると、コスパも性能も両立できます。
- SSD(500GB〜2TB):OS+よくプレイするゲーム+起動の速さを重視するタイトル
- HDD(2TB〜4TB):プレイ頻度の低いゲーム、録画データ、バックアップ、スクショ類
こうしておくと、頻繁にプレイするタイトルは爆速ロードで快適に。
一方、HDDに入れたデータは容量を気にせず保存できる。どちらのメリットも享受できるわけです。
ストレージ増設の前に確認しておきたいこと
増設を始める前に、いくつかのチェックポイントを押さえておきましょう。
- マザーボードの対応状況
空きのSATAポートやM.2スロットがあるかを確認します。M.2スロットがあれば、NVMe SSDを増設できます。 - ケース内部のスペース
2.5インチや3.5インチのドライブを取り付けるベイが空いているか確認。小型ケースだと物理的に入らないこともあります。 - 電源ユニット(PSU)のケーブル数
HDDを追加するなら、SATA電源ケーブルの余りがあるかも要チェック。 - 発熱と冷却
NVMe SSDは高性能ゆえに発熱しやすいです。ヒートシンク付きモデルやエアフローの確保も検討しましょう。 - 容量の目安
SSDは最低500GB、できれば1TB以上を推奨。HDDは2TB〜4TBがコスパ的にも人気です。
ゲーミングPCにSSDやHDDを増設する手順
実際の増設作業は、ポイントさえ押さえれば難しくありません。
基本的な流れを紹介します。
- PCをシャットダウンして電源を抜く
作業前には必ず静電気対策をしましょう。金属部分に触れて放電するだけでも効果があります。 - ケースを開けて空きスロットを確認
M.2スロットやSATAポートを確認し、どこに接続するかを決めます。 - ドライブを取り付ける
SSDならM.2スロットに差し込み、ねじで固定。HDDや2.5インチSSDならベイに装着し、SATAケーブルと電源ケーブルを接続します。 - PCを起動して認識を確認
BIOSまたはUEFIで新しいストレージが認識されているかをチェック。 - Windows上で初期化・フォーマット
「ディスクの管理」ツールを使ってドライブを初期化し、フォーマットします。これで使用可能になります。 - ゲームやデータを移行
Steamなどのプラットフォームでは、ゲームフォルダを別ドライブに移す設定が簡単にできます。
これで準備完了。容量が一気に増え、ゲームのインストールやデータ管理がスムーズになります。
容量を増やすと得られるメリット
ストレージを増設すると、単に「容量が増える」だけでなく、体感的にも大きな変化があります。
- ロード時間が短縮:特にSSDでは起動やロードが数倍速くなり、待ち時間のストレスが激減
- 動作が安定する:空き容量が増えることで、OSのキャッシュや仮想メモリの動作がスムーズに
- 録画・配信が快適になる:大容量HDDを使えば、高画質録画データも安心して保存可能
- 複数のタイトルを同時にインストールできる:頻繁な削除・再インストールの手間が不要に
容量が足りないストレスから解放されるだけでなく、全体のパフォーマンスが底上げされるのが魅力です。
外付けストレージという選択肢
もし内部のスロットが埋まっている場合や、自分でケースを開けたくない場合は、外付けSSDやHDDを使う方法もあります。
USB 3.2対応モデルなら、ゲームの保存やバックアップにも十分な速度があります。
ただし、内部接続よりはやや遅くなるため、頻繁に起動するゲームよりは倉庫用途に向いています。
ストレージ増設時の注意点とトラブル防止策
ストレージ増設は比較的安全な作業ですが、いくつか注意すべき点があります。
- 作業前にはデータのバックアップを取っておく
- 静電気対策を行う(手袋や金属接地など)
- ケーブルの抜き差しは電源オフの状態で行う
- SSDを取り付ける際は、ヒートシンクやエアフローにも注意
- フォーマット時に誤って既存ドライブを選ばないよう慎重に確認
また、増設後にPCがドライブを認識しない場合は、SATAケーブルの接続やBIOS設定を再確認してみてください。
将来を見据えた容量アップの考え方
今は1TBでも十分に思えるかもしれませんが、ゲームの容量は年々増えています。
4K・8Kテクスチャ対応や、リアルタイムストリーミング技術の進化によって、今後はさらに容量を要求される時代になるでしょう。
そのため、拡張性のあるマザーボードを選ぶことや、スロットを1つ空けておくことは大きなポイントです。
また、将来的にSSDの価格が下がれば、より大容量のモデルに置き換えるのも有効です。
まとめ:ゲーミングPCの容量を増やして快適プレイを手に入れよう
ゲーミングPCの容量を増やす方法は、実はとてもシンプルです。
SSDやHDDを追加するだけで、ゲームのロード時間を短縮し、快適なプレイ環境を整えることができます。
- SSDでスピードアップ
- HDDで大容量化
- 併用でコスパ良く運用
これが理想的な構成です。
自分のプレイスタイルに合わせて最適な組み合わせを選び、ストレージ不足の悩みを解消しましょう。
そして、今日からはもう「容量が足りない」と嘆く必要はありません。
ゲーミングPCの容量を増やして、思う存分、快適なゲームライフを楽しんでください。
