新しいiPhoneに機種変更するとき、格安SIMに乗り換えるとき、海外旅行で現地のSIMカードを使いたいとき――。
そんな場面で必ず必要になるのが、iPhoneのSIMカードの取り出し方です。
「そもそもSIMカードってどこにあるの?」
「専用のピンがないんだけど、どうやって開ければいいの?」
「間違えて変な穴にピンを刺して壊しちゃった…なんて話も聞くけど、大丈夫?」
こんな風に思ったこと、ありませんか?
実は、やり方を間違えるとiPhone本体を傷つけてしまうリスクもあるんです。
この記事では、2024年最新のiPhone(iPhone15シリーズ含む)に対応したSIMカードの正しい取り出し方から、入れ方のコツ、うまくいかないときの対処法、そして最近増えているeSIMのことまで、初心者の方にもわかりやすく徹底解説します。
これを読めば、もうSIMカードの抜き差しで迷うことはなくなりますよ。
iPhoneのSIMカードってそもそも何?役割を簡単におさらい
まずは基本から。SIMカードとは、「契約者の情報が記録された小さなICカード」のことです。
電話番号やキャリアとの契約情報がこのカードに書き込まれていて、iPhoneに挿すことで「自分のスマホ」として使えるようになります。つまり、SIMカードがなければ、電話もネットも基本的には使えないってことですね。
最近は物理的なカードを使わないeSIM(電子SIM)も普及していますが、日本で販売されているiPhoneの多くは、まだこの物理SIMカードに対応しています。
【必須アイテム】SIMカード取り出しに必要なもの
SIMカードを取り出すためには、専用の道具が必要です。ここを間違えると故障の原因になるので、しっかり確認しておきましょう。
純正のSIM取り出しピン(これがベスト)
iPhoneの箱の中に、小さな白い紙に貼り付けるような形で入っているのが、純正のSIM取り出しピンです。
先端が細くて硬く、トレイの穴にぴったり合うように設計されています。これが最も安全で確実なので、なくさないように大切に保管しておきましょう。
代用品として使えるもの(ゼムクリップ)
「箱捨てちゃった…」「ピンをどこにやったか忘れた…」そんな時は、細いゼムクリップが代用品として使えます。
クリップをまっすぐ伸ばして、先端がトレイの穴に入る太さかどうかを確認してから使ってください。
絶対に使ってはいけないもの
- 画びょうや針:短すぎて奥まで届かないし、指をケガする危険があります。
- つまようじ:折れて穴の中に残り、取り返しのつかない故障の原因になります。
- 太すぎるクリップ:無理に押し込むと内部の部品を壊します。
ピンをなくしがちな人は、100円ショップなどでスマホ修理キットとして販売されている工具セットを買っておくのもおすすめです。
【機種別】iPhoneのSIMトレイはどこにある?
さて、道具が準備できたら、次はiPhoneのどこにSIMカードが入っているか確認しましょう。
機種によって場所が少し違いますが、基本的には本体の右側面にあることが多いです。
- iPhone X以降のモデル(iPhone 11,12,13,14,15シリーズなど): 本体右側面の、サイドボタンの少し下あたり
- iPhone SE(第2世代、第3世代): 本体右側面
- iPadモデル: 本体右側面または上部
注意したいのが、機種によっては底面にある小さな穴と間違えやすいこと。
底面にある穴は通話用のマイクです。ここにピンを刺すとマイクが故障したり、防水機能が損なわれる原因になります。「絶対にトレイがあることを目で見て確認できる楕円形の穴」にだけピンを挿すようにしてください。
【画像で解説】iPhoneのSIMカード正しい取り出し方
それでは、実際の手順を説明します。初めての方でも失敗しないように、一つひとつ丁寧にいきましょう。
- 電源を切る(推奨)
必ずしなければいけないわけではありませんが、トラブル防止のために電源を切ることを強くおすすめします。 電源が入ったまま抜き差しすると、SIMカードを正しく認識しなくなるケースがあるからです。 - SIMトレイの穴を探す
先ほど確認した位置にある、小さな楕円形の穴を探します。 - ピンを垂直に、まっすぐ挿す
専用ピンまたはクリップを、穴に対して垂直になるように、まっすぐ奥まで挿します。
少し「コツン」と抵抗があるところまで挿すと、トレイが少しだけ飛び出してきます。 ここで超重要ポイント!- 斜めに挿さない:内部の基板を傷つける恐れがあります。
- 無理に強く押し込まない:少し力を入れる必要はありますが、壊れるくらいの力は不要です。
- トレイを指で引き出す
ピンを抜き、飛び出したトレイを指でつまんで、優しく最後まで引き抜きます。 - SIMカードを交換・確認する
トレイの上にSIMカードが乗っています。交換する場合は、このカードを外します。金属部分にはできるだけ触らないようにしましょう。 - トレイを戻す
カードのセットが終わったら、トレイをiPhoneに差し込みます。
向きに注意! トレイと本体の形が合う向き(上下逆さまになっていないか)を確認し、最後までまっすぐ押し込みます。最後に「パチッ」と収まる感じがあれば完了です。
【ここが肝心】SIMカードの正しい向きとセット方法
トレイにSIMカードをセットするとき、最も多い失敗が「向きを間違えること」です。
SIMカードとトレイには、どちらにも角が一つだけ斜めにカットされた部分(ノッチ)があります。
この形がピッタリ合うようにカードを置きます。無理に押し込もうとせず、自然に収まる方向を探してみてください。
もし向きを間違えて無理にトレイを挿すと、トレイや本体が変形したり、カードが傷つく原因になります。「あれ?なんか入りづらいな」と思ったら、一度引き抜いて向きを再確認しましょう。
【トラブル別】SIMカードがうまくいかない時の対処法
ここからは、実際に読者の方からよく寄せられるお悩みとその解決法を紹介します。
その1:SIMトレイが固くて抜けない
「ピンを挿してもトレイが出てこない…」という場合、以下のことを試してみてください。
- トレイの浮きを確認する:トレイが本体から微妙に浮いていて、ピンの先がトレイに届いていない可能性があります。指でトレイをグッと本体側に押し込んでから、もう一度ピンを挿してみましょう。
- 水平を保つ:iPhoneを机の上などに置き、ピンが完全に水平になるように垂直に挿すと力が伝わりやすいです。
- それでもダメならプロに頼む:無理に力を入れると、内部の部品を破損する恐れがあります。素直にApple Storeやキャリアショップに持ち込むのが一番安全です。
その2:間違えてマイク穴にピンを刺してしまった
もしやってしまったら、すぐにピンを抜いてください。
その後、電話のマイクが正常に動作するか(相手に声が聞こえるか)、スピーカーフォンにした時に音がおかしくないかを確認しましょう。
少しでも異変を感じたら、すぐに使用を中止し、Appleの正規サービスプロバイダで点検してもらいましょう。 放置すると防水性能が完全に失われている可能性もあります。
その3:SIMカードを入れ直したら「圏外」のまま認識しない
こんな時は、慌てずに次のステップを試してみてください。
- iPhoneを再起動する:まずは基本中の基本。これで直ることが結構あります。
- SIMカードを抜き差しする:一度トレイを抜き、カードの金属部分を柔らかい布で軽く拭いてから、再度しっかりとセットし直します。ホコリが原因で接触不良を起こしていることがあります。
- キャリア設定のアップデートを確認する:設定アプリ → 「一般」 → 「情報」と進み、しばらく待つと「キャリア設定のアップデート」があれば画面に表示されます(Wi-Fi接続時)。これを実行すると改善することがあります。
- 別の場所で試す:友達のiPhoneなど、動作確認済みの別の端末に自分のSIMカードを挿してみて、認識するかどうか試す方法もあります。もし別の端末でも認識しなければ、SIMカード自体の故障が疑われます。
どれを試してもダメなら、SIMカードの故障かiPhone本体の故障です。キャリアショップかAppleのサポートに相談しましょう。
物理SIMとeSIMの違いって?2024年現在の最新事情
最近よく聞く「eSIM」についても簡単に触れておきます。
eSIMとは、物理的なカードを使わずに、iPhone本体に内蔵された電子SIMのことです。
iPhone XS、XR以降のモデル(中国本土向けなど一部を除く)で対応しています。
eSIMのメリット
- キャリアの開通手続きがオンラインで完結する(すぐに使える)
- SIMカードの抜き差しが不要(紛失リスクゼロ)
- 物理SIMとeSIM、またはeSIM2つでデュアルSIM(2つの電話番号を使い分けられる)
知っておきたい注意点(2024年)
アメリカ向けのiPhone 14以降/iPhone 15シリーズは、物理SIMトレイがなく、eSIMのみ対応となっています。
日本向けモデルにはまだ物理SIMトレイが搭載されていますが、将来的には世界中でeSIMに移行していく流れです。「最近のiPhoneはこうなってるんだな」と頭の隅に入れておくと良いでしょう。
まとめ:正しい手順でiPhoneのSIMカードを安全に取り扱おう
いかがでしたか?
iPhoneのSIMカードの取り出し方は、正しい道具と手順さえ守れば、決して難しい作業ではありません。
最後にもう一度、今日のポイントをおさらいします。
- 道具は純正ピンか細いクリップを使う
- 穴の位置を間違えない(マイク穴は絶対にダメ!)
- ピンは垂直に、優しく挿す
- カードの向き(ノッチ)を必ず確認する
- 困ったら無理せずプロに相談
機種変更やキャリア変更は、スマホライフの大きなイベントです。そんな時に、SIMカードの取り扱いでつまづかないように、この記事がお役に立てれば嬉しいです。
正しい知識を身につけて、快適なiPhoneライフを送りましょう!
