ガーミンを使っている人なら、一度は「LINEの通知が届かない…」と困った経験があるかもしれません。
ウォッチ側にメッセージが表示されないと、せっかくのスマート通知機能も台無しですよね。
でも安心してください。多くの場合、これは故障ではなく設定や環境のちょっとしたズレが原因です。
この記事では、通知が届かない理由と、その解決方法をひとつずつ整理していきます。
通知が届かないときにまず知っておきたい基本
GarminのスマートウォッチがLINEなどの通知を受け取る仕組みは、とてもシンプルです。
スマートフォンに届いた通知を、Bluetooth経由でウォッチに転送しているだけ。
つまり、スマホ・アプリ・ウォッチのどれか一つでも設定がズレていると、通知は止まります。
この連携が成立するためには、次の3つが必須です。
- スマホとガーミンがBluetoothで接続されていること
- Garmin Connectアプリに通知アクセス権限があること
- LINEアプリとスマホの通知設定が有効であること
たったこれだけの条件ですが、どこかで設定が外れていると途端に通知が途絶えます。
スマホ側の通知設定をまずチェック
「Garminには届かないけど、スマホでは通知が出ている」
そんなときは、スマホ側の通知設定が原因であることが多いです。
iPhoneの場合
- 「設定」→「通知」→「LINE」を開く
- 「通知を許可」がオンになっているか
- 「ロック画面」「通知センター」「バナー」すべてにチェックが入っているか
- 「プレビューを表示」が「常に」になっているか
この「プレビューを表示」が“なし”や“ロックされているときのみ”になっていると、Garminに内容が転送されません。
Androidの場合
- 「設定」→「アプリと通知」→「LINE」→「通知」へ進む
- すべての通知カテゴリがオンになっているか確認
- Garmin Connect に「通知アクセス」権限が与えられているか確認
Androidではこの「通知アクセス」が最も重要です。許可していないと、Garmin ConnectがLINEの通知を読み取ることができません。
Garmin Connectアプリの設定を見直す
Garmin Connectは、スマホとウォッチをつなぐ中継役です。
そのため、アプリ側で通知を受け取る設定がされていないと、LINEは届きません。
手順は次の通りです。
- Garmin Connectを開く
- 「設定」→「通知」→「スマート通知」を選択
- 「アプリ通知」でLINEがオンになっているか確認
- 通知のタイミング（常時／アクティビティ中など）も確認
もし「Garmin Connectに通知アクセスを許可してください」というメッセージが出る場合は、指示に従って許可を付与しましょう。
また、スマホ側のバッテリー最適化機能がGarmin Connectの動作を制限していることもあります。
「省電力モード」や「アプリのバックグラウンド制限」がオンになっていると、通知が遅れたり届かなかったりするので、除外設定を行うのが安心です。
ガーミン本体の通知設定も忘れずに
スマホやアプリの設定が完璧でも、ガーミン本体で通知がオフになっていれば意味がありません。
確認ポイントは以下のとおり。
- ウォッチの設定メニューで「通知」がオンになっているか
- 「アクティビティ中も通知する」に設定しているか
- 通知タイプ（アプリ通知・メッセージ・電話など）がすべて有効か
- バイブレーションやトーンがオフになっていないか
ガーミンのモデルによっては、「プライバシーモード」や「おやすみモード」が自動で有効になることがあります。
夜間やアクティビティ中に通知が来ない場合は、この設定が影響しているかもしれません。
Bluetooth接続を安定させるコツ
「スマホは近くにあるのに通知が届かない」場合、Bluetooth接続が不安定な可能性があります。
Bluetoothは約10メートル以内で安定しますが、壁・金属・電子機器の干渉で通信が切れることがあります。
また、見た目は「接続中」でも、実際は切断状態になっているケースも。
対処法としては次の通りです。
- スマホとガーミンを近づけて再接続する
- Bluetoothを一度オフ→オンにする
- Garmin Connectを再起動する
- それでもダメなら再ペアリングする
ガーミン側で「スマートフォンとの接続を解除→再登録」すると、改善することが多いです。
それでも通知が来ないときの最終チェックリスト
上記をすべて試しても通知が来ないときは、次の項目を順に確認してみましょう。
- Garmin Connectのバージョンが最新か
- LINEアプリが最新か
- スマホのOSをアップデートしているか
- ガーミンデバイスのファームウェアを最新にしているか
- スマホを再起動してみたか
- ガーミンを再起動またはリセットしたか
アップデート後や長期間使用していると、設定がリセットされたり内部キャッシュが不具合を起こすことがあります。
再起動・再ペアリング・再設定で復旧するケースが多いので、根気よく試してみてください。
iPhoneとAndroid、それぞれの“よくある落とし穴”
ガーミンの通知トラブルは、OSによって少し傾向が異なります。
iPhoneで多いパターン
- LINEの「プレビュー表示」がオフになっている
- 通知スタイルが「ロック画面に表示しない」になっている
- バナー通知が無効でガーミンに情報が渡らない
Androidで多いパターン
- Garmin Connectに「通知アクセス権限」が付与されていない
- 省電力設定でGarmin Connectが停止している
- LINEの通知チャンネルが個別にオフになっている
Androidは機種ごとに設定名や動作が異なるため、「通知が来ない＝バグ」と決めつけず、設定を一つずつ確認するのが近道です。
実際によくある原因と対処まとめ
最後に、これまで紹介した内容をシンプルに整理します。
- Bluetooth接続を確認する
- LINEアプリの通知設定を見直す
- Garmin Connectの通知アクセスを許可する
- バッテリー最適化を無効にする
- ガーミン本体の通知設定をオンにする
- スマホ・アプリ・ガーミンを最新状態にする
- 再起動・再ペアリングで再接続する
ほとんどのケースは、これらのうちどれか1〜2個を修正するだけで解決します。
ガーミンでLINE通知がこないときは焦らず“設定の見直し”を
「通知が来ない」と聞くと、つい機械の不具合を疑いたくなります。
でも実際には、スマホやアプリの設定が原因であることがほとんど。
GarminとLINEの連携は、Bluetooth・アプリ権限・通知設定という小さな歯車の組み合わせです。
どこか一つでも外れてしまえば、うまく噛み合いません。
だからこそ、焦らず順番に確認することが大切。
設定を整えてしまえば、ガーミンは本来の性能をしっかり発揮してくれます。
LINEの通知が手元でスムーズに受け取れるようになれば、日常の小さなストレスも減るはずです。
今日からもう一度、設定を見直してみてください。
