海のレジャーや釣り、サーフィンが好きな人にとって「潮の満ち引き」は欠かせない情報。最近はスマートウォッチでも潮汐(タイドグラフ)を確認できるようになり、スマホを出さずに手元でチェックできる便利な時代になりました。
この記事では、スマートウォッチで使えるおすすめのタイドグラフアプリを5つ紹介します。各アプリの特徴や対応機種、使い勝手までわかりやすく解説していきます。
潮汐情報を知るメリットとは?
そもそも潮汐(ちょうせき)とは、月や太陽の引力によって起こる海面の上下動のこと。
潮の高さは「潮位」と呼ばれ、時間帯によって大きく変わります。
釣りでは潮の動きが魚の活性に影響しますし、サーフィンでは波のサイズやブレイクの仕方にも関係します。磯遊びや浜辺の散歩でも、干潮のタイミングを知っていれば安全に楽しめます。
つまり潮汐情報は「海のカレンダー」。その日の行動を決めるための基礎データと言っていいでしょう。
スマートウォッチで潮汐をチェックする利点
スマートフォンの潮汐アプリも便利ですが、スマートウォッチで確認できるとさらに快適になります。
- 手首で一目確認できる
海辺でスマホを取り出す必要がありません。防水仕様のスマートウォッチなら、波打ち際でも安心してチェックできます。 - オフラインでも見られる
一部のアプリは事前にデータを保存しておけば、電波の届かない場所でも潮汐を表示可能です。 - コンプリケーション表示が便利
文字盤の一部に潮位や満潮・干潮時刻を常時表示できるアプリもあり、時計を見るだけで状況がわかります。 - 釣り・サーフィン中でも両手が空く
スマホを触らずに済むので、濡れた手でも操作を気にせず情報を確認できます。
スマートウォッチで使えるタイドグラフアプリ5選
ここからは、スマートウォッチ対応のおすすめタイドグラフアプリを5つ紹介します。
それぞれの特徴や対応機種を比較しながら、自分の使い方に合ったアプリを選んでみてください。
1. Tide Table Chart
世界中の潮汐観測所をカバーする人気アプリ。Apple Watch、Wear OS、Garmin、Amazfitなど主要なスマートウォッチに対応しています。
特徴
- 満潮・干潮の時刻と潮位をグラフで表示
- 日の出・日の入り、月の出・月齢も確認可能
- オフライン対応で、事前にデータを同期しておけば通信不要
- 複数地点の潮汐情報を切り替えられる
おすすめポイント
釣りやマリンスポーツで世界中を移動する人にぴったり。
特にオフライン機能が充実しており、海外でも安心して使えます。
注意点
地域によっては潮汐データの精度に誤差が出る場合があります。日本国内の利用時は近隣観測所を選ぶと正確です。
2. Tide Guide: Charts & Tables
Apple Watchユーザーに圧倒的な支持を得ているのがこの「Tide Guide: Charts & Tables」。
潮汐だけでなく、風や波、月の動きなどをまとめて確認できます。
特徴
- Apple Watch専用デザインで見やすいグラフ表示
- コンプリケーションに対応し、文字盤に潮汐を常時表示
- Siriショートカット・ウィジェット・ロック画面にも対応
- オフライン機能付きで通信圏外でも利用可能
おすすめポイント
見た目もスタイリッシュで、操作性が抜群。
潮汐データだけでなく天気や海況まで一画面でわかるのは大きな魅力です。
注意点
一部機能(長期予報や高度な海況データ)は有料プランのみ。
無料版でも基本的な潮汐チェックは十分使えます。
3. タイドグラフBI
日本の釣り愛好家に定番のアプリ。国内約4,000カ所の釣り場に対応しており、詳細な潮汐データを日本語で表示できます。
特徴
- 日本全国の港や海岸を細かくカバー
- 潮汐・天気・風向・波高・水温・気圧などを一画面に表示
- 地震・津波・台風情報の通知もあり、災害時にも役立つ
- Wear OS対応。スマートウォッチ上でグラフ確認可能
おすすめポイント
釣りや海辺のレジャーがメインの人に最適。
日本語対応で操作もわかりやすく、観測所選択も簡単です。
注意点
観測所の多さゆえに最初は設定に少し手間がかかることも。
一度登録すれば快適に使えます。
4. Tide Charts by 7th Gear
シンプルで軽量な潮汐アプリを探している人にはこれ。
世界中の観測データを扱い、潮位の動きを直感的に確認できます。
特徴
- 位置情報から近くの観測所を自動検索
- 月相、日の出・日の入り、天気情報も併せて表示
- オフライン利用可能
- 広告が控えめでシンプルな操作性
おすすめポイント
動作が軽く、視覚的にもわかりやすいグラフが魅力。
シンプルに「潮だけ見たい」という人に向いています。
注意点
スマートウォッチ専用UIはなく、スマホ連携での使用が中心。
腕時計単体での利用を重視する人は他のアプリを検討してもよいでしょう。
5. Wear OS Toolset / Tides コンプリケーション
潮汐専用アプリ以外でも、ウォッチフェイスやウィジェットとして潮汐を表示できるツールがあります。
特徴
- Wear OSの「Toolset」では天気・潮汐・月齢などを一括表示
- Apple Watchでは純正「Tides」アプリ(watchOS 11以降)で潮汐を7日分スクロール可能
- コンプリケーションに設定すれば常時確認が可能
おすすめポイント
複数のデータをまとめて管理したい人におすすめ。
時計を見るだけで天気や潮の流れを同時に把握できます。
注意点
ツール系はデータ更新頻度が限定的な場合もあるので、定期的に同期しておくと安心です。
アプリを選ぶときのチェックポイント
アプリを選ぶ際は、以下の点を確認しておきましょう。
- 対応機種とOS
Apple Watchか、Wear OSか、Garminなど独自OSかを確認。 - 観測所の対応範囲
日本の沿岸データが豊富かどうかは要チェック。 - オフライン対応
海辺で通信が不安定なときに便利。 - 付加情報の有無
風・波・月相なども見られるとレジャーに役立ちます。 - コンプリケーション対応
文字盤に潮汐を表示できると日常的に使いやすい。
タイドグラフアプリを使いこなすコツ
- 観測地点を事前に登録
よく行く釣り場やビーチをあらかじめ設定しておくと便利です。 - 出発前にデータを同期
オフラインでの利用を想定して、電波のある場所で更新しておきましょう。 - 通知機能を活用
満潮・干潮時刻の少し前に通知が来るよう設定すれば、タイミングを逃しません。 - 実際の潮と照らし合わせる
初めて使うアプリは実際の潮位と比較し、精度を確認しておくと安心です。 - 安全第一で利用する
これらのアプリは目安情報です。航行や安全判断には必ず公式の潮汐表や気象情報を併用しましょう。
スマートウォッチで潮汐情報をもっと身近に
スマートウォッチで潮汐をチェックできるようになると、海辺での過ごし方がぐっと変わります。
手元で潮の動きを見ながら、釣りやサーフィンのタイミングを逃さず楽しめる。
しかも防水ウォッチなら、濡れても安心。
今回紹介した5つのアプリは、それぞれ得意分野が異なります。
釣りに特化するなら「タイドグラフBI」、デザインと操作性を重視するなら「Tide Guide: Charts & Tables」、多機能派なら「Tide Table Chart」。
自分のスタイルに合わせて選べば、スマートウォッチが“海の相棒”に変わります。
潮汐を理解すれば、海がもっと身近に、そして安全に感じられるはず。
この機会にお気に入りのタイドグラフアプリを見つけて、スマートウォッチで潮のリズムを楽しんでみてください。
スマートウォッチで使えるタイドグラフアプリ5選!潮汐情報を手軽にチェック
――海をもっと楽しむための新しい習慣を、手首からはじめよう。
