最近、「ゲーミングPCを買いたいけど、どれを選べばいいか分からない」という声をよく聞きます。確かに、パーツ名や数字がずらっと並んでいると難しく感じますよね。でも安心してください。この記事では、初心者でも納得して選べるように、ゲーミングPC本体の選び方をわかりやすく解説しつつ、今おすすめの高性能モデルも紹介していきます。
まず知っておきたい、ゲーミングPCと普通のPCの違い
「ゲーミングPC」とは、ゲームを快適に動かすために設計された高性能なパソコンのこと。見た目が派手だからゲーミング、というわけではありません。
一番の違いは、映像を描く「GPU(グラフィックボード)」の性能です。これが強力だと、動きの速いFPSや3Dゲームも滑らかに動かせます。
また、CPU(頭脳)やメモリ、冷却性能も一般PCより高く、長時間プレイしても安定します。最近ではゲームだけでなく、動画編集や配信などクリエイティブな用途にも人気です。
ゲーミングPCを選ぶ前に決めておくべきこと
いきなりスペック表を見ても、何が必要か分からない。そんなときは、次の3つをまず考えましょう。
- どんなゲームをプレイしたいか
- どのくらいの画質・フレームレートで遊びたいか
- 予算はいくらまでか
たとえば「ApexやVALORANTをフルHDで快適に」「原神を高画質で楽しみたい」など、目的を明確にすると、必要な性能が見えてきます。
最重要ポイントその1:GPU(グラフィックボード)
ゲーミングPC選びで最も重要なのがGPUです。GPUの性能で「映像のきれいさ」と「動作の滑らかさ」が決まります。
- ミドルレンジ(RTX 3060 / RX 6600 など)
フルHDで快適に遊びたい人に最適。多くの人気タイトルを高画質でスムーズに動かせます。 - ハイレンジ(RTX 4070 / RX 7800XT など)
1440pや4K、配信や動画編集もしたい人向け。高画質設定でも余裕があります。 - エントリー(RTX 3050 / GTX 1660 など)
価格を抑えたい初心者向け。ただし最新ゲームでは画質を下げる必要がある場合も。
数字の末尾(60・70・80)で大まかな性能のランクが分かるので、まずはそこをチェックしてみましょう。
最重要ポイントその2:CPU(プロセッサ)
GPUが描画担当なら、CPUはゲーム全体の指揮官です。CPUが遅いと、GPUが本領を発揮できません。
ゲームを快適に遊ぶなら、**Intel Core i5 / Intel Core i7、AMD Ryzen 5 / AMD Ryzen 7**あたりが基準です。
「動画編集や配信もやりたい」「長く使いたい」という人は、8コア以上・最新世代のCPUを選ぶと安心です。
逆に、ライトなゲーム中心なら6コアクラスでも十分です。
快適プレイの裏方:メモリとストレージ
最近のゲームはデータ量が大きく、メモリもストレージも軽視できません。
- メモリは16GBが最低ライン。
多くのタイトルで快適に遊べる標準です。余裕をもたせるなら32GBもおすすめ。 - ストレージはSSDが必須。
ゲームのロード時間がHDDとは段違いに速くなります。
1TB以上あれば複数タイトルをインストールしても余裕があります。
SSDには「NVMe接続」という高速タイプもあります。ロード時間を重視するならこちらを選びましょう。
フレームレートと解像度の関係を理解しよう
初心者が混乱しがちな「fps(フレームレート)」と「解像度」。
ざっくり言うと、fpsは“動きの滑らかさ”、解像度は“画質のきれいさ”です。
- 60fps/フルHD(1920×1080):標準的で快適
- 144fps/フルHD or 1440p:eスポーツ向け、反応速度重視
- 4K(3840×2160)/60fps以上:映像美を極めたい方向け
「どちらを優先するか」で必要なGPUが変わります。例えばApexを144fpsで遊びたいならRTX 4070以上が安心、といった具合です。
予算と性能のバランスを見極めよう
ゲーミングPCは性能を上げるほど価格も上がります。
初心者が目安にするなら次のようなイメージです。
- 10〜15万円前後:フルHDで快適。入門に最適。
- 20〜25万円前後:高画質・144fpsプレイが可能。人気帯。
- 30万円以上:4KやVRも余裕のハイエンド。配信や編集もOK。
注意したいのは「安すぎるPCには理由がある」ということ。GPUが旧世代だったり、電源や冷却が弱い場合もあります。価格だけで選ばず、スペックのバランスを重視しましょう。
本体サイズ・冷却・電源にも注目
ゲーミングPC本体は性能だけでなく、安定性や静音性も重要です。
高性能パーツは熱を持ちやすいため、冷却がしっかりしているかをチェックしましょう。
- ケース内部にファンが複数ついているか
- 水冷クーラー搭載か
- 電源ユニットの容量(650W以上推奨)
- 将来パーツを交換できるスペースがあるか
小型のミニタワーは省スペースですが、熱がこもりやすい面もあります。
設置場所と用途を考えてサイズを選びましょう。
初心者におすすめのゲーミングPC本体モデル
ここからは、初心者でも安心して選べる代表的なモデルを紹介します。どれも性能・価格・サポートのバランスが良い構成です。
NEXTGEAR JG-A5G60(マウスコンピューター)
15万円台で手に入る人気モデル。RTX 3060とRyzen 5を搭載し、フルHDでの快適プレイに十分な性能です。BTOメーカーの中でもサポート体制が充実しており、初めての1台にぴったり。
LEVEL-M1P5-R45-RK4X(パソコン工房)
コストを抑えたい人向けのミニタワー。価格帯は12万円前後ながら、冷却性能も考えられた設計。省スペースでデスク周りをすっきりさせたい人にもおすすめ。
Lenovo Legion Tower 5
信頼性の高いブランドモデル。RTX 4070クラスを搭載し、高画質ゲーミングや動画編集にも対応。デザインも落ち着いており、インテリアになじむのもポイントです。
NEXTGEAR JG-A7G60
より長く使いたい人に最適なバランス型モデル。Ryzen 7とRTX 4070の組み合わせで、144fps以上の高フレームレート環境も実現可能です。静音性の高さも魅力。
BTOとブランド製、どちらを選ぶ?
「BTO(Build To Order)」とは、自分で構成を選んで注文できるカスタマイズPCのこと。マウスコンピューターやパソコン工房などが代表的です。
BTOのメリットは、無駄な機能を省いてコスパを上げられること。パーツの交換や修理もしやすく、上級者になってからも長く使えます。
一方、メーカー完成品(LenovoやDellなど)は保証や安定性に優れ、初心者には安心感があります。サポート重視ならこちらもおすすめです。
長く使うためのチェックポイント
購入したあとも、快適に使い続けるにはメンテナンスも大切です。
- 定期的にホコリを掃除する
- グラフィックドライバを更新する
- 温度を監視して冷却を保つ
- 不要なソフトを入れすぎない
これだけで寿命や安定性が大きく変わります。ゲーミングPCは精密機器なので、丁寧に扱いましょう。
まとめ:ゲーミングPC本体を選ぶなら「目的」と「バランス」を大切に
ゲーミングPC本体の選び方で迷ったら、まず「何をしたいか」を基準にしてください。
GPU・CPU・メモリ・ストレージなど、どれも大切ですが、完璧を求めすぎると予算オーバーになりがち。
重要なのは、自分の用途に“ちょうどいい性能”を見極めることです。
そして信頼できるメーカーやサポートを選べば、初めてのゲーミングPCでも安心して長く使えます。
快適なプレイ環境が整えば、ゲームの世界がもっと広がります。
あなたにぴったりのゲーミングPC本体を見つけて、最高のゲーム体験を楽しみましょう。
