ゲーミングPCといえば、カラフルに光るLEDが定番。起動するだけでケース内部が鮮やかに輝き、テンションが上がる人も多いですよね。
でも、その一方で「夜はまぶしい」「寝室に置いているから光を消したい」「集中したいときに落ち着かない」と感じる人も少なくありません。
特にドスパラのガレリア(GALLERIA)シリーズは、冷却性能やデザイン性を重視したモデルが多く、LEDライティングが標準搭載されているケースが多いのです。
そこで今回は、そんなガレリアのゲーミングPCで光(LED)を消す方法を、初心者でもできる手順で分かりやすく紹介します。
なぜゲーミングPCは光るの?LEDをオフにしたい理由
ゲーミングPCが光るのは、単なる飾りではありません。
内部のパーツやファンが正しく動作しているかを視覚的に確認できるほか、各メーカーがブランドを演出するためにLED演出を採用していることもあります。
しかし、実際のユーザーからはこんな声も多く聞かれます。
- 夜にプレイするとき眩しい
- 寝る前に光が残っていて落ち着かない
- リビングや職場の雰囲気に合わない
- スリープ中も点灯していて電力が気になる
こうしたときに知っておきたいのが、「ソフトウェア設定で光を消す方法」と「BIOS設定で完全に消灯する方法」の2つです。
順を追って見ていきましょう。
まずは確認!自分のガレリアPCに搭載されているマザーボード
ガレリアはBTO(受注生産)方式なので、同じモデル名でも搭載されているマザーボードが異なる場合があります。
LED制御の方法はマザーボードメーカーによって変わるため、最初に自分の構成を確認するのが大切です。
確認方法はいくつかあります。
- Windowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、
msinfo32と入力。
表示されたウィンドウ内の「ベースボード製造元」と「ベースボード製品」をチェック。 - あるいは、コマンドプロンプトで
wmic baseboard get product,manufacturerを入力。 - ドスパラ公式サイトの購入履歴から「構成表」を開く。
主にガレリアで使われているのは ASUS、ASRock、MSI のいずれかです。
それぞれのメーカーには専用のLED制御ソフトが用意されており、そこからライトをオフにできます。
ASUS製マザーボードの場合:Armoury CrateでLEDをオフ
ASUS製マザーボードを搭載しているガレリアでは、「Armoury Crate(アーマリークレート)」という公式ソフトを使います。
手順
- ASUS公式サイトからArmoury Crateをダウンロードしてインストール。
- ソフトを起動したら、左のメニューから「Aura Sync」を選択。
- 「Aura エフェクト」の項目で「ダーク」または「オフ」を選びます。
これでケース内やマザーボード上のLEDが完全に消灯します。
必要に応じて、ファンやメモリなど他のパーツも連動して設定できます。
Armoury Crateの利点は、発光を細かくカスタマイズできること。
一部だけ光らせる、色を落ち着いたトーンに変えるなども簡単です。
ただし、ソフトが起動していないと設定が反映されないこともあるため、確実に消したい場合は後述のBIOS設定も併用しましょう。
ASRock製マザーボードの場合:Polychrome RGBで消灯設定
ASRock搭載モデルの場合、「Polychrome RGB(ポリクロームRGB)」というアプリを使います。
手順
- ASRock公式サイトからPolychrome RGBユーティリティをダウンロード。
- 起動すると接続されているLEDデバイス一覧が表示されます。
- 「発光モード」から「オフ」または「Disable」を選択。
この設定で、マザーボード・ケースファンなどASRock連携パーツの発光がすべてオフになります。
もし特定のファンやメモリだけが光っている場合は、それらが別の制御チップを使っているため、個別設定が必要になることもあります。
MSI製マザーボードの場合:Mystic Lightで調整
MSIモデルでは「Mystic Light」というツールが標準的です。
MSI Center内の機能として提供されており、アプリ起動後に「Mystic Light」タブを開き、LEDを「オフ」にするだけで消灯できます。
発光カラーやアニメーションも調整できるので、光らせたい部分だけ残すことも可能。
とはいえ、「完全に光を消したい」場合は全デバイスを選択し、まとめてオフに設定しておくのが確実です。
ソフトで消せないときはBIOS設定で完全オフにする
ソフトウェアで設定しても、「シャットダウン後も光っている」というケースがあります。
これは、電源ユニットが通電している状態で、マザーボードのLEDがスタンバイ電力を受け取っているためです。
この場合は、BIOS(UEFI)設定から直接制御しましょう。
一般的な手順(ASRock例)
- PC起動直後に「Del」キーまたは「F2」を押してBIOS画面に入る。
- 「Advanced Mode(詳細モード)」に切り替える。
- 「Advanced」タブ → 「Chipset Configuration」へ。
- 「Turn On Onboard LED in S5」などの項目を探し、「Disabled」に設定。
- F10キーで保存して再起動。
この設定により、PCの電源を切った状態(S5)でもLEDが点灯しなくなります。
ASUSの場合は、「AURA設定」や「Stealth Mode(ステルスモード)」という項目があり、同様に「オフ」に変更することで完全に無発光化できます。
ガレリア公式FAQにある補足情報
ドスパラ公式のFAQにも、ガレリアシリーズのLED設定について案内があります。
たとえば、ASUS製マザーボード搭載モデルでは、「筐体前面のRGB LEDライトを消灯する方法」として、Armoury CrateまたはBIOSのAURA設定を利用する手順が紹介されています。
また、キーボードやマウスなど周辺機器のバックライトは、「Control Center」や「EZスイッチ」から個別にオフにできる場合もあります。
周辺機器の光が気になる人は、そちらも併せてチェックしてみると良いでしょう。
よくあるトラブルと対処法
LEDを消す際によくあるトラブルと、その解決方法も押さえておきましょう。
- ソフトがマザーボードを認識しない
→ バージョンの不一致やドライバ未更新が原因。メーカー公式サイトから最新版を入れ直す。 - シャットダウン後も光っている
→ BIOSの「Turn On Onboard LED in S5」設定が有効になっている。Disabledに変更。 - 特定のファンやグラボだけ光る
→ それぞれ独立したLEDコントローラが搭載されているため、グラボメーカーやファンメーカー提供の専用ソフトを使用。 - BIOS操作が不安
→ 設定を変更する前に写真を撮っておくか、必要に応じてリセット手順(CMOSクリア)を確認しておく。 - 完全に光を消したら動作が分かりにくくなった
→ 電源ボタンやHDDランプなど、必要なインジケーターだけは残す設定にするのがおすすめ。
LEDをオフにして得られる快適さ
LEDを消すと、見た目が地味になると感じるかもしれません。
でも実際には、光を抑えることで集中しやすくなり、目の疲れも軽減されます。
また、夜間の作業や睡眠環境にも優しく、電力消費もわずかに抑えられます。
特に最近は「シンプルで静かなデスク環境」を好む人が増えており、光を消すのは一つのスタイルと言えるでしょう。
必要なときだけ点灯させ、普段は落ち着いた状態にしておくのもスマートな使い方です。
まとめ:ガレリアのゲーミングPCで光を消すには?
ガレリアのゲーミングPCで光を消すには、
- まずマザーボードのメーカーを確認。
- 該当する制御ソフト(Armoury Crate、Polychrome RGB、Mystic Lightなど)を使用。
- それでも残るLEDは、BIOSで「S5状態のLED点灯」を無効化。
この3ステップで、LEDの発光を自在にコントロールできます。
光らせるも消すも、ゲーミングPCの楽しみ方のひとつ。
自分のライフスタイルに合わせて設定を工夫すれば、より快適なPC環境を手に入れられます。
派手な光もいいけれど、静かで落ち着いた“無光ゲーミングPC”も、意外と悪くないですよ。
