ゲームを快適に遊びたいけど、できれば予算は抑えたい。そんな人にとって「10万円で買えるゲーミングPC」は、現実的で魅力的な選択肢だ。
この記事では、実際に10万円前後で購入できるコスパ重視のゲーミングPCを、選び方や注意点も含めて詳しく紹介していく。高額モデルに手を出さなくても、しっかり快適にプレイできる環境は作れる。
まず「10万円のゲーミングPC」でできることを知ろう
10万円という予算で考えると、どうしても「性能が足りないんじゃ…？」と不安になる人も多い。でも実際のところ、フルHD（1920×1080）環境で60fps以上を安定して出せるPCは、すでにこの価格帯に存在する。
このクラスのPCで狙うのは「中〜高画質での快適プレイ」。たとえば『Apex Legends』や『VALORANT』『フォートナイト』『原神』などの人気タイトルなら、設定を少し調整するだけでスムーズに動作する。4Kやレイトレーシングをフルに楽しむのは難しいが、入門としては十分なスペックだ。
10万円ゲーミングPCの基本構成をチェック
1. グラフィックボード（GPU）
ゲーム性能の要となるのがGPU。10万円前後なら「GeForce RTX 3050」や「GTX 1660 SUPER」あたりが主流だ。
最新の重量級タイトルも、設定を中程度にすれば快適に遊べる実力を持つ。特にRTX 3050はDLSS対応で、フレームレートを底上げできるのが強みだ。
GPUが「内蔵グラフィックスのみ」になっている製品は、基本的にゲーミングPCとは呼べない。購入前に必ずチェックしておこう。
2. CPU（プロセッサ）
CPUはRyzen 5シリーズ（Ryzen 5 4500や5500など）や、Intel Core i5（第12〜13世代）が狙い目。このあたりならマルチタスクもスムーズで、動画視聴や配信にも対応できる。
CPUが弱すぎると、ゲーム中にカクつきが発生することもある。GPUとCPUのバランスが取れた構成が理想だ。
3. メモリ（RAM）
最低ラインは16GB。8GBでは今後のアップデートや新作ゲームで厳しくなる可能性がある。
メモリは後から増設できる場合も多いが、最初から16GB搭載モデルを選ぶのが安心だ。
4. ストレージ（SSD）
起動やロードの速さに直結するSSD。500GBのNVMe SSDを搭載しているモデルが最もバランスが良い。
ゲームを複数インストールするなら1TBあると余裕が出る。HDDのみのモデルは避けたい。
実際におすすめできる10万円前後のモデルたち
ドスパラ「Lightning-G AT5W」
Ryzen 5 4500＋RTX 3050搭載で、価格は約9万円台。
メモリ16GB、SSD 500GBと、まさに“必要十分”な構成。
フルHDでのゲームプレイを想定するなら、コスパのバランスが抜群だ。
マウスコンピューター「G-Tune PL-B」
Intel Core i5＋GTX 1660 SUPERを採用。
やや旧世代だが、eスポーツ系タイトルなら高フレームレートを狙える。
静音性にも配慮されており、初めてのゲーミングPCとして人気が高い。
パソコン工房「LEVEL-M1」
Ryzen 5 5500＋RTX 3050で、約10万円前後。
冷却性能が高く、拡張性にも優れている。
BTOカスタマイズでストレージや電源容量も調整できるため、長く使いたい人におすすめ。
MSI Claw ゲーミングノート（Clawシリーズ）
ノート型ながら価格は9万円台から。
デスクトップほどの拡張性はないが、省スペースで使える点が魅力。
軽いタイトルや外出先でのゲーム用途にも向いている。
コスパを最大限に引き出すポイント
- セール時期を狙う
年末年始や新生活セール時期は、BTOメーカーが割引キャンペーンを行うことが多い。構成が同じでも1万円近く安くなることもある。 - 不要なオプションを外す
光学ドライブやOfficeソフトなど、ゲームに不要なものは省こう。その分、GPUやSSD容量に予算を回す方が賢い。 - 中古・アウトレットも検討する
保証付きの中古ゲーミングPCなら、10万円でRTX 3060搭載モデルが狙えることもある。ただし状態や保証内容は必ず確認を。 - モニターとの相性を考える
PCが高性能でも、モニターが60Hzならフレームレートは生かしきれない。144Hzモニターを持っているなら、GPU性能を少し優先しよう。
10万円ゲーミングPCの“限界”と“現実的な期待値”
正直に言うと、10万円ではハイエンドゲーミングの世界には届かない。
4K画質や最高設定でのレイトレーシングは難しい。
だが、フルHDで快適に遊べるという点では、今や立派な“本格ゲーミング環境”が構築できる。
軽量〜中量級タイトルはもちろん、重めのゲームでも設定を中程度にすれば十分楽しめる。
「画質を少し落としても、ラグのないプレイを重視する」──これが10万円PCの正しい向き合い方だ。
購入前に確認しておきたい注意点
- OSの有無を確認：BTOモデルではWindowsなしで価格を下げている場合がある。別途ライセンスを購入する必要があるので注意。
- 保証期間とサポート：1年間保証が一般的。延長オプションを付けておくと安心。
- 拡張性：後からGPUやメモリを増設できるかも要チェック。
- 電源の品質：500W以上で「80 PLUS認証」付きなら安定稼働しやすい。
- 冷却性能：通気性の良いケースや複数ファンを備えたモデルを選ぶと長持ちする。
将来を見据えるなら「アップグレード余地」も大切
10万円のPCでも、後から少しずつパーツをアップグレードすれば、長期間現役で使える。
特にデスクトップ型なら、メモリやSSDの増設、電源交換、グラボの換装も比較的簡単だ。
「最初から全部詰め込む」のではなく、「必要なときに少しずつ強化していく」──この発想がコスパを最大化するコツだ。
まとめ：10万円で買えるゲーミングPCは本当に“アリ”だ
ここまで見てきたように、10万円前後でも十分に実用的なゲーミングPCが手に入る。
ポイントは、GPU性能を最優先にしつつ、メモリ16GB・SSD500GB以上を確保すること。
Ryzen 5やCore i5クラスのCPUを組み合わせれば、フルHD環境で多くのゲームを快適に楽しめる。
今のゲーミング市場は競争が激しく、価格性能比の高いモデルがどんどん登場している。
「10万円だから」と諦める必要はない。
むしろ、コスパを追求して自分にぴったりの一台を見つけるのが、今いちばん楽しいタイミングだ。
10万円で買えるゲーミングPCのおすすめ！コスパ重視で選ぶ最強モデル【まとめ】
10万円で買えるゲーミングPCは、初心者から中級者まで幅広くおすすめできる。
フルHD・60fps環境なら十分現実的で、今のタイトルを快適に遊ぶには申し分ない性能だ。
これからゲーミングを始めたい人、コスパ重視で賢く選びたい人にとって、「10万円のゲーミングPC」はまさに最強の第一歩になる。
