最近は、PCゲームを本格的に楽しみたい人が増えていますよね。
とはいえ、最初に悩むのが「ゲーミングPCっていくらくらいかかるの?」という予算の話。
安く抑えたいけど、あまりケチると快適に遊べないんじゃ…と不安になる人も多いはずです。
この記事では、ゲーミングPCの予算を決めるときに知っておきたい考え方や、価格帯別のおすすめ構成をわかりやすく解説します。
「これからPCゲームを始めたい」「自分に合ったコスパのいい構成を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
まず押さえたい:ゲーミングPCの予算は「目的」で決まる
「高ければ高いほど良い」と思われがちですが、実は違います。
必要な性能は、どんなゲームをどんな環境で遊びたいかによって大きく変わるからです。
例えば——
- フルHDで60fps(普通のモニターで快適)なら、10万円前後でも十分。
- 1440pや4K、高リフレッシュレート(144Hz以上)で滑らかに遊びたいなら、20〜30万円は見たい。
- 最新タイトルを最高設定+配信や動画編集もしたいなら、30万円超が目安。
つまり「どんな遊び方をしたいか」を明確にすると、必要なパーツ性能が見えてきます。
そのうえで、GPU(グラフィックカード)を中心に構成を考えるのがポイントです。
10万円前後で始められる入門ゲーミングPC
「とにかく安く始めたい」「軽めのゲームを中心に遊びたい」という人は、10万円前後の構成でも十分です。
この価格帯で狙えるスペックの目安
この構成なら、フルHDでほとんどのゲームを快適にプレイ可能。
APEXやValorant、フォートナイトなどの人気タイトルなら設定を中〜高にしても60fps以上を維持できます。
ただし、4K画質や高リフレッシュレートでのプレイは厳しい場面もあります。
また、電源やケースに余裕が少ないことが多く、後々GPUを交換する際は注意が必要です。
15〜25万円でワンランク上のミドルレンジ構成
「せっかくなら高画質で快適に遊びたい」「数年は買い替えたくない」という人におすすめなのが、15〜25万円前後のミドルレンジ構成です。
この価格帯での標準的な構成
- GPU:RTX 4060〜RTX 4070、RX 7700 XTなど
- CPU:Core i5〜Core i7 / Ryzen 5〜Ryzen 7
- メモリ:32GB DDR5(6000MHz前後)
- SSD:1〜2TB NVMe
- 電源:750W以上(80Plus Goldクラス)
このクラスになると、1440p(WQHD)や高リフレッシュレートにも十分対応します。
最近のゲームを最高設定で遊びながら、配信や録画をしてもストレスが少ないでしょう。
また、電源・冷却にも余裕があり、将来GPUを交換してパワーアップすることも現実的。
「コスパ重視で長く使いたい」人には最もバランスの取れた予算帯です。
30万円以上で4Kも配信も余裕のハイエンド構成
本気で“最強の環境”を作りたい人は、30万円以上を目安にすると良いです。
この価格帯になると、4Kゲーミング・高フレームレート・レイトレーシングなど、あらゆる要素を最高レベルで楽しめます。
ハイエンド構成の目安
- GPU:RTX 4080〜RTX 4090、RX 7900 XTクラス
- CPU:Core i7〜Core i9 / Ryzen 7〜Ryzen 9(8コア以上)
- メモリ:32〜64GB DDR5
- SSD:2TB以上 NVMe(Gen4/5対応)
- 電源:850〜1000W(80Plus Platinum以上)
このクラスなら、ゲーム・配信・動画編集・3D制作などすべて快適。
静音性や冷却性能、デザインにもこだわったモデルが多く、長期的な満足度が高いです。
ただし、予算が跳ね上がるため、用途に合っているかはよく考えましょう。
「自分に必要な性能か」を見極めるのが、無駄な出費を防ぐコツです。
どの価格帯でも共通する「予算配分の考え方」
ゲーミングPCは「GPUが命」とよく言われます。
実際、全体の予算の40〜50%をGPUに割くのが目安です。
- GPU:40〜50%
- CPU:20%前後
- メモリ+ストレージ+電源など:30%前後
もちろん一概には言えませんが、このバランスを意識すると失敗しにくいです。
GPUばかり高性能にしても、CPUや電源が足を引っ張ることがあるため注意しましょう。
また、モニターや周辺機器も意外と出費になります。
144Hzモニターやゲーミングマウス、キーボードをそろえると数万円単位で上乗せされることも。
「PC本体+周辺機器」で予算を考えておくと安心です。
自作とBTO(完成品)、どっちがお得?
「少しでも安く組みたい」と考えるなら自作も魅力的です。
パーツを個別に選べるので、費用を抑えながら理想の構成に近づけられます。
一方で、初めての人はBTO(Build To Order=カスタム注文型)もおすすめ。
自分でパーツを選びつつ、組み立てや初期設定をショップが代行してくれます。
保証・サポートがつくため、万一のトラブルにも対応しやすいです。
初心者ほど「トータルコスパ」を重視してBTOを選ぶ人が多い印象です。
最近はBTOでも冷却・デザイン性の高いモデルが増えており、自作との差は縮まっています。
予算を決めるときのチェックポイント
- どんなゲームをどの画質で遊びたいかを決める
- GPUの性能を軸に構成を考える
- 長期的な拡張性(電源・ケース・冷却)を意識する
- モニター・周辺機器の費用も含めて計算する
- 自作・BTOどちらが自分に合うかを判断する
この5つを整理しておくと、「どこにお金をかけるべきか」が自然と見えてきます。
無理に最高性能を狙うより、目的とバランスを重視した構成が結果的に長持ちします。
2025年のゲーミングPC市場トレンド
2025年時点では、NVIDIA RTX 50シリーズやAMD RX 9000シリーズなど、新世代GPUが登場しています。
これにより、旧世代モデルの価格が徐々に下がっており、コスパ重視派にとっては狙い目の時期。
また、DDR5メモリが普及し、32GB構成が標準化しつつあります。
PCIe 4.0/5.0対応のSSDも一般化しており、ロード時間や転送速度はこれまで以上に高速です。
円安の影響で一時的に価格が上がることもありますが、パーツの供給が安定してきたため、
「少し待てば値下がりする」ケースも増えています。
タイミングを見ながら購入を検討するのも賢いやり方です。
最後に:ゲーミングPCの予算はいくら必要?
改めてまとめると——
- 10万円前後:フルHD中心の入門モデル
- 15〜25万円:1440pや高リフレッシュレートも快適な中堅モデル
- 30万円以上:4Kや配信・編集にも対応できるハイエンドモデル
大切なのは「予算=性能」だけでなく、「どんな体験をしたいか」という目的です。
ゲームのプレイスタイルや今後の使い方を考え、自分にぴったりのバランスを探すことが最優先。
初めてでも心配はいりません。
最近はBTOメーカーや比較サイトも充実しており、理想の一台を見つけやすくなっています。
この記事を参考に、自分に合ったゲーミングPCの予算を立ててみてください。
ゲーミングPCの予算はいくら必要?価格帯別おすすめ構成を紹介
あなたのスタイルに合った“最高の一台”を、無理のない予算で手に入れましょう。
