ゲーミングPCを組むうえで「どのグラボを選ぶか」は、性能だけでなく満足度にも直結する大きなポイントですよね。最近はNVIDIAとAMDが新世代アーキテクチャを次々と投入し、選択肢が豊富になりました。とはいえ、価格も性能もピンからキリまで。どれを選ぶべきか迷う方も多いはずです。
この記事では、2025年最新の市場動向を踏まえつつ、「価格別で本当にコスパの良いおすすめグラボ5選」を紹介します。初心者から上級者まで、自分にぴったりのモデルが見つかるはずです。
グラボ選びで失敗しないための基本
まずは、ゲーミングPC用グラボを選ぶうえで押さえておきたい基礎をサッと整理しておきましょう。
1. 解像度と目的を明確にする
自分がどんなゲームを、どんな環境で遊びたいのか。これを決めないまま購入すると、性能オーバーや不足を起こしやすくなります。
- **フルHD（1080p）**で遊ぶなら、エントリー〜ミドル帯で十分。
- WQHD（1440p）や4Kを快適にしたいなら、ミドル〜ハイエンド帯を検討。
- eスポーツ系タイトルはCPU依存度が高い場合も多いので、フレームレート（FPS）を安定させる方向で考えましょう。
2. VRAMと将来性をチェック
最近のタイトルは高解像度化が進み、VRAM（ビデオメモリ）8GB以上が事実上の基準になっています。特に長く使いたいなら、12GB〜16GBあるモデルを選ぶと安心です。
3. 消費電力・サイズにも注意
グラボは年々パワーアップしていますが、その分発熱や消費電力も増加。電源ユニットやケースのサイズに余裕を持たせることも大切です。購入前に「カード長」「推奨電源容量」を確認しておきましょう。
価格別で見る！ゲーミングPCにおすすめのグラボ5選
それでは本題です。ここからは、価格帯ごとに「今、買って損しないおすすめグラボ」を紹介していきます。性能・コスパ・将来性のバランスを重視しています。
【3万円以下】Radeon RX 6500 XT：コスパ最強の入門モデル
初めてゲーミングPCを組む人や、軽いゲーム中心の人におすすめなのが**Radeon RX 6500 XT**。実売2万円台と非常に手ごろで、フルHD解像度のゲームなら快適に動作します。
eスポーツ系（VALORANT、Apex Legendsなど）なら高設定でも100fps以上を狙えます。4GB VRAMという制約はあるものの、軽量ゲームやカジュアル用途には十分。電源要件も低く、省電力設計なのも魅力です。
ただし、重めのAAAタイトルや4K解像度では力不足を感じる場面もあります。本格的なゲーミング環境にステップアップしたい人は、次の価格帯を検討しましょう。
【5万円前後】Radeon RX 9060 XT：1440pでも快適なミドルクラス
AMDの最新RDNA4アーキテクチャを採用した**Radeon RX 9060 XT**は、5万円前後ながら非常に高いコスパを誇ります。16GB VRAMを備え、将来的にも安心。1440pでも高画質で安定したフレームレートを維持できます。
この価格帯で16GBメモリ搭載は大きな魅力。DLSSのようなアップスケーリング技術に対応しているため、設定次第では4Kプレイも視野に入ります。
静音性と発熱のバランスも良好で、ゲーミングPC初心者から中級者にぴったりの“万能型グラボ”です。
【8〜9万円】Radeon RX 9070：中級者にベストなバランス
ゲーミング性能・価格・将来性の3拍子がそろったのが**Radeon RX 9070**。多くのレビューサイトで「最もバランスが取れたグラボ」と評価されており、1440p環境ではほぼすべてのゲームを最高設定で快適に動作できます。
16GB VRAM搭載で、レイトレーシング性能も大幅に強化。AIアップスケーリング技術FSR4にも対応し、4Kでも高画質を維持可能です。
価格性能比（コスパ）ではNVIDIAの同価格帯を上回ると評価されることが多く、今最も注目されているモデルのひとつです。
【10〜15万円】GeForce RTX 5070 Ti：NVIDIA派ならこの1枚
NVIDIAの新世代Blackwellアーキテクチャを採用した**GeForce RTX 5070 Ti**は、AI支援技術「DLSS 4」や高精度なレイトレーシングに対応する注目モデルです。
特に4Kゲーミングや、配信・動画編集もこなしたいユーザーに最適。性能面での安定感とドライバ品質はNVIDIAならではです。
また、NVIDIA Reflex・Broadcastなどの専用機能を活用すれば、eスポーツや配信環境でも強みを発揮します。
ただし価格は10万円を超えるため、コスパを重視するならミドル帯と比較して検討すると良いでしょう。
【20万円以上】Radeon RX 9070 XT：究極のオールラウンダー
「妥協したくない」「4Kで最高設定・高フレームレートを楽しみたい」なら、**Radeon RX 9070 XT**がおすすめです。
ハイエンドGPUながら、競合の最上位モデルより価格を抑えつつ、4K解像度・レイトレーシング・AI処理のすべてを高水準でこなします。
ゲーム配信・動画編集などのクリエイティブ用途にも強く、“長く使える”ことを考えれば投資価値は十分です。
注意点は消費電力とサイズ。高性能ゆえに発熱が大きく、電源は750W以上が推奨されます。ケースや電源の準備を忘れずに。
グラボ選びを後悔しないためのポイント
ここで、購入前にもう一度チェックしたいポイントを簡単にまとめておきましょう。
- モニター解像度：1080pか4Kかで必要な性能は大きく変わる
- VRAM容量：8GB以上が安心、長く使うなら16GB推奨
- 電源容量：モデルによっては700W以上が必要
- サイズと冷却：ケースに収まるか、エアフローを確保できるか確認
- 価格の変動：為替やセールで価格差が出やすいため、購入タイミングも重要
また、グラボ単体ではなくPC全体のバランスも大切です。CPU・メモリ・ストレージとの組み合わせで性能を最大限引き出すことができます。
今買うならどのグラボが“最強コスパ”か？
結論から言えば、「Radeon RX 9070」シリーズが2025年時点でもっともバランスが取れています。
1440p～4Kを快適に動かしつつ、価格は10万円以下に収まることもあり、多くのゲーマーにとって最適解と言えるでしょう。
一方で、NVIDIA派やAI機能を重視する人には**GeForce RTX 5070 Ti**もおすすめです。用途や好みによって選択肢は変わりますが、共通して言えるのは「必要以上に高性能なものを買うより、自分の環境に合ったモデルを選ぶこと」が何より大事ということ。
ゲーミングPCにおすすめのグラボ5選！価格別に最強コスパモデルを紹介【まとめ】
グラボ選びは、性能だけでなく「どう使うか」で最適解が変わります。
エントリー帯は手軽さ、ミドル帯はコスパ、ハイエンドは快適さと将来性。自分のプレイスタイルを基準に選べば、後悔のない買い物ができるはずです。
2025年は新世代GPUの登場で選択肢がさらに広がっています。この記事を参考に、あなたにとって“最高の1枚”を見つけてください。
