「朝起きたらiPhoneの画面が真っ暗…」
「うっかり水没させてしまった…」
「突然リンゴループから立ち上がらなくなった…」
こんな時、真っ先に頭をよぎるのは「中のデータ、どうしよう」という不安じゃないでしょうか。
特にバックアップを取っていなかった場合の絶望感といったら、もう本当に大きいですよね。何年分もの写真、大事な連絡先、仕事のメッセージ…。
でも、ちょっと待ってください。iPhoneが故障しても、データ移行できる可能性はまだ残っています。この記事では、症状別に今すぐやるべきことから、最終手段であるプロのデータ復旧サービスまで、完全に網羅して解説していきます。
まずは落ち着いて!故障の症状をチェックしよう
大切なのは、パニックになって変にいじらないこと。誤った操作で、かえって復旧が難しくなるケースもあるんです。
まずは今のiphoneがどんな状態なのか、以下の3つのポイントでチェックしてみてください。
- 電源は入る?(画面が映るか、バイブはあるか)
- 画面操作はできる?(タッチに反応するか)
- パソコンに認識される?(充電の音がするか)
この3つを確認するだけで、取るべきベストな行動が変わってきます。次の章から、症状別に具体的な対処法を解説していきますね。
【症状別】データを守るための具体的な対処法
1. 画面は割れたけど操作はできる場合
これは不幸中の幸い、と言えるパターンです。画面はひび割れていても、中のデータにはアクセスできる状態なので、最優先でバックアップを取ってしまいましょう。
おすすめの方法
まずはLightning – HDMIアダプタを使う方法です。これをテレビや外部モニターに繋げば、割れた画面ではなく大きな画面で操作できるようになります。
さらに、Bluetoothマウスやトラックパッドを接続すれば、割れた画面に触れずにデータの移行作業が可能です。
- 手順
- アダプタをiphoneに接続
- テレビやモニターにHDMIケーブルで接続
- 設定アプリからアクセシビリティ → タッチ → AssistiveTouchをオン
- マウスやトラックパッドをBluetooth接続
これで画面タッチができなくても、マウス操作でバックアップが取れるようになります。この状態で、iCloudにバックアップするか、パソコンに繋いでiTunes(Finder)でバックアップを取ってください。
2. 画面は映るけどタッチが効かない場合
このパターンも、工夫次第で何とかなります。Appleには「VoiceOver」という画面の内容を読み上げてくれる機能があり、これを使えば視覚情報に頼らずに操作できるんです。
正直、初めて使うとかなり戸惑う操作感ではありますが、データを救うためだと思ってチャレンジしてみてください。
- VoiceOverでの操作のコツ
- タップ:1回ではなく「ダブルタップ」で項目を選択
- スワイプ:3本指で行う
- 画面の読み上げ:2本指で上にスワイプ
これで設定アプリを開き、iCloudバックアップを実行するか、またはパソコンに繋いでiTunesでのバックアップを試みます。
もし操作が難しすぎる場合は、後述する街の修理店で「画面タッチだけ直してほしい」と依頼する手もあります。この場合、データはそのまま残ることが多いです。
3. 電源は入るけど起動しない(リンゴループ)
リンゴマークが出たまま先に進まない、再起動を繰り返す…これがいわゆる「リンゴループ」という症状です。
まず試すべきは強制再起動です。機種によってボタンの組み合わせが違うので、自分のiphoneに合った方法を試してみてください。
- iPhone 8以降(SE第2/3世代含む)
- 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
- 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
- サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで押し続ける
- iPhone 7/7 Plus
- 音量を下げるボタンとスリープ/スリープ解除ボタンを同時に10秒以上押し続ける
- それ以前のモデル
- ホームボタンとスリープ/スリープ解除ボタンを同時に10秒以上押し続ける
これで直ればラッキーですが、ダメな場合はさらに復旧モード(リカバリーモード)を試します。
パソコンにiphoneを接続し、iTunes(Finder)を開いた状態で上記の強制再起動の操作をします。すると「復元」か「アップデート」を選ぶ画面が出てきます。
ここで超重要なのが、「復元」を選ぶとデータが初期化されてしまうということ。まずは「アップデート」を選んで、データを消さずにOSだけ再インストールできないか試してみるのがセオリーです。
4. パソコンにも認識されない場合
ここまでくると、かなり深刻な状態です。電源すら入らない、パソコンに繋いでも全く反応しない…これはハードウェアの故障である可能性が高いです。
例えば、水没による基板のショート、落とした衝撃で内部のパーツが外れたり壊れたりしているケースです。
ここから先は、残念ながら一般のユーザーが自宅でできることはほぼありません。
分解して自分で直そうとするのは絶対にやめてください。静電気で基板上の大事なデータを完全に破壊してしまったり、逆に状況を悪化させて復旧困難にしてしまうリスクがあります。
こうなったら、プロの力を借りるべきタイミングです。
【最終手段】バックアップ無しならデータ復旧専門業者へ
「バックアップなんて取ってなかった…」
「iCloudの容量足りなくてずっと放置してた…」
こんな方でも、データ復旧専門業者に依頼すれば、諦めなくていい場合があります。
どんなことをしてくれるの?
専門業者は、クリーンルームというホコリのない特別な環境で、iphoneを分解します。
そして、故障した基板を顕微鏡で見ながら直接修理したり、メモリチップから直接データを読み出すといった、メーカーレベルの作業を行います。
業者選びで絶対に外せない3つのポイント
とはいえ、初めての利用だと「どこに頼めばいいかわからない」「料金は高いんでしょ?」と不安ですよね。ここでは、信頼できる業者を選ぶための鉄則を3つだけお伝えします。
1. 見積もりは必ず無料か
「とりあえず診てほしい」という依頼でお金を取る業者は、基本的に避けたほうが無難です。データ復旧は成功するかわからないからこそ、診断は無料でやってくれるのが業界のスタンダードです。
2. 成功報酬制かどうか
これが最も重要です。「復旧できなければ料金は発生しない」という成功報酬制を採用している業者を選びましょう。作業前に高額な着手金を取るようなところは要注意です。
3. セキュリティポリシーが明確か
あなたの大事な写真や個人情報を預けることになります。ホームページにプライバシーマークの有無や、個人情報の取り扱いに関する規定がしっかり明記されているかを確認してください。
また、端末の送付方法も「特定記録郵便」や「追跡可能な宅配便」を使っているかもチェックポイントです。
料金のリアルな相場
気になる費用ですが、症状や機種によってピンキリです。あくまで目安として覚えておいてください。
- 論理障害(ソフトウェアの問題):3万円〜5万円程度
- 物理障害(基板故障など):5万円〜10万円以上
「思ったより高いな…」と感じる方もいるかもしれません。でも、二度と戻らない写真や思い出の代金と考えれば、決して高い買い物ではないという声も多いのも事実です。
【絶対NG】修理店に出す前にやってはいけないこと
最後に、修理店や復旧業者に依頼する前に、絶対にやってはいけないことをまとめます。これらをやると、復旧率がグッと下がります。
- 充電しようと何度も試す:水没した場合は特に危険。内部でショートして基板をさらに傷めます。
- 振ったり叩いたりする:一時的に直ることは絶対にありません。かえって内部の破損を広げます。
- 歯ブラシなどで掃除する:水没したからといって、自分で乾かそうと内部をいじるのは厳禁です。
- 電源ボタンを長時間押し続ける:復旧モードに入ってしまうなど、状態を複雑にします。
まとめ:諦める前にプロの手を借りよう
iphoneが故障したとき、データ移行は確かに難しい問題です。でも、今回ご紹介したように、症状に合わせた正しい対処法を取れば、データを救える可能性はグッと高まります。
- 画面操作できるうちにバックアップ
- リンゴループなら復旧モード(アップデート)を試す
- どうしてもダメならデータ復旧専門業者
特に、バックアップがない状態での故障は本当に絶望的です。でも、専門業者の中には「バックアップ無し」の状態からの復旧を専門にしているところもたくさんあります。
もし今まさに困っているなら、まずは無料診断をしてくれる業者に相談してみてください。「もしかしたら無理かも」と諦めるのは、それからでも決して遅くありません。
あなたの大事なデータが、無事に戻ってきますように。
