「うわっ、やっちゃった…」
スマホを落として画面が割れてしまった瞬間、誰しもが一度は味わったことのある絶望感ですよね。私も先日、うっかり手を滑らせて愛用のiPhoneをコンクリートの上に落下。見事に画面は蜘蛛の巣状にひび割れてしまいました。
さて、こういう時どうしますか?「画面交換すればいいんでしょ」と思うかもしれません。でも、修理店によっては「フレームごと交換します」と言われることも。え、フレームって何?画面だけじゃダメなの?いくらかかるの?
今回は、そんな「iPhone フレーム交換」に関するあらゆる疑問にお答えします。実際に修理を検討している方、中古iPhoneの購入を考えている方、自分で修理しようか迷っている方まで、後悔しない選択をするために知っておくべきことをギュッとまとめました。
iPhoneフレーム交換とは?画面修理との違いをわかりやすく解説
まず最初に、よくある混乱を解消しておきましょう。
フレーム交換とは、iPhoneの側面の枠(ボディ)ごと、画面部分を新しいものに取り替える修理方法です。一方で、みなさんがイメージする画面修理(ガラス交換) は、割れたガラスの部分だけを剥がして、新しいガラスを貼り付ける作業を指します。
じゃあ、どっちが必要なの?という話ですが、これには明確な基準があります。
こんな時はフレーム交換が必要
- 画面が粉々で、ガラスの破片が飛び散っている
- 本体が曲がっていたり、フレーム自体にへこみがある
- 液晶に色ムラや線が出ている(内部の液晶パネルまで損傷)
- タッチしても反応しない場所がある
こんな時は画面修理(ガラスのみ交換)でOKな場合も
- ひび割れはあるけど、タッチ操作は正常にできる
- 液晶に異常はなく、見え方は普通
- フレームは無傷で、歪みもない
つまり、「ガラスだけ割れた」のか、「内部の液晶や本体までイッちゃった」のかで、必要な修理が変わってくるんですね。
修理店によっては、ビジネス上の都合で「フレーム交換」を勧められることもあります。なぜなら、フレームごと交換する方が作業が簡単で、かつ単価が高いから。でも、必要以上に高額な修理を勧められたら困りますよね。
まずは自分のiphoneの状態をしっかり確認しましょう。もしタッチも正常だし画面もキレイに見えるなら、「ガラスだけの修理は可能ですか?」と聞いてみる価値はあります。
なぜフレーム交換が必要になるの?主な3つのケース
実際にフレーム交換が必要になるのは、どんな時なんでしょうか。具体的に見ていきましょう。
1. 画面全体が粉々の大破状態
これはもう見た目でわかりますね。ガラスの破片がポロポロ落ちてきたり、指を近づけるだけでケガしそうな状態。こうなると、きれいにガラスだけを剥がすのが難しくなります。無理にガラスのみ交換しようとすると、取り残された破片で新しい画面が浮いてしまったり、後日また割れやすくなったりするんです。
2. 本体が曲がっている(フレーム歪み)
知らないうちにカバンの中で曲がってた…なんてことも。フレームが歪んでいると、画面を交換してもぴったりはまらず、隙間ができてしまいます。そこからホコリや水分が入れば、内部故障の原因に。こういう場合は、歪んだフレームごと交換するのが正解です。
3. 液晶パネルまで損傷している
画面が割れた衝撃で、その奥にある液晶パネルまでダメージを受けているケース。黒いシミが出ていたり、線が入ったり、表示がおかしい時は、単なるガラス交換では直りません。この場合は液晶パネルとガラスが一体化した「フレームASSY(組み立て部品)」ごとの交換が必要になります。
フレーム交換の費用相場。正規と非正規でこんなに違う!
さて、気になるお値段です。ここをしっかり把握しておかないと、修理店でボったくられちゃうかもしれません。
Apple正規サービス(本体交換)の場合
Apple Storeや正規サービスプロバイダ(ビックカメラ、カメラのキタムラなど)では、フレームだけの交換というメニューは基本的にありません。代わりに、同じモデルの新品またはリファービッシュ品(再生品)と本体ごと交換する対応になります。
- 料金: 機種によりますが、だいたい 40,000円〜60,000円以上
- 期間: 預かり修理で数日〜1週間程度(店舗によって異なる)
- メリット: 交換後の保証が継続される、純正部品なので品質は100%
- デメリット: 高い、時間がかかる、データ移行の手間がかかる
AppleCare+に加入していればもう少し安くなりますが、それでも結構な出費ですよね。
街の非正規修理店(フレーム交換)の場合
一方、最近増えている街の修理ショップでは、フレームごと交換する修理が主流です。
- 料金: 15,000円〜30,000円 が相場(機種によって変動)
- 期間: 1時間〜2時間 でその場で完了するお店が多い
- メリット: 安い、早い、データはそのまま
- デメリット: 使用する部品の品質にバラつきがある、防水性能は保証されない場合が多い
金額だけ見ると、街の修理店の方が圧倒的にお得に見えますよね。でも、ここにはいくつかの落とし穴があるんです。
知らないと損する。フレーム交換の「品質」と「リスク」
ここからが本当に大事な話。フレーム交換には、知っておかないと後悔するポイントがいくつかあります。
使われる部品のグレード問題
街の修理店で使われる「フレーム」には、実はいくつかの種類があります。
① 純正リユース品(一番安心)
正規ルートで回収されたiphoneから取り出した、本物のApple純正フレーム。品質は一番高いですが、在庫が少なく、使っているお店は限られます。
② 高品質な社外品(コスト重視ならコレ)
中国などで作られた、純正と同じ仕様を謳う部品。最近は品質が向上していて、しっかりした業者ならここを使っています。塗装の質や寸法精度はまずまず。
③ 格安のコピー品(絶対に避けたい)
とにかく安い。でも、すぐに塗装が剥げたり、ボタンが引っかかったり、フレームが歪んでいて画面が浮いたり…。トラブルの原因になります。「安すぎる修理」には、こういう部品が使われている可能性大です。
フレーム交換で失われるもの
防水性能はほぼゼロになる
これ、めちゃくちゃ重要です。Appleは工場で特殊な接着剤と圧着機を使って、iphoneの防水性能(IP68など)を実現しています。ところが、非正規店でのフレーム交換では、この工程を完全に再現するのは難しい。
多くの修理店では「防水テープ」を貼って対応しますが、純正レベルの防水性は期待できません。つまり、修理後は「水に濡らさない」という前提で使う必要があるんです。修理店によっては「防水性能は保証できません」と必ず言われるはず。これ、マジで大事なことなので覚えておいてください。
修理後に起こりうるトラブル
実際にフレーム交換をしたユーザーの口コミを見てみると…
- 「交換して数週間後、画面の端っこのタッチが効きにくくなった」
- 「お風呂には入れてないのに、ちょっと雨に濡れただけで故障した」
- 「交換したフレームの色が、背面のガラスと微妙に違って気になる」
- 「後日iOSをアップデートしたら、『この画面は純正部品ではありません』って警告が出た」
特に最近は、Appleが非正規修理を検出する仕組みを強化しています。iphoneの機種によっては、非正規の画面に交換するとFace IDが使えなくなったり、True Tone機能が消失したりすることも。
「安く直った!」と喜んでいたら、後日こんなトラブルに見舞われる可能性もあるんです。
修理店の選び方。後悔しないための4つのチェックポイント
じゃあ、どこに頼めばいいの?という話。私はいろんな修理店を取材してきましたが、以下のポイントをチェックすれば、大きくハズレを引くことはありません。
1. 使用する部品の品質を確認する
「おいくらの修理ですか?」と聞く時に、同時に「使うフレームは純正品ですか?それとも社外品ですか?」と聞いてみましょう。正直に答えてくれるお店は信頼できます。「安い方の部品もありますが、品質重視なら少し高いこちらの方がおすすめです」と説明してくれるところが理想的。
2. 修理後の保証内容をチェック
フレーム交換後に不具合が出た場合、何日間保証してくれるのか。一般的なのは「3ヶ月〜6ヶ月」程度。保証期間が極端に短い(1週間だけとか)お店は避けたほうが無難です。また、「防水は保証外です」という但し書きは、どんなお店でもあるのが普通なので安心してください。
3. 口コミや評判を調べる
Googleマップのレビュー、X(旧Twitter)での評判、価格.comのクチコミなど、できるだけ多くの声をチェックしましょう。特に「◯ヶ月後にこうなった」という長期使用後の口コミは参考になります。悪い口コミがゼロのお店は逆に怪しいので、悪評の内容を見て「許容できる範囲か」を判断するのがコツです。
4. 作業風景が見えるかどうか
最近の信頼できる修理店は、カウンターの中で作業しているところを見せてくれるところが増えています。「修理中はお預かりします」というスタイルより、目の前でサクサク直してくれるお店の方が安心感がありますよね。
自分でフレーム交換(DIY)に挑戦する場合の注意点
「どうせなら自分でやってみようかな」というツワモノもいるかもしれません。確かに、Amazonや楽天で交換用のフレーム(画面一体型)と工具セットが5,000円〜10,000円くらいで買えちゃいます。
でも、これは本当に上級者向け。私も何度か挑戦しましたが、成功した試しがありません(笑)
自分でやる場合のリスク
- さらに画面を割る: 剥がす作業中に、まだ無事だった部分を割ってしまう
- フレームを歪める: ヒートガンで温めすぎて本体が変形
- 内部ケーブルを断線: 細かいフレキシブルケーブルを千切ってしまう
- バッテリー発火: 加熱やピックの挿し方によってはバッテリーがパンクする危険も
- ネジの締めすぎ: マザーボードを傷つけて起動不能に
もし挑戦するなら
どうしても自分でやりたいなら、以下の準備は必須です。
- 信頼できるガイド動画を見る: iFixitのサイトやYouTubeのプロの解説動画を予習しまくる
- 道具はケチらない: Amazonの激安セットより、少し高くても評価の高い工具を
- 予備の部品を用意: 失敗した時のために、最低2セットは部品を買っておく
- 覚悟を決める: 「失敗したら新しいiPhoneを買う」くらいの心構えで
私の経験上、初めて挑戦するなら、どうしても直したいけど「もう捨ててもいいや」と思えるジャンク品で練習するのがおすすめです。
結局、どこに頼むのが正解?状況別おすすめ修理方法
ここまで読んでいただいて、「じゃあ私はどうすればいいの?」という方のために、状況別におすすめをまとめます。
【こんな人はApple正規(本体交換)がおすすめ】
- とにかく純正品質じゃないと嫌だ
- 防水性能をキープしたい
- 今後もAppleの保証を継続したい
- データの移行に手間をかけてもいい
- 多少高くても安心感を買いたい
【こんな人は信頼できる非正規店(フレーム交換)がおすすめ】
- できるだけ安く、早く直したい
- データはそのまま残したい
- 防水性能はそこまで気にしない(水回りで使わない)
- 2〜3年使えれば十分と考えている
- 修理店をしっかり選べる自信がある
【こんな人は新しいiPhoneの購入も検討を】
- 3年以上前の機種を使っている
- バッテリーもへたってきている
- 修理代が下取り価格を上回る場合
実は、古い機種だと修理代よりも新しいiphoneを買った方がトータルコストが安いケースもあるんです。修理見積もりを取ったら、新品買うのと迷ってみるのもアリですよ。
まとめ。フレーム交換は「情報」が命
いかがでしたか?iphoneのフレーム交換、一口に言っても奥が深いですね。
最後に、今日の最重要ポイントをおさらいします。
- フレーム交換は「画面修理」とは違う。自分の症状がどちらに当てはまるかチェックしよう
- 料金は正規と非正規で大きく違う。安さだけに飛びつかない
- 使う部品の品質で、後々の満足度が変わる。「何を使ってるの?」は必ず聞こう
- 防水性能は失われる。修理後は水に注意して使うこと
- 口コミと保証内容は必ず確認。信頼できるお店を選ぶことが、後悔しない最大のコツ
画面が割れてしまった時は本当に焦りますよね。でも、ちょっと落ち着いて、今日お伝えしたポイントを思い出してみてください。正しい知識を持って修理店と向き合えば、きっと納得のいく選択ができるはずです。
みなさんの愛用iphoneが、少しでも長く、快適に使えますように。もし実際に修理されたら、ぜひ感想を聞かせてくださいね!
