iPhoneを使っていると、いつかは必ずぶつかる壁。それが「フレームの傷問題」です。
「ケースから外したら傷がついてた…」「下取りに出したいのにこの傷、どうしよう」
そんな悩みを抱えているあなたに、今回はiphoneフレームの傷修理について、失敗しない選び方と正しい知識をお届けします。
「とにかく傷を消したい!」という気持ちはわかります。でも、ちょっと待ってください。やり方を間違えると、状況が悪化したり、無駄なお金を払ってしまうことになりかねません。
この記事では、素材別の特徴から修理方法の種類、そして「やっていはいけないこと」まで、包み隠さず解説していきます。
iPhoneフレームの傷、まずは「見極め」が9割
傷と一言で言っても、その深さや状態はさまざま。まずは自分のiphoneの傷がどのレベルなのか、冷静にチェックするところから始めましょう。
傷の深さチェック、3つの基準
レベル1:表面の擦り傷
爪を立てて引っかけたときに、ほとんど引っかからない傷。細かいヘアライン傷や、ケースの隙間に入ったホコリでできた擦り跡などがこれにあたります。
レベル2:中程度の傷
目で見てはっきりわかる。爪を立てると軽く引っかかる。色が変わって見える場合もこのレベルです。
レベル3:深い傷
爪がしっかり引っかかる。金属がえぐれていたり、凹んでいる状態。ぶつけてできた大きな傷や、落としたときの衝撃痕はここに該当します。
この「レベル分け」ができていないと、適切な対処法を選べません。例えばレベル3の深い傷を「磨けば消えるでしょ」と思って研磨すると、周りがえぐれてかえって目立つようになるという悲劇が待っています。
フレーム素材でここまで違う!傷との向き合い方
あなたのiphoneは、どの素材のフレームでしょうか?モデルによって素材が異なり、傷の目立ち方や対処法がガラリと変わります。
ステンレスフレーム(光沢のあるProモデル)
iPhone X以降のProシリーズ(XS、11 Pro、12 Pro、13 Pro、14 Pro)が該当します。
この素材の特徴は、硬いけど傷が白く目立つこと。鏡面仕上げのため、細かい傷でも光の反射で目立ちやすいんです。でも逆に言えば、研磨である程度改善できる可能性があります。
実際、ユーザーからは「ピカールで磨いたら鏡みたいにピカピカになった」という声も。ただし、磨きすぎには注意。表面のコーティングを削りすぎると、逆にムラになることもあります。
アルミフレーム(マットな無印モデル)
iPhone XR、11、12、13、14、15(無印)、そしてSEシリーズが該当します。
ここで最重要ポイントをお伝えします。
アルミフレームは、絶対に研磨してはいけません。
なぜなら、表面は「アルマイト処理」という着色層でコーティングされているからです。研磨するとこの色の層が剥がれ、下地の銀色が露出します。つまり、傷を消そうとしたのに、かえって白くボケた大きな傷を作ってしまうことになるんです。
「そんなこと知らずに研磨しちゃった…」という声もSNSでは見かけます。アルミモデルの場合、研磨は厳禁。代わりにタッチアップペンでの色補修か、潔くケースで隠すのが賢明です。
チタニウムフレーム(最新Proモデル)
iPhone 15 Pro、15 Pro Maxが該当します。比較的新しい素材なので、情報が錯綜しがちです。
チタン自体は硬いですが、表面にはPVD(物理蒸着)コーティングが施されていて色味を出しています。このコーティングは比較的傷つきやすいという特徴が。
研磨すると、このコーティングが剥がれて色ムラになるリスクがあります。「チタンだから強い」と過信せず、専用のタッチアップ製品を使うか、プロに任せるのが無難です。
傷修理・補修の具体的な選択肢
では、実際にどんな方法で傷と向き合えばいいのか。予算やリスク許容度別に、選択肢を整理しました。
選択肢1:Apple正規サービス(安心と保証を取る)
Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込む方法です。
費用の目安: 保証なしで約5万円〜12万円(機種による)
AppleCare+加入時: 約12,900円程度のサービス料
正直なところ、傷だけのためにこの金額を払うのは「大げさ」に感じるかもしれません。実際、多くのユーザーは「高すぎる」と感じています。
ただ、純正部品を使い、修理後の防水性能も保証され、しかも修理保証が付くという安心感は、この方法だけの特権です。
向いているのは「傷だけでなく本体に歪みがある」「保証が効くので実質負担が少ない」「とにかく純正状態を維持したい」という方。
選択肢2:街の修理ショップ(コスパとスピード重視)
最近増えているスマホ修理専門店での修理です。フレーム交換に対応している店舗も多いです。
費用の目安: 10,000円〜30,000円程度
所要時間: 数時間〜即日
最大のメリットは、Apple正規の半額以下で修理できること。しかもデータはそのままで、短時間で仕上がります。
ただし注意点もあります。非正規部品を使うケースが多く、修理後の防水性能は期待できません。「雨の日に使わない」「水回りに持ち込まない」という自己責任が発生します。
また、技術力は店舗によって差があります。口コミをしっかりチェックして、実績のあるお店を選びましょう。
選択肢3:研磨・ポリッシュ(浅い傷限定のセルフケア)
レベル1の浅い傷なら、自分で磨くという選択肢もあります。
費用の目安: 0円(家中のもので)〜5,000円(専用キット)
ステンレスモデルなら、金属研磨剤(ピカールなど)とマイクロファイバークロスで丁寧に磨くことで、驚くほど傷が目立たなくなることがあります。
ただし、これはステンレスモデル限定。そして「深い傷は消えない」という前提を忘れずに。また、磨いた後は元の質感と微妙に変わる可能性もあるので、「完全に元通り」を期待しないことです。
選択肢4:傷隠しグッズ(とりあえず誤魔化す)
タッチアップペンや傷埋めジェルを使う方法です。
費用の目安: 1,000円〜3,000円程度
「下取りに出したいから、とりあえず目立たなくしたい」という方に人気です。色を塗って傷を埋めるだけなので、特別な技術もいりません。
ただ、完全に傷が消えるわけではなく、近くで見れば「あ、補修したな」とわかるレベルです。また、時間が経つと剥がれてくることも。あくまで「一時的なごまかし」と割り切るのがいいでしょう。
やってはいけない!絶対に避けるべきこと
ここまで読んで「じゃあ自分で交換用フレーム買って修理してみようかな」と思った方、ちょっと待ってください。
素人のフレーム交換は地獄への入り口
ネットで「iPhone フレーム 交換用パーツ」と検索すると、3,000円くらいでフレームが買えます。「これなら安上がり!」と思うかもしれませんが、素人が個人でフレーム交換をする難易度は、スマホ修理の中でもトップクラスです。
具体的にどんなリスクがあるのか。
まず、防水性能は完全に失われます。工場で圧着されている防水シールを破壊してしまうからです。自分で再シールしても、純正同等の防水性は絶対に戻りません。
次に、Face IDが使えなくなる可能性が高いです。フレームにはFace IDのケーブルが通っていて、ちょっとしたミスで断線させてしまいます。
さらに、アンテナ性能の低下も。フレームにはアンテナの一部が内蔵されている機種もあり、それを損傷すると電波の入りが悪くなります。
そして最も痛いのが、下取り不可になること。非正規修理端末は、買取業者によっては「買取不可」となります。つまり、修理にかけたお金が全部ムダになり、さらに売却益も失うというダブルパンチ。
SNSでは「自分でフレーム交換しようとして本体ごとお釈迦にした」という悲鳴が後を絶ちません。
「修理する価値」を冷静に考える
最後に、一番大切な話をします。
費用対効果と「手放す」という選択肢
iphoneのフレーム傷修理にかけるお金と、その結果得られるものを天秤にかけてみましょう。
例えば、3万円かけて修理したとします。でも、そのiphoneが来年には新型に買い替える予定だったら?修理代3万円は、そのまま新型の購入資金に回せたお金です。
また、下取りに出した場合の「傷あり」と「傷なし」の差額は、機種によって異なりますが、せいぜい5,000円〜10,000円程度であることも多いです。
つまり、3万円かけて修理しても、下取り価格の差額が1万円なら、実質2万円の損という計算になります。
「傷が気になる」という気持ちはとてもよくわかります。でも、iphoneは毎日使う消耗品でもあります。使い込んだ跡=愛着、と捉えることもできるんです。
それでもどうしても傷を直したいなら、自分のiphoneのモデル、傷の深さ、予算、そして将来の売却計画をしっかり考えた上で、最適な選択肢を選んでください。
研磨や補修でごまかすのか、プロの手でしっかり直すのか、それとも「傷も個性」と割り切ってケースをつけるのか。
あなたのiphoneとの付き合い方に、正解はありません。この記事が、後悔しない選択をするための手助けになれば幸いです。
