「スマホはちゃんとWi-Fiに繋がってるのに、なぜかタブレットだけ繋がらない…」
そんな経験、ありませんか?自宅でも外出先でも、タブレットだけ通信エラーが出ると焦りますよね。
でも安心してください。この現象にはちゃんと原因があり、ほとんどは簡単な手順で解決できます。この記事では、タブレットがWi-Fiに繋がらない時に試すべき対処法を、わかりやすく順番に紹介していきます。
まず確認したい!Wi-Fi設定の基本チェック
意外と多いのが、単純な設定ミスや見落とし。
次の3つは、最初に必ず確認しておきたいポイントです。
- Wi-Fiのスイッチがオンになっているか
設定画面からWi-Fiが有効になっているか確認。オフになっていたらオンに切り替えましょう。 - 正しいSSID(ネットワーク名)を選んでいるか
ルーターが複数のSSIDを出している場合、似た名前を間違えて選んでいるケースもあります。正しいネットワークを選択し、パスワードを再入力してみてください。 - パスワードの打ち間違い
Wi-Fiパスワードは大文字・小文字・数字を区別します。特に手入力時には「O(オー)」と「0(ゼロ)」の混同に注意です。
これだけで接続できるようになるケースも多いです。
機内モードや省電力モードが邪魔していることも
タブレットの機内モードがオンになっていませんか?
機内モードではWi-Fiが自動的にオフになる機種が多く、そのままでは接続できません。通知バーや設定画面で機内モードをオフに切り替えましょう。
また、バッテリーセーバーなどの省電力モードが原因の場合もあります。省電力設定ではバックグラウンド通信を制限することがあり、Wi-Fi接続が安定しないことがあります。一度オフにして再接続を試してみましょう。
タブレットを再起動するだけで直ることもある
動作が不安定な時は、まず「再起動」。
長時間使い続けたデバイスはメモリが溜まり、通信系のプロセスが不調になることがあります。電源をオフにして数十秒待ち、再びオンにするだけで改善することも多いです。
ルーターの再起動も効果的です。電源を抜いて30秒ほど待ってから再接続してみましょう。これでIPアドレスの重複や一時的な不具合が解消することがあります。
「スマホは繋がるのにタブレットだけダメ」の典型パターン
同じWi-Fiにスマホは繋がっているのに、タブレットだけエラーが出る…。
この場合、タブレット側の情報に原因があることが多いです。
保存されたネットワーク情報の不整合
以前接続したときの設定が残っていると、正しいパスワードを入れても認証に失敗する場合があります。
設定から該当のWi-Fiネットワークを「削除(または忘れる)」にして、再接続してみてください。
IPアドレスの競合
複数の端末が同じIPアドレスを使おうとしていると、うまく通信できません。
ネットワーク設定をリセットするか、IPを自動取得(DHCP)に設定し直すことで改善します。
周波数帯の違い
ルーターが2.4GHzと5GHzの2種類の電波を出している場合、古いタブレットが5GHzに対応していないケースがあります。
スマホは5GHzに繋がっていても、タブレットは2.4GHz側しか使えないことがあるので、2.4GHzのSSIDに接続してみましょう。
ルーターや環境側の問題も見直そう
MACアドレスフィルタリング設定
Wi-Fiルーターで「特定の端末だけ接続を許可」している設定になっていると、タブレットがブロックされてしまいます。管理画面から制限をオフにするか、タブレットのMACアドレスを許可リストに追加してみましょう。
接続台数の上限
家庭用ルーターには同時接続台数の上限があります。上限に達していると新しい端末が繋がらなくなります。
不要な機器の接続を解除してからタブレットを再接続してみてください。
電波干渉や距離
タブレットはスマホよりアンテナ性能が低い場合があり、距離が遠いと電波を拾いにくいことがあります。ルーターの近くで試して、安定するようなら位置を見直しましょう。
タブレット本体の設定・ソフトウェアに原因がある場合
OSやアプリの不具合
タブレットのOSやWi-Fiモジュールが古いと、通信が不安定になることがあります。
「設定」→「システム更新」で最新バージョンにアップデートしておきましょう。
ネットワーク設定をリセット
すべてのWi-Fi情報やBluetooth設定を初期化する「ネットワーク設定のリセット」は効果的です。
Androidでは「設定」→「システム」→「リセットオプション」、iPadなら「設定」→「一般」→「転送またはリセット」から実行できます。
セキュリティアプリやVPNが干渉している
セキュリティアプリやVPNがWi-Fi接続を遮断することがあります。一時的に停止または削除して再接続を試してください。
日付と時刻がずれている
意外な盲点ですが、端末の日時がずれていると接続が拒否されることがあります。特に暗号化通信では正確な時刻が必要です。「自動日時設定」をオンにしておきましょう。
公共Wi-Fiや外出先で繋がらない時の注意点
カフェやホテルなどのフリーWi-Fiでは、ブラウザ経由で認証が必要な場合があります。
スマホでは自動でログインページが開いても、タブレットでは表示されないことも。
その際はブラウザを開いて、任意のサイト(例:https://example.com)にアクセスしてみてください。自動的にログインページへリダイレクトされることがあります。
どうしても繋がらない場合はハードウェア故障の可能性も
ここまで試しても改善しない場合、タブレット本体のWi-Fiチップやアンテナ部分が故障しているかもしれません。特に落下や水濡れの後に症状が出た場合は、内部の損傷が考えられます。
この場合はメーカーや販売店のサポートに相談し、修理や交換を検討しましょう。
まとめ:スマホは繋がるのにタブレットだけWi-Fiに繋がらない時の対処法
最後にポイントを整理します。
- Wi-Fi設定や機内モード、省電力モードを確認
- タブレット・ルーターの再起動を試す
- ネットワークを削除して再接続
- 周波数帯(2.4GHz/5GHz)やMACフィルタ設定を確認
- ネットワーク設定リセット・OS更新でリフレッシュ
- 公共Wi-Fiではログインページを開く
- それでもダメならハードウェア不具合の可能性も
スマホは繋がるのにタブレットだけWi-Fiが繋がらない――。
この現象はほとんどの場合、設定の見直しやちょっとした操作で解決します。焦らず一つずつ確認していけば、きっと快適にインターネットを楽しめるはずです。
