気がついたらついていた、iPhoneの側面(フレーム)の傷。
「ケースなしで使いたいけど、この傷が気になる…」
「下取りに出したいから、なんとか目立たなくできないかな?」
そんな風に思ったこと、ありませんか?実は私も、裸で使っていたら見事に側面に擦り傷をつけてしまい、かなり落ち込んだ経験があります。
でも、諦めるのはまだ早いんです。傷の深さやiPhoneの機種によっては、自分である程度目立たなくすることができるんですよね。
今回はiPhoneのフレームの傷消しについて、正しい知識と具体的な方法をたっぷり紹介していきます。ネットには「歯磨き粉で消えた!」みたいな情報もあふれてるけど、それって本当なの?という疑問にも、正直にお答えしていきますよ。
iPhoneのフレーム、実は3種類あるって知ってた?
傷消しを始める前に、まず自分のiPhoneがどの素材なのかを確認することが何より大事。これ、めちゃくちゃ重要なので絶対に飛ばさないでくださいね。
実はiPhoneのフレームって、機種によって使われている素材が違うんです。そして素材によって、傷消しの方法も難易度もガラッと変わるんですよ。
ピカピカのステンレススチールモデル
対象機種:iPhone X、XS、11 Pro、12 Pro、13 Pro、14 Proシリーズ
Proシリーズに使われているのが、このステンレススチール。特徴はなんといっても高級感のある光沢。硬度が高くてしっかりしているので、実は研磨との相性がいいんですよね。
表面には薄いコーティングが施されていますが、コンパウンドで磨くことで浅い傷はわりとキレイになります。ただし磨けば磨くほど鏡面みたいになっていくので、もともとの仕上がりとは少し雰囲気が変わることも。そこは覚悟しておいたほうがいいかも。
サラサラのアルミニウムモデル
対象機種:iPhone SEシリーズ、XR、11、12/13 mini、12/13/14/15(無印)、15 Plus
こちらはエントリーモデルから標準モデルによく使われているアルミニウム。ステンレスより柔らかくて軽いのが特徴です。
でもね、ここが超重要なんだけど、アルミモデルの表面って「アルマイト処理」っていう着色層でコーティングされているんです。つまり、色がついているのは表面のごく薄い層だけ。この層を削っちゃうと、下から銀色のアルミ地肌が出てきちゃうんですよ。
新顔のチタニウムモデル
対象機種:iPhone 15 Pro、15 Pro Max
最新のProシリーズに採用されたチタニウム。軽くて丈夫で、しかも高級感がある。でも傷消しの観点からいうと、これが一番クセモノだったりします。
表面には細かい凹凸をつけたマットな仕上げと、さらにコーティングが施されています。この絶妙な質感をDIYで再現するのは、もうほぼ不可能に近いんですよね…。
まずは傷の深さをチェックしよう
素材がわかったら、次は傷の深さを確認します。ここを間違えると、逆効果になっちゃうこともあるので慎重に。
レベル1:表面の擦りキズ
爪を立てても引っかからない、なんとなく曇って見える程度の傷。これなら比較的簡単に改善できる可能性が高いです。
レベル2:やや深い傷
爪が少し引っかかる程度。目で見てもハッキリわかるレベル。ここからは少し本格的な作業が必要になってきます。
レベル3:深い傷
爪が深く引っかかる、段差がある。正直、このレベルだとDIYでの完全消去はほぼ不可能だと思ってください。
ステンレスモデルの傷消し、具体的な手順を解説
ここからは素材別に、具体的なやり方を紹介していきます。まずは比較的傷消ししやすいステンレスモデルから。
準備するものリスト
- マスキングテープ(細幅のものが便利)
- マイクロファイバークロス(数枚あるとベター)
- コンパウンド(研磨剤)
- 浅い傷なら「細目」か「仕上げ目」
- 深めの傷なら「粗目」から「細目」「仕上げ目」と段階を踏む
具体的な商品名を挙げると、ピカールとかタミヤのコンパウンドシリーズが定番です。Amazonでもホームセンターでも手に入りますよ。
ステップ1:徹底的な養生
これ、本当に大事なので手を抜かないでほしいんです。
マスキングテープで画面、カメラレンズ、背面ガラス、ボタンの隙間をしっかり保護します。研磨剤が画面についてしまうと、それはそれで新しい悲劇が生まれますからね。
ステップ2:研磨スタート
クロスにコンパウンドを少量とって、傷の部分を優しく擦ります。
ポイントは「一気にやらない」こと。力いっぱいゴシゴシやるんじゃなくて、様子を見ながら少しずつ。特に粗目を使うときは「削りすぎた!」が怖いので、細かい動きで確認しながら進めてください。
ステップ3:段階を踏む
粗目で磨いたら、今度は細目。そして最後に仕上げ目と、だんだん細かい粒子のコンパウンドに切り替えていきます。この工程をちゃんとやるかやらないかで、仕上がりの美しさが全然違います。
ステップ4:拭き上げと確認
最後にきれいなクロスで残ったコンパウンドを拭き取って、マスキングをはがします。どうですか?傷が目立たなくなりましたか?
アルミモデルは「消す」より「目立たなくする」発想で
さて、ここからが本番です。アルミモデルの場合、基本的な考え方を変えたほうがいいかもしれません。
なぜアルミの傷消しは難しいのか
先ほども言いましたが、アルミモデルの色って表面のごく薄い層だけなんです。つまり研磨すると、その色の層ごと削ってしまうことに。結果、その部分だけシルバー地肌が出てきて、周りの色と違うので逆に目立つという悲劇が待っています。
ネットで「歯磨き粉で消えた!」って書いてあるのを見たことある人もいるかもしれません。でもあれ、アルミモデルでやると悲惨なことになる可能性が高いんですよね。歯磨き粉にも研磨剤が入っているので、色が剥げちゃうんです。
アルミモデルでの現実的な選択肢
じゃあアルミモデルはどうすればいいの?というと、こんな方法があります。
① ガラス系コーティング剤で埋める
傷の中に透明なコーティング剤を流し込んで、光の反射を抑える方法です。完全に消えるわけじゃないけど、パッと見わからなくなる程度にはなります。
② カラータッチアップ
iPhoneの色に合わせた補修マーカーみたいな商品があります。傷の部分にちょっと塗って、余分を拭き取る。ただし広い範囲には使わないほうが無難。点状の傷限定と考えてください。
③ ケースで隠す
これ、実は一番確実で現実的な方法だったりします。どうせケースを使うなら、側面までしっかり覆うタイプを選べば、傷は完全に見えなくなりますからね。
チタニウムモデルは…正直おすすめしません
iPhone 15 Proシリーズのユーザーには、ちょっと厳しいことを言います。
チタニウムのあのマットな質感、DIYで再現するのはほぼ不可能です。研磨するとその部分だけテカテカになって、かえって目立つようになる可能性が高い。表面のコーティングを剥がしてしまうと変色するリスクもあります。
どうしても気になるなら、Appleの有償交換か、プロの修理業者に相談するのが確実です。自分でやると、余計に悪化するリスクがあることだけは覚えておいてください。
絶対にやってはいけないNG行動リスト
ここまで読んで「よし、やるぞ!」と思った人もいるかもしれません。でもその前に、やってはいけないことをしっかり頭に入れておいてください。
電動ドリル・回転工具は絶対禁止
「楽に短時間で終わらせたい」と思う気持ちはわかります。でも電動工具はプロでも使いこなすのが難しいんです。一瞬で削りすぎるし、摩擦熱でコーティングが変質することも。絶対に手作業でやってください。
目の粗いサンドペーパー禁止
400とかの粗い紙やすりを使うと、新しい深い傷を作るだけです。どうしてもペーパーを使いたいなら#2000番以上から。それでもリスクは高いです。
アルミに強力研磨剤は厳禁
ピカールのような金属研磨剤は、ステンレスには有効でもアルミには強力すぎます。「ちょっとだけ」のつもりが、色ごと持っていかれますからね。
どうしても消えない傷への向き合い方
ここまで色々な方法を紹介してきましたが、正直どうにもならない傷もあります。そんなとき、どう向き合えばいいのか。
プロに任せるという選択
スマホ修理専門店では、フレーム研磨をサービスでやってくれるところがあります。数千円かかりますが、確実性と仕上がりの美しさはDIYより上。フレーム交換に対応しているお店もあるので、深い傷なら相談してみる価値ありです。
Apple公式はどうなの?
Apple Storeや正規サービスプロバイダでは、傷消しの研磨サービスはやってくれません。有償での本体交換(つまり修理ではなく交換)になります。AppleCare+に入っていても、外装の傷は保証対象外なので注意してください。
「これはこれで味」と思う
最後はコレかもしれません。ケースに入れてしまえば見えないし、使い込んだ証だと思えば愛着がわくことも。私も最初は傷が気になって仕方なかったけど、今は「この傷があるから私のiPhoneだな」って思えるようになりました。
まとめ:自分に合った傷との付き合い方を見つけよう
iPhoneのフレームの傷消し、素材によって全然違うことがわかりましたよね。
- ステンレスモデルは研磨である程度なんとかなる
- アルミモデルは「目立たなくする」方向で考える
- チタンモデルはDIY非推奨、プロに任せるか受け入れるか
どれだけ慎重にやっても、完全に新品同様になるわけじゃない。でも「ちょっとマシになった」くらいの満足感は、DIYならではの醍醐味かもしれません。
一番やってはいけないのは、よくわからないまま適当な方法で試して、状態を悪化させること。この記事を参考に、自分のiPhoneと傷の状況に合った正しい方法を選んでくださいね。
どうしても不安なら、一度プロに相談するのもアリです。その判断が結果的にiPhoneを長くキレイに使うコツだったりしますよ。
