タブレットを使っていて「なんだか最近重い」「アプリの起動が遅い」と感じること、ありますよね。新品のときはサクサク動いていたのに、気づけばページの切り替えももたつく…。
実はそれ、多くの場合はちょっとした設定や整理だけで改善できます。この記事では、初心者でも簡単にできる「タブレットを軽くする方法」を、Android・iPadそれぞれに分けて詳しく紹介します。今日からすぐにできる裏ワザもあるので、ぜひ試してみてください。
タブレットが重くなる主な原因を知ろう
動作が遅くなる原因はひとつではありません。主な要因を知っておくと、どこから手をつけるべきかが見えてきます。
まず多いのが「ストレージの空き容量不足」。写真や動画、アプリのデータが増えると、タブレットはデータを整理しながら動くため、全体的に動作が重くなります。
次に「バックグラウンドで動いているアプリ」。開いていないつもりでも、裏で更新や通信をしているアプリがあるとメモリを圧迫します。
また「キャッシュの蓄積」も無視できません。アプリは動作を早めるため一時データを溜め込みますが、それが増えすぎると逆に動作の妨げになることも。
さらに「古いOSやアプリ」「アニメーションや視覚効果の負荷」なども原因のひとつ。こうした問題を少しずつ解消していくことで、タブレットは見違えるほど軽くなります。
再起動でリフレッシュする
一番簡単で効果があるのが、実は「再起動」です。
タブレットを長時間つけっぱなしにしていると、使っていないアプリのプロセスや一時的なデータがメモリに溜まります。再起動をするとそれらが一度リセットされ、動作が軽くなることがあります。
スマホでも同じですが、週に1回程度の再起動を習慣にすると、軽快な状態を保ちやすくなります。
OSとアプリを最新に保つ
動作を快適にする基本は、OSとアプリのアップデートです。
メーカーは定期的に不具合修正や最適化を行っており、更新を怠ると古いシステムのまま無駄な処理をしてしまうことがあります。
Androidなら「設定」→「システム」→「システムアップデート」から。
iPadなら「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から最新バージョンを確認しましょう。
同様に、アプリもGoogle PlayやApp Storeで更新しておくと、互換性や動作の安定性が改善します。
バックグラウンドアプリを整理しよう
裏で動いているアプリは、見えないところでメモリを食っています。
たとえばSNSやメール、クラウド同期アプリは常に通信を行っているため、放置しているだけでも遅くなることがあります。
Androidでは「最近使ったアプリ」一覧からスワイプで閉じる、または設定の「アプリと通知」から個別に停止できます。
iPadの場合もホーム画面で上にスワイプしてアプリ一覧を表示し、不要なアプリを上にスライドして終了させましょう。
キャッシュと不要データを削除する
長く使っていると、キャッシュデータや不要なファイルがどんどん溜まっていきます。これを定期的に整理するだけでかなり軽くなります。
Androidでは「設定」→「ストレージ」→「キャッシュデータの削除」。
iPadでは「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」。
また、使っていないアプリを削除したり、大きな動画ファイルをGoogle Driveに移動するのも有効です。
ストレージの空き容量は、全体の20%以上を目安に保つと快適さを維持しやすいとされています。
不要なアプリをアンインストール・無効化
「なんとなく入れたけど使っていないアプリ」は思っている以上に多いものです。
アプリは起動していなくても自動更新や通知でリソースを消費します。
Androidなら、設定から「アプリ」→不要アプリを選び「アンインストール」または「無効化」。
iPadならアプリのアイコンを長押しして「Appを削除」でOK。
ゲームやSNSアプリなど容量が大きいものを整理すると、体感的にもすぐに軽くなるでしょう。
Android限定の設定でさらに軽く!
Androidユーザーなら、隠れた機能「開発者オプション」を使うと劇的に軽く感じることがあります。
設定 → 端末情報 → 「ビルド番号」を7回タップして開発者オプションをオン。
その中の「ウィンドウアニメーションスケール」「トランジションアニメーションスケール」「Animator再生時間スケール」をすべて0.5倍またはオフに設定。
これで画面遷移のエフェクトが減り、操作レスポンスが格段に早くなります。
また、ライブ壁紙をやめて静止画に変更したり、ウィジェットを減らすのも効果的です。軽さを重視するなら、シンプルなホーム画面がベストです。
iPadの動作を軽くする設定
iPadには、独自の最適化ポイントがあります。
まずチェックしたいのが「背景でのAppの更新」。
設定 → 一般 → 「Appのバックグラウンド更新」で、必要のないアプリの更新をオフにします。これだけでバッテリー持ちも良くなり、動作も安定します。
次に「モーションを減らす」。
設定 → アクセシビリティ → モーション → 「視差効果を減らす」をオンにすると、画面アニメーションが減り、操作が軽く感じられます。
また、Spotlight検索や位置情報サービスの対象アプリを減らすのもおすすめ。
設定 → Siriと検索、またはプライバシー → 位置情報サービスから不要なアプリの設定を見直してみてください。
クラウドやSDカードで空き容量を確保
写真や動画を多く保存している人は、クラウドストレージを活用しましょう。
Google Drive、Dropbox、iCloudなどを使えば、大量のデータを安全に保管しつつ、タブレット本体の容量を空けられます。
AndroidでSDカード対応機種なら、メディアデータをSDカードに移動するのも手。
内部ストレージがスッキリすることで、システムの動作もスムーズになります。
それでも重いときの最終手段:初期化
すべて試しても改善しない場合、最後の手段は「工場出荷状態へのリセット」です。
長年の使用で蓄積された不要データや設定の影響をリセットできます。
ただし、データがすべて消えるため、必ずバックアップを取ってから実行しましょう。
Androidでは「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去」。
iPadでは「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」。
初期化後はまるで新品のように軽く感じるはずです。
タブレットを軽く保つための習慣
一度軽くなっても、時間が経てばまた重くなることがあります。
そのため、次のような習慣を身につけておくと快適さを長く維持できます。
- 週に1回は再起動する
- 使わないアプリは即削除
- 月に1度はキャッシュと不要ファイルを整理
- OSとアプリを常に最新にする
- ホーム画面はシンプルに保つ
これを意識するだけで、タブレットの寿命や動作の安定性がぐっと伸びます。
まとめ:タブレットを軽くする方法を日常に取り入れよう
タブレットを軽くする方法は、特別な技術やアプリを使わなくても実現できます。
再起動、キャッシュ削除、アプリ整理、アップデート。この4つをこまめに実践するだけでも十分効果があります。
さらに、開発者オプションやiPadのモーション設定などを活用すれば、より快適な操作感を取り戻せるでしょう。
タブレットは「手のひらの中の小さなパソコン」。定期的なお手入れが動作の快適さを保つ秘訣です。
今日から少しずつ実践して、ストレスのないサクサク動く環境を手に入れましょう。
