海のそばで遊ぶ人にとって、「潮の動き」を読むのはとても大切なこと。
釣りやSUP、サーフィンを楽しむ人なら、潮の満ち引きが時間やポイント選びにどれだけ影響するかを、肌で感じているはずです。
そんなとき、手元でサッと潮の情報を確認できるのが「ガーミンのタイドグラフ機能」。
今回は、ガーミンでタイドグラフを使う方法や設定のコツ、そして実際に海でどう役立つのかをわかりやすく紹介します。
ガーミンのタイドグラフとは？腕時計で潮汐をチェックできる便利機能
ガーミン（Garmin）はアウトドアやマリン分野で人気の高いGPSデバイスブランドです。
中でも「Garmin Quatix 7」や「Garmin Instinct Tide」など、潮汐データを扱えるモデルには「タイドグラフ（Tide Graph）」機能が搭載されています。
これは、海の満潮・干潮の時刻や潮位の変化をグラフ表示してくれるもの。
腕時計の画面に1日の潮の動きが波形で表示され、次の満潮や干潮までの時間をひと目で把握できます。
たとえば「今から2時間後に満潮か」「このあと潮が動き出す時間だな」といった判断が、スマホを出さずにその場で可能になります。
釣りの“時合い”を逃さないためにも、これは大きなアドバンテージです。
対応機種と機能の特徴
Garmin Instinct Tide シリーズ
ガーミンの中でもマリン用途に特化した定番モデル。
潮汐グラフのほか、GPSナビゲーションや気圧高度計、コンパスを搭載。
防水性能は10ATM（100m防水）で、磯やボート上でも安心して使えます。
タイドグラフはシンプルで見やすく、釣りやサーフィンユーザーに人気です。
Garmin Quatix 7 シリーズ
より高機能なマリンモデル。
海図データと連携して複数の潮汐ステーションを登録でき、位置情報に応じて自動的に最寄りの潮汐情報を表示。
ボート航行時にも潮流データを重ねて表示できるのが特徴です。
どちらのシリーズもスマートウォッチとして心拍計や通知機能も備えており、日常使いにも対応。
「釣りも仕事も同じ時計でこなしたい」人にぴったりです。
タイドグラフの設定方法と基本操作
初めてタイドグラフを使うときは、次の手順で設定します。
- メニューから「Tides（潮汐）」を選択
- 潮汐ステーションを登録
・現在地から自動取得
・地図上から選択
・都市名や緯度経度で検索 - 登録後、グラフ表示画面で「現在の潮位」「次の満潮／干潮」などを確認
- よく使う地点は「お気に入り登録」しておくと便利
ウォッチによっては数日先の潮の動きも見られるため、週末の釣行やサーフィン予定を立てるときにも役立ちます。
また、クイックアクセスボタンに「タイド」を割り当てておけば、ワンタップで潮汐表示を呼び出せます。
釣りでの活用法：潮の動きで「時合い」を逃さない
釣りでは、潮が動くタイミングが勝負どころ。
多くの魚は潮が動き出す瞬間に活性が上がり、エサへの反応が良くなります。
この“時合い”を逃さないためには、潮汐をこまめに確認することが重要です。
スマホアプリでも潮見表は見られますが、濡れた手で操作したり、日差しで画面が見えづらかったりと不便なことも多いもの。
ガーミンなら手首のボタン操作で一瞬で確認でき、両手が自由なまま釣りを続けられます。
さらにGPS機能を活用すれば、釣果のあったポイントを位置情報付きで保存可能。
「この潮のタイミングでこの場所が釣れた」というデータを蓄積でき、次回の釣行計画にも生かせます。
サーフィンやSUPでも役立つ理由
潮の満ち引きは波や水流に直結します。
干潮で岩が露出する時間帯や、満潮で波のブレイクが変わるポイントなど、潮の動きを読めると安全面でも大きな安心につながります。
Garmin Instinct TideやGarmin Quatix 7は防水性に優れ、海水や砂への耐性も高い設計。
スマホを防水ケースに入れて持ち歩くよりもはるかに快適で、アクティブなマリンスポーツに適しています。
海の上で「そろそろ潮が上げてきたな」と感覚的にわかるようになると、行動タイミングの判断も速くなります。
これは、潮を意識することで得られる“海のリズム感”とも言えるでしょう。
チャートプロッターと連携すればさらに便利
ボートやヨットを所有している人は、ガーミンのチャートプロッターとの連携もおすすめ。
海図上に潮汐ステーションのアイコンを表示し、クリックするとその地点の潮のグラフを確認できます。
潮流（Currents）も合わせて表示できるため、安全なルート選定や出航時の判断にも役立ちます。
プロッター上では「Tides & Currents」をオンにするだけで、上昇潮・下降潮を矢印で視覚的に把握可能。
釣り船の船長やプレジャーボートユーザーにとっても、非常に実用的な機能です。
タイドグラフを使う際の注意点
便利なタイド機能ですが、実際の海況と完全に一致するとは限りません。
気象条件や風、地形の影響で潮位は変動することがあります。
あくまで目安として活用し、常に現場の状況を優先するようにしましょう。
また、一部機種ではタイド情報の更新にスマホアプリとの同期が必要な場合があります。
最新の潮汐データを維持するために、Garmin Connectアプリで定期的に同期しておくのがおすすめです。
タイドグラフを使いこなすコツ
- 釣り場や海岸ごとに潮汐ステーションを複数登録しておく
- 朝まずめ・夕まずめ前に潮の動きをチェック
- 満潮・干潮の切り替わり時間にアラート設定を活用
- 潮の流れと釣果を記録して「自分だけの潮データ」を蓄積
こうした工夫で、タイドグラフを「単なる潮見表」から「釣りの武器」に変えることができます。
まとめ：ガーミンでタイドグラフを使う方法と、その実践的メリット
ガーミンのタイドグラフは、釣りやマリンスポーツをもっと快適で安全に楽しむための心強い味方。
手元で潮の変化をリアルタイムに把握でき、行動判断や安全管理に直結します。
海の世界では、潮のリズムを知ることが“読み”の第一歩。
ガーミンの時計を使いこなせば、自然の変化を味方にして、釣りもSUPもより深く楽しめるようになるでしょう。
最後にもう一度。
「ガーミンでタイドグラフを使う方法」をマスターすれば、あなたの海時間は確実にレベルアップします。
