あなたはiPhone、どんなふうに使ってますか?
ホームボタンがない機種が増えて、スワイプ操作が当たり前になった。でも、それってほんの入り口にすぎないんです。
実はiPhoneには、自分好みに操作をカスタマイズできる仕組みが、けっこうこっそり眠っています。
しかも、一度設定してしまえば「あれ、こんなにラクだったんだ」というレベルで、毎日の操作が変わる。スクリーンショットを撮るのに、サイドボタンと音量ボタンを同時押ししようとして、指がつりそうになった経験ないですか?
あるいは、Androidから乗り換えたけど「戻るジェスチャーがないのがどうしても……」とモヤモヤしているとか。
今日は、そんな「iPhone、もうちょっと自分好みに操れたらな」という願いを、まるっと叶える方法をまとめました。
公式ドキュメントはもちろん、実際にユーザーコミュニティで「これ本当に使える」と評判だった設定だけを厳選。iOS17、そして最新のiOS18 Betaの情報も反映しているので、「それ、古いバージョンじゃもう使えないよ」なんてこともありません。
H2:なぜ、いま「カスタムジェスチャー」なのか。標準機能との決定的な違い
iPhoneの標準ジェスチャーは、たしかに優秀です。
ホームに戻る、アプリ切り替え、コントロールセンター。どれも直感的で、Appleらしい洗練された設計です。
でも、それって「Appleが決めた便利さ」 なんですよね。
カスタムジェスチャーはここが違います。「私にとっての便利さ」を、自分でゼロから組み立てられる。
たとえば、私は「背面をトントン」で家の照明が消えるようにしてるんです。帰宅して両手が荷物でふさがってるとき、iPhoneを置いて背面を軽く叩くだけで、部屋が明るくなる。
この「ほんの数秒の時短」が、毎日積み重なるとバカにならない。
標準機能では「画面を叩いて照明をつける」なんて、到底できません。でも、ショートカットという裏方アプリとジェスチャーを組み合わせれば、物理的な制限すら飛び越えた操作性が手に入るんです。
H2:【完全保存版】iPhoneで使えるカスタムジェスチャー、全種類を解説
まずは、iPhoneに最初から用意されているカスタムジェスチャーのレパートリーを知っておきましょう。
H3:背面タップ(バックタップ)
iPhone 8以降の機種で使える、現在もっとも注目されているジェスチャーです。
本体背面のAppleロゴあたりを「コツコツ」と叩くことで動作します。ダブルタップとトリプルタップの2種類が設定可能。
注意したいのは「誤反応」。ポケットやバッグに入れているときに、歩く振動で反応しちゃうことがあります。これは「設定 > アクセシビリティ > タッチ > 背面タップ」のタップ速度を「速い」にすると、かなり改善されます。
H3:AssistiveTouch(アシスティブタッチ)
画面に浮かぶ半透明のボタンを表示する、アクセシビリティ機能の王道です。
「え、それってホームボタンが壊れたときのやつでしょ?」と思いました? それが大きな誤解です。
シングルタップ、ダブルタップ、ロングプレス、3D Touch(対応機種のみ)と、1つのボタンに4種類も操作を割り当てられる。メニュー階層も作れるので、実質数十種類の操作を「1タップ+α」で呼び出せます。
H3:ショートカットアプリとの連携
ここが、2024年のカスタムジェスチャーにおける最重要ポイントです。
背面タップやAssistiveTouchに割り当てられるのは、システム機能だけじゃありません。自分で作った“操作のレシピ”、つまりショートカットを直接実行できるんです。
たとえば——。
- 「選択しているテキストを、予約語フォーマットに整形」
- 「現在地をLINEで家族に送信」
- 「Appライブラリを一発で開く」
こういった、標準では到底できない動きが、ジェスチャー1回で実行できるようになります。
H2:【悩み別】あなたはどのタイプ? 4タイプのユーザー別おすすめ設定
カスタムジェスチャーと一言で言っても、求めるものは人それぞれ。ここでは代表的な4タイプに分けて、具体的な設定例を紹介します。
H3:タイプ1。物理ボタンを極力使いたくない「ヘビーユーザー」
サイドボタンや音量ボタンの物理的な劣化が気になる人、あるいは単純に「スワイプだけで全部済ませたい」という人向け。
AssistiveTouch シングルタップ:ロック画面
AssistiveTouch ダブルタップ:Appスイッチャー
AssistiveTouch ロングプレス:音量調節パネル
これだけ設定しておけば、物理ボタンに触れるのは電源オンオフだけになります。AssistiveTouchの透過率は50%以下、常時表示ではなく「画面端に吸い付くボタン」として運用すると視界の邪魔になりません。
H3:タイプ2。Androidからの乗り換え組「戻る操作が欲しい人」
Androidの「画面左端からスワイプで戻る」に、どうしても慣れない。これ、本当に多い相談です。
残念ながら、iPhoneにシステム全体で統一された「戻る」ジェスチャーは存在しません。
代替案としては——。
AssistiveTouchのメニューに「ジェスチャー > 左スワイプ」を登録する方法があります。完全に同じとはいきませんが、ほとんどのアプリで前の画面に戻れます。
もうひとつは、画面左上の「〈」ボタンをタップする動作。これはAssistiveTouchの「カスタムジェスチャー」で、あらかじめ〈ボタンの位置をタップする動作を録画しておくことで、ワンタップで再現できます。
H3:タイプ3。高齢の親に持たせたい「もしもの安心設定」
「iPhoneをプレゼントしたけど、使いこなせてないみたいで……」という声は少なくありません。
背面トリプルタップ:拡大鏡
これを設定しておくと、文字が小さくて読めないときに、iPhoneを背面から叩くだけで拡大鏡が起動します。「設定アプリを開いて、アクセシビリティを探して……」という手間がいらない。
また、AssistiveTouchのカスタムメニューに「緊急通報」と「位置情報共有」を入れておくのもおすすめです。
H3:タイプ4。業務効率を1秒でも上げたい「ビジネスパーソン」
「その1秒の積み重ねが、1年で〇時間になるんだ」という人向け。
背面ダブルタップ:クリップボード履歴表示
標準のiPhoneはコピー履歴を保存できませんが、ショートカットを使えばクリップボード履歴アプリを一発起動できます。
AssistiveTouch:テンプレート文章ペースト
「お世話になっております。株式会社○○の××でございます」といった定型文を、AssistiveTouchメニューから直接ペースト。メールアプリを開いて、共有ボタン……なんてやってる時間がバカらしくなります。
H2:【裏ワザ級】ショートカット連携でここまでできる。実例5選
ここからは、ショートカットアプリと組み合わせた「ほんとにiPhoneなの?」というレベルのカスタムジェスチャーを紹介します。
H3:1。コピペをMarkdownリンクに一発変換
Webライターやブロガーに圧倒的人気のやつです。
ブラウザで記事を読んでいて「この一文、引用したいな」と思ったら、テキストを選択して背面タップ。
すると、選択したテキストと、そのページのURLを自動でテキストの形に整形して、そのままペーストできる状態にしてくれます。
従来なら「テキストコピー→URLコピー→エディタに貼り付け→手作業でMarkdown記述」の4工程。それが背面トントンだけで完了します。
H3:2。緊急時SOS。警察じゃなくて「家族に知らせたい」
標準の緊急SOSは警察や消防への通報がメイン。でも、もしものときに真っ先に伝えたいのは、家族だったりしませんか?
背面トリプルタップに設定したショートカットは、次の動作を一気に行います。
- 現在地を取得
- 「緊急です。今の私の位置です」という定型文と地図リンクを作成
- 家族3人のLINEに一斉送信
「通報はためらうけど、なんか様子がおかしい」というときの抑止力にもなります。
H3:3。位置情報でジェスチャーの動作を自動変更
これはiOSのオートメーション機能と連携した、かなり高度な技です。
- 自宅のWi-Fi圏内では、背面タップが「リビングの照明オフ」
- 職場では、背面タップが「会議中モード(集中モードON+マナーモード)」
- カフェでは、背面タップが「このカフェのスタンプカード表示」
「場所に応じて、ほしい機能が変わる」という当たり前のことを、iPhoneに覚えさせてしまう発想です。
H3:4。「小書き文字」を一発入力
日本語入力特有の悩みです。
「つ」と入力して「っ」にしたい。「や」を「ゃ」にしたい。普通は「小」ボタンを押してから目的の文字、という2アクション。
これ、ショートカットで「小書き文字変換」を作って背面タップに割り当てると、文字を選択した状態でジェスチャーするだけで、自動的に小書き文字に変わります。
フリック入力派には、地味に革命的なやつです。
H3:5。アプリ間データ転送をワンステップに
写真アプリで画像を選んで、AssistiveTouchのカスタムメニューをタップ。
すると、「メールで送る」「LINEで送る」「Xに投稿する」の選択肢がポップアップ。いわゆる「共有シート」をワンクッションすっ飛ばして、直接送り先アプリを選べます。
標準の共有機能は優秀ですが、アプリを選んで、さらに次の画面で……と意外にタップ数が多い。ここを削れるのが大きい。
H2:よくある失敗と誤動作対策。「設定したけど、うまく動かない」を解決
せっかく設定しても「反応しすぎる」「ぜんぜん反応しない」では本末転倒です。
H3:背面タップの感度がシビアすぎる問題
解決策1:タップ速度を「速い」にする
ゆっくり叩くことを想定した設定だと、ポケット内の振動でも反応してしまう。「速い」にすると意図的に素早く叩かないと反応しなくなるので、誤動作が激減します。
解決策2:ロック中は無効化する
設定項目をよく見ると「ロック中」「ロック解除中」それぞれで背面タップの有効/無効を選べます。就寝中のバッグの中で誤動作しまくる……という人は、ロック中はオフにしましょう。
H3:AssistiveTouchが目障り
透過率を最大(75%)にしても、やっぱり気になる人は気になる。
おすすめは「非表示設定を活用する」こと。
AssistiveTouchには「画面中央にドラッグして一時的に非表示」という機能があります。ボタンを画面端にドラッグするのではなく、画面中央付近に持っていくと、スッと消えるんです。
使いたいときは、画面下からAppスイッチャーを開くなどして再表示。常時表示にこだわる必要はありません。
H2:【2024年最新】iOS18 Betaで見つけた、もうすぐ来る新ジェスチャー
最後に、少し未来の話を。
2024年秋に正式リリース予定のiOS18 Betaには、カスタムジェスチャーの新たな可能性を示唆する機能がいくつか含まれています。
AI学習によるジェスチャー予測
朝の通勤時間帯によく使うジェスチャーを、iPhoneが学習。ロック画面の左下に「今すぐ○○しませんか?」と提案してくる機能がテストされています。
視線追跡ジェスチャー
Face IDカメラで視線を検出し、画面端を一定時間見つめることでジェスチャーを実行するアクセシビリティ機能。身体に制限がある方にとっては、劇的な変化になりそうです。
ジェスチャープリセット共有
自分が作ったカスタムジェスチャー設定を、URLで丸ごと共有できるようになります。「うちの両親にもこの設定入れてあげたい」というとき、これまでは実機を触るか、電話で手順を伝えるかしかなかった。それが、リンクを送るだけで設定完了になる未来が近づいています。
H2:まとめ。あなただけのiPhoneに、アップデートしてみませんか
いかがでしたか。
iPhoneカスタムジェスチャーは、決してマニアの遊びじゃありません。
「たった1回のタップを減らす」ための、とても真面目な生産性向上ツールです。
しかも、一度覚えてしまえば設定自体は数分。ほとんどの機能は、この記事を読みながらその場で試せます。
まずは、気になるものからひとつ。
- スクリーンショットが苦手なら、背面タップに割り当ててみる
- 親のiPhoneに、拡大鏡のショートカットを入れてあげる
- Androidからの乗り換えでモヤモヤしてるなら、AssistiveTouchに「戻る」を作る
それだけで、iPhoneとの付き合い方がちょっと変わります。
あなたのiPhoneは、もっと自由に、もっと便利になれるんです。
iphoneは、指先ひとつで自在に操るマシンへと、まだ進化の途中です。
