サイクリングやランニング、登山などのアクティビティで「自分だけのルートを作りたい」と思ったことはありませんか?
そんなときに活躍するのが、Garmin(ガーミン)のルート作成機能。スマホと連携することで、思い立ったその場で最適な経路を設計できます。
この記事では、ガーミンでルートを作成する基本手順から、スマホでの効率的な使い方、さらには最適経路を作るためのコツまでを、初心者にもわかりやすく解説します。
Garmin Connectでルートを作成する基本ステップ
ガーミンのルート作成は、「Garmin Connect(ガーミンコネクト)」という公式アプリで行います。
このアプリはスマホでもパソコンでも利用でき、アクティビティの記録や分析に加えて、ルート設計・デバイス連携もワンストップで可能です。
スマホアプリの場合、画面下のメニューから「トレーニング」→「コース」を開き、「+」ボタンをタップするとルート作成がスタートします。
最初に「ランニング」「サイクリング」「ハイキング」などのコースタイプを選択しておくと、マップ上に表示される道の種類や提案ルートの傾向が変わります。
スマホでの作成手順とポイント
スマホでルートを作成する流れはとてもシンプルです。
- スタート地点を指定
現在地または任意の地点をスタートに設定します。地図をタップするだけでOK。 - 目的地を選ぶ
同じく地図をタップしてゴール地点を設定します。 - ルートタイプを選択
自動作成(Garminが最適ルートを提案)か、手動で経由地を追加するカスタム方式を選べます。 - ルートを調整する
自動で作られたルートが希望と違う場合、道をドラッグして修正可能。
走りたい道をピンポイントで指定したい場合は、数点の経由地を追加するのがコツです。 - ルートを保存してデバイスに転送
完成したら名前を付けて保存。
Garmin ConnectとデバイスがBluetoothで同期されていれば、数秒でウォッチやサイクルコンピュータに反映されます。
パソコン版Garmin Connectを使うメリット
スマホで簡単に作れるとはいえ、パソコン版には別の利点があります。
特に地図を広い画面で確認できる点が大きく、長距離ライドや山岳ルートなど複雑なコースを作るときには重宝します。
また、マウス操作で細かくポイントを置けるため、交通量の少ない道や景色の良いルートを意識的に選びやすい。
さらに、GPXファイルやTCXファイルのインポート/エクスポート機能も使えるため、他サービスのルートデータとの連携も容易です。
Garminデバイスへの同期と使い方
作成したルートは、スマホアプリで「デバイスへ送信」を選ぶと、GarminウォッチやEdgeシリーズなど対応機器に同期されます。
デバイス側では、アクティビティモードを開き「ナビゲーション」→「コース」からルートを選択。
「開始」を押せば、画面上にナビゲーションが表示され、曲がり角の案内や進行方向の確認が可能です。
ウォッチタイプのGarminでも矢印表示や方向案内がわかりやすく、サイクリング用コンピュータならマップ表示でルート全体を俯瞰できます。
途中で道を外れても自動的にリルート(再経路設定)してくれる機種もあります。
スマホ連携でできる便利な機能
スマホとの連携により、Garminの使い勝手はさらに向上します。
特におすすめなのが以下の3つ。
- ルートの即時編集:走行中にルートを変更したくなったときでも、スマホで再作成してすぐ転送可能。
- 過去の記録を再利用:以前走ったルートをGarmin Connectのアクティビティ履歴から「コースとして保存」できる。
- 他人のルートを参考にできる:Garmin Connectのコミュニティで公開されている人気ルートをコピーして自分のデバイスに送信することも可能。
これらの機能を活用すれば、旅行先や知らない土地でも安心してルートを設計できます。
最適経路を作るコツ
Garminで「理想的なルート」を作るには、いくつかのコツがあります。
- 大きな曲がり角ごとにポイントを置く
細かい道を無理に結ぶより、要所を押さえておくとルートが崩れにくい。 - マップの拡大を惜しまない
スマホの地図をズームして、細い道や歩道を確認。意図しない経路を防げます。 - 走りたい道のタイプを意識する
交通量が少ない裏道、景色の良い海沿い、勾配の少ない道など、目的に合わせて経路を選ぶ。
Garmin Connectでは道の種類も色分けされており、視覚的に判断しやすいです。 - POI(ポイント・オブ・インタレスト)を追加する
コンビニや休憩所、給水ポイントなどをコース上に登録しておくと、長距離でも安心。
ナビ中に通知されるため、補給のタイミングを逃しません。 - 自動ルートと手動ルートを使い分ける
知らないエリアではGarminの自動提案が便利。
こだわりたいエリアではカスタムモードで自分の足でつくるのがおすすめです。
よくあるトラブルと対処法
ルート作成では、いくつか注意しておきたいポイントもあります。
- 地図にない道を通したい場合
Garminの標準マップに登録されていないトレイルや裏道は、ルートを引けないことがあります。
その場合は、外部サービス(Ride with GPSやStravaなど)で作成したGPXファイルをGarmin Connectにインポートすれば解決します。 - スマホとの同期がうまくいかない
Garmin Connectアプリがバックグラウンドで終了していると、Bluetoothが切断されて同期が止まります。
アプリを再起動してデバイスを再接続すると解消することがほとんどです。 - ルートが意図と違う
自動ルート機能は最短距離を優先するため、場合によっては幹線道路を選んでしまうことも。
手動で経由地を追加し、通りたい道を明示して調整しましょう。
ルートデータの活用と共有
作成したルートはGarmin Connect上で管理されます。
他人と共有したい場合は「コースを共有」からリンクを発行すれば、仲間と同じルートで走ることが可能です。
また、外部アプリで作ったルートをGarminに取り込むことも簡単。
GPXやTCXファイルをアップロードするだけで、自作ルートとして保存されます。
こうした共有機能を活用すれば、イベントライドやグループランでも効率的にルートを共有でき、ミスコースを防げます。
ガーミンでルート作成する方法!スマホと連携して最適経路を作るコツ【まとめ】
Garminのルート作成は、単に「地図を描く」だけではありません。
スマホとの連携によって、作成・編集・共有・ナビゲーションがすべてシームレスに行えるのが魅力です。
- Garmin Connectを使えば、数タップでルート作成が可能。
- 自動生成とカスタム描画を使い分けることで、理想のコースを作りやすくなる。
- POI設定や過去ルートの再利用、GPXファイルの読み込みなど、応用も自在。
- スマホで調整したルートをすぐデバイスに反映できるから、出発直前のルート変更にも対応。
走りたい道を、思いのままに設計する。
ガーミンでルート作成する方法をマスターすれば、日々のアクティビティがもっと自由で楽しくなるはずです。
