最近、スマートウォッチを選ぶときに「ガーミンとアップルウォッチ、どっちがいいの？」という質問をよく耳にします。
どちらも人気ブランドで、デザインも洗練され、機能も充実していますよね。
でも、実際に使ってみるとそれぞれに得意・不得意があって、目的によって“正解”が違います。
この記事では、両者の機能・価格・使い勝手をわかりやすく比較しながら、自分に合った選び方を掘り下げていきます。
ガーミンとアップルウォッチの基本的な違い
まず最初に押さえておきたいのは、2つのブランドがそもそも目指している方向性の違いです。
ガーミン（Garmin） は、もともとGPS機器やアウトドア用デバイスで知られるメーカー。
そのため、スマートウォッチも「スポーツ・アウトドア・長時間バッテリー」に特化して進化してきました。
対して アップルウォッチ（Apple Watch） は、「iPhoneの延長線上にあるスマートデバイス」としての完成度が高いのが特徴。
通知・通話・決済など、日常の利便性を重視する人に最適です。
ざっくり言えば――
この住み分けを意識すると、自分に合うモデルが見えやすくなります。
バッテリー持ちはガーミンが圧倒的
スマートウォッチを選ぶとき、多くの人が気にするのが「充電の頻度」です。
アップルウォッチは高性能な反面、バッテリーの持ちは1〜2日ほど。
毎晩の充電がほぼ必須です。特にGPSや音楽再生を多用すると、1日でバッテリーが切れることもあります。
一方、ガーミンの強みは何と言っても「バッテリーの持続時間」。
モデルによっては、スマートウォッチモードで10日以上、GPSモードでも20時間以上動作するものもあります。
登山やキャンプ、出張など、充電がしづらい環境でも安心して使えるのは大きな魅力です。
つまり、毎日充電するのが面倒な人や長時間のアクティビティをする人には、ガーミンが断然おすすめです。
スポーツ・トレーニング機能はガーミンが本格派
運動用途での比較では、ガーミンの精度とデータの深さが際立ちます。
Garmin Forerunner 255はGPS精度が非常に高く、ランニングやサイクリング、登山など、さまざまなスポーツに対応。
VO₂max（最大酸素摂取量）やトレーニング負荷、回復時間、心拍変動などを計測し、トレーニングの質を細かく分析できます。
Garmin Connectという専用アプリを使えば、過去のトレーニング履歴をグラフで比較したり、ペースやフォームの傾向を把握したりすることも可能。
本格的に体を鍛えたい人や記録を積み上げたい人にとっては、この分析機能が非常に心強いです。
一方のアップルウォッチは、運動記録やアクティビティの可視化が得意。
ただし、トレーニング分析という点ではガーミンほど細かくはありません。
日々のウォーキングやジムでの軽い運動、健康管理には十分ですが、マラソンやトライアスロンのような競技志向の人には少し物足りないかもしれません。
スマホ連携・日常使いの快適さはアップルウォッチが優勢
アップルウォッチの最大の魅力は、iPhoneとの連携のスムーズさにあります。
電話やメッセージ、メール、LINEなどの通知を腕で確認できるのはもちろん、
音楽の操作、天気のチェック、地図ナビ、キャッシュレス決済（Apple Pay）など、生活をまるごと支えてくれる感覚です。
また、アプリの数も圧倒的。
ヘルスケア、ニュース、タスク管理、睡眠トラッキングなど、必要に応じて機能を追加できる自由度があります。
一方で、ガーミンもGarmin Payや音楽再生など日常機能を強化していますが、
アプリの選択肢や操作の直感性という面では、まだアップルウォッチに一歩及びません。
日常生活を快適にしたい人、スマホを取り出す手間を減らしたい人には、アップルウォッチが最適です。
健康管理機能の比較：データの深さと利便性の違い
健康管理という点でも、両者には方向性の違いがあります。
アップルウォッチは、心拍数・血中酸素・睡眠・ストレスなどを計測し、日常の健康状態をわかりやすく可視化。
「スタンド」「ムーブ」「エクササイズ」リングで、毎日の活動量を直感的に把握できます。
特にヘルスケアアプリとの連携が優秀で、体調管理を手軽に続けたい人に向いています。
ガーミンは、より長期的・定量的な健康分析に強みがあります。
心拍変動ストレススコアや呼吸数、Body Battery（体のエネルギー残量）などを測定し、
自分の“体の傾向”を把握してトレーニング計画に反映できるのが特徴です。
日常的な体調のチェックならアップルウォッチ、本格的な健康・体力管理ならガーミン。
それぞれの方向性が明確です。
価格とコストパフォーマンスの比較
価格を見てみると、両ブランドの中心モデルは次のようなイメージです。
- アップルウォッチ SE：約3.7万円前後〜
- アップルウォッチ Series 9：約6〜7万円台
- ガーミン Forerunner / Venu シリーズ：約3〜5万円台
- ガーミン Fenix / Epix シリーズ：7〜10万円以上
エントリーモデルで比較すると、価格帯はほぼ同じ。
ただし、ガーミンはモデルによって機能差が大きく、ハイエンドほど「専門機能」に振り切った仕様になります。
アップルウォッチは、どのモデルでもUIや操作感が統一されていて、どれを選んでも一定の満足感が得られるのが特徴。
逆にガーミンは、価格が上がるほどスポーツ・アウトドア向けの機能が増え、**“使いこなすほど価値が上がる”**タイプのデバイスです。
どちらを選ぶべき？目的別おすすめ
最後に、どんな人にどちらが向いているかを整理しておきましょう。
ガーミンが向いている人
- ランニング・登山・サイクリングなど、アウトドアやトレーニング重視の人
- 長時間のアクティビティでもバッテリーを気にしたくない人
- トレーニングデータを細かく分析して記録したい人
- スマホに依存せず、時計単体で使いたい人
アップルウォッチが向いている人
- iPhoneユーザーで、スマホとの連携を重視する人
- 通知・通話・決済など、生活の便利さを求める人
- 健康管理を気軽に始めたい人
- デザイン性や操作性を重視する人
ガーミンとアップルウォッチどっちがいい？最終結論
「ガーミンとアップルウォッチどっちがいい？」という問いに対する答えは、
“何をしたいか”で決まるといっていいでしょう。
どちらも優れたデバイスです。
違うのは“得意分野”だけ。
ライフスタイルに合わせて選べば、どちらを選んでも後悔することはありません。
ぜひこの記事を参考に、自分にぴったりのスマートウォッチを見つけてみてください。
