ランニングを始めたばかりの人にとって、「どんな時計を使えばいいの?」というのはよくある悩みです。そこでおすすめなのが、ガーミンのエントリーモデル「ガーミン55(Forerunner 55)」)。シンプルな操作性と必要十分な機能を備え、初心者でもすぐに使いこなせるのが魅力です。この記事では、ガーミン55の設定から使い方、便利な活用術までを一気に紹介します。
ガーミン55とは?特徴と魅力をざっくり紹介
ガーミン55は、GPS付きランニングウォッチの中でも軽量・コンパクトで扱いやすいモデルです。上位機種のような複雑な機能を削ぎ落としつつ、ランニングに必要な情報をしっかり記録してくれるのが特徴です。
搭載されている主な機能は以下のとおりです。
- GPSによる距離・ペース・ルートの記録
- 手首で計測する心拍数モニタ
- 消費カロリーやステップ数の記録
- スマートフォン通知の表示
- 安全機能(インシデント検知やLiveTrack)
- トレーニングメニュー(ワークアウト)の実行
- スイムやトレッドミルなど屋内運動にも対応
価格は3万円前後と、GPSウォッチとしては手を出しやすい設定。ランニング初心者が「まずは1本」として選ぶモデルとして非常に人気があります。
初期設定のやり方:まずはペアリングから
ガーミン55を手にしたら、最初にやるのは「初期設定」です。手順を順番に見ていきましょう。
- 充電しておく
付属のケーブルを使ってUSBから充電します。満充電しておくと初期設定中に電源が切れる心配がありません。 - 電源を入れる
「LIGHT」ボタンを長押しすると電源が入ります。ここから言語設定に進みます。 - 基本情報を入力
言語、性別、生年月日、身長、体重などを入力します。これらは消費カロリーや心拍ゾーンの計算に使われます。 - スマートフォンとペアリング
無料アプリ「Garmin Connect」をスマートフォンにインストール。アプリを開いてガーミン55を追加すれば、自動でペアリングされます。 - 時刻と単位を設定
時刻はGPS受信によって自動設定も可能。距離単位(メートル/マイル)や時間表示(24時間/12時間)もここで選べます。
ここまで完了すれば準備OK。時計画面(ウォッチフェイス)が表示され、すぐに使い始められます。
ボタン操作を覚えよう:シンプルだけど多機能
ガーミン55はタッチ操作ではなく、5つの物理ボタンで操作します。最初は少し戸惑うかもしれませんが、慣れれば片手でサッと操作できるようになります。
- LIGHTボタン:電源オン・ライト点灯
- START/STOPボタン:トレーニング開始/停止、決定
- BACKボタン:戻る、ラップ記録
- UP/DOWNボタン:メニューやウィジェットのスクロール
長押しで出せるメニューやコントロール画面もあるため、少し触ってみると全体の流れがつかめます。
ランニングの始め方:基本の使い方をステップで紹介
ガーミン55の真価は、やはりランニングモードで発揮されます。初めてのランでも簡単に使えるように、手順を確認しておきましょう。
- 時計画面で「START」ボタンを押す
- アクティビティ一覧から「ラン」を選択
- 屋外に出てGPS信号を待つ(空が開けた場所で数秒)
- 準備ができたら「START」を押してスタート
- 走り終わったら「STOP」ボタン → 「保存」を選択
記録されたデータはスマホアプリ「Garmin Connect」に自動で同期され、距離・ペース・心拍数などをグラフ付きで確認できます。マップ上に走行ルートが表示されるのも便利です。
ワークアウト機能でトレーニングを効率化
ランニングに慣れてきたら、ガーミン55の「ワークアウト機能」を活用してみましょう。
Garmin Connectでトレーニングメニューを作り、時計に同期させるだけで、ペース走やインターバル走などを自動で案内してくれます。
たとえば、
- 10分ウォームアップ
- 2分ラン+1分ジョグを5セット
- 10分クールダウン
といったメニューを設定すると、時計が次のステップを振動や音で知らせてくれるので、走りながらでも迷わず実行できます。目的を持った練習をしたい人におすすめの機能です。
日常でも使える便利機能いろいろ
ガーミン55はランニング専用機と思われがちですが、実は日常使いにも便利です。
以下のような機能を活用すれば、普段の健康管理にも役立ちます。
- 心拍数モニタリング:24時間自動計測
- ステップ数・消費カロリーの記録
- 睡眠トラッキング:眠りの深さや時間を自動解析
- スマート通知:電話やLINEの通知を手元で確認
- 音楽コントロール:スマホ再生中の曲を時計で操作
仕事中や移動中でも、健康データを自然に記録してくれるのは嬉しいポイントです。
室内トレーニングやスイムモードの使い方
雨の日や暑い日には、トレッドミルやプールでのトレーニングもおすすめです。ガーミン55なら屋内でも正確にデータを残せます。
- トレッドミル:加速度センサーで距離を計測。走行後に実際の距離を手動で入力して校正できます。
- プールスイム:プールの長さを設定して泳ぐだけ。ターンを検知して距離やラップを自動で記録します。
屋外のGPSが使えない環境でもトレーニングできるのは大きな魅力です。
スマホ連携でさらに便利に
スマートフォンと連携することで、ガーミン55は一気に多機能になります。
アプリ「Garmin Connect」を通じてできることは以下の通り。
- 活動データの自動同期とグラフ表示
- ワークアウトや目標の管理
- Connect IQストアからウォッチフェイスやウィジェットを追加
- 安全機能(インシデント検知・LiveTrack)の設定
特に「LiveTrack」は、走行中の位置情報を家族や友人にリアルタイムで共有できる安心機能です。夜間ランやソロラン時にも心強い存在になります。
ガーミン55を使いこなすコツ
ガーミン55は「シンプルだからこそ奥が深い」時計です。より快適に使いこなすためのポイントを紹介します。
- 走行データを分析する習慣をつける
走った後にペースや心拍数の推移を見るだけで、トレーニングの効果が実感できます。数字で見ることで次の目標も立てやすくなります。 - ウォッチフェイスを自分好みに変える
Connect IQストアで好みのデザインに変更可能。モチベーションも上がります。 - 週1回はトレーニングメニューを更新
同じメニューを繰り返すよりも、少しずつ負荷を変えることで飽きずに続けられます。 - 安全機能を必ず設定しておく
インシデント検知や緊急連絡先の設定は最初に済ませておきましょう。いざという時に役立ちます。
メリット・デメリットを正直にまとめる
最後に、実際の使用者の声やレビューから見えてくるポイントをまとめます。
メリット
- 軽くて着け心地が良く、長時間ランでも疲れにくい
- 操作が直感的で初心者でも迷わない
- バッテリーが長持ち(GPS使用でも約20時間)
- コスパが高く、必要十分な機能を備える
デメリット
- カラーディスプレイではないため派手さはない
- タッチ操作に慣れている人には少し地味に感じる
- 屋内ランの距離は若干誤差が出る
とはいえ、「シンプルで扱いやすい」という強みは、初めてのランニングウォッチとしては大きなメリット。必要な情報を確実に記録し、使いやすさを優先する人には最適なモデルです。
ガーミン55の使い方をマスターしてランをもっと楽しく
ガーミン55は、難しい設定や複雑な操作が苦手な人でもすぐに使いこなせるスマートウォッチです。
走るたびに記録が蓄積され、自分の成長が“数字で見える”のは大きなモチベーションになります。
まずは気軽に腕に巻いて、普段のジョギングやウォーキングから使ってみましょう。シンプルだからこそ、使うほどに便利さと面白さを実感できるはずです。
ランニングを「続ける楽しさ」に変えてくれるガーミン55。ぜひあなたのトレーニングパートナーとして活用してみてください。
