ガーミンの「ForeAthlete 745（Forerunner 745）」は、ランナーやトライアスリートに向けて設計された本格派のスマートウォッチです。軽量で高機能、それでいて日常でも違和感なく使えるデザイン。この記事では、その魅力とトライアスロン対応機能を中心に、実際の使用感を交えながら詳しく紹介します。
トライアスロン対応の“オールインワン”ウォッチ
ForeAthlete 745の最大の特徴は、ラン・スイム・バイクといった複数の競技を1本でこなせる「マルチスポーツ対応」。トライアスロン競技中でもワンタッチで種目を切り替えられ、移行時間（トランジション）も記録してくれます。
たとえば、スイムからバイクへ、バイクからランへと移る際、ボタンを1回押すだけでデータが自動的に次の種目へ移行。複雑な操作は不要です。これによりレース中でも集中力を途切れさせずに記録を続けられます。
また、防水性能は5ATM（50m防水）と高く、プールでもオープンウォーターでも使用可能。心拍センサーは水中でも動作し、ストローク数やSWOLF、ペースなどのデータも正確に記録できます。トライアスロンにおける「一本で完結できる」安心感が、このモデルの真価です。
軽量・コンパクトで快適な装着感
長時間のトレーニングやレースでは、腕への負担も無視できません。ForeAthlete 745は約47gという軽量設計で、装着していることを忘れるほどのフィット感があります。
ケースサイズは43.8mmとコンパクト。厚みも13.3mmに抑えられており、細めの手首にも馴染みやすいデザインです。素材は耐久性の高い繊維強化ポリマーで、激しい動きにも耐えます。重厚すぎず、かといってチープでもない絶妙なバランスが、日常使いにも自然にマッチします。
精密なトレーニング分析とフィードバック
ForeAthlete 745のもう一つの強みは、データ分析の深さです。VO2 max（最大酸素摂取量）を推定して持久力を評価し、トレーニングステータスで「過負荷」「維持」「ピーク」などの状態を示してくれます。これにより、感覚に頼らず効率的なトレーニングが可能になります。
また、トレーニング後には「リカバリーアドバイザー」が表示され、次に走るまでに必要な回復時間を提示。疲労を可視化できるので、怪我の予防にも役立ちます。
さらに、心拍数やストレス、睡眠の質、Body Battery（エネルギー残量）などの生体データもモニタリング。日々の体調を総合的に把握できるため、コンディション管理にも最適です。
スマートウォッチとしての実用性も抜群
トレーニングだけでなく、日常生活でも活躍するのがForeAthlete 745の魅力です。スマートフォンと連携すれば、着信やメール、アプリの通知を手首で確認可能。通勤や外出時でもスマホを取り出す手間が省けます。
さらに、音楽ストレージを内蔵しており、Spotifyなどの音楽サービスからプレイリストをウォッチに転送できます。最大500曲を保存できるため、スマホを持たずにランニング中の音楽再生が可能。Bluetoothイヤホンと接続すれば、完全ワイヤレスで快適なトレーニングが楽しめます。
加えて、Garmin Payによるキャッシュレス決済にも対応。対応するクレジットカードを登録すれば、ウォッチをかざすだけで支払いが完了します。
豊富なセンサーと高精度GPS
ForeAthlete 745は、GPS・GLONASS・Galileoの3種類の衛星システムに対応。位置情報の精度が高く、トレイルや市街地でも安定した計測が可能です。
また、光学式心拍センサーのほか、気圧高度計・コンパス・温度計・加速度計・ジャイロセンサーなどを搭載。外部センサー（ANT+／Bluetooth）にも対応し、パワーメーターやフットポッドを組み合わせてトレーニングデータを拡張できます。
こうした高精度なセンサー群により、ランニングだけでなくサイクリング、スイム、さらにはスキーやハイキングなどにも柔軟に対応。マルチアスリートの期待に応える万能ぶりです。
バッテリー性能と使い勝手のバランス
バッテリー持続時間は、スマートウォッチモードで約1週間、GPSモードで最大16時間。音楽再生を行うと約6時間です。フルアイアンマンなど長時間のレースではやや物足りないものの、日常のトレーニングやショート～ミドルディスタンスの大会には十分な性能です。
充電はクリップ式ケーブルを使用。充電速度も速く、朝の支度中に短時間でしっかり回復します。上位機種ほどの長寿命ではないですが、その分軽量で扱いやすく、普段使いとの両立がしやすい点が評価されています。
Forerunner 945／955との違い
上位機種のForerunner 945やForerunner 955と比べると、ForeAthlete 745は「地図機能」と「バッテリー時間」で劣ります。945／955はフルカラー地図や長時間駆動が魅力ですが、そのぶんサイズや価格が上がります。
一方で745は、より軽く、価格も抑えめ。トライアスロンやマルチスポーツをしっかり計測しつつ、普段使いにも違和感なく使いたい人にはベストなバランスです。
ガーミン 745を選ぶ理由
ForeAthlete 745は「万能型のスポーツウォッチ」として完成度が高い一方で、どこかに特化しすぎていないバランスが魅力です。
・トライアスロンのように複数競技を1本で記録したい
・軽くて装着感が良いものを探している
・データを見ながら効率的にトレーニングしたい
・日常生活でもスマートウォッチとして使いたい
そんな人には、745がまさに“ちょうどいい”モデル。高機能ながらも操作は直感的で、初心者でも扱いやすいのが特長です。
購入前に知っておきたい注意点
一方で、長時間のレースや山岳系のアクティビティが多い人には、上位機種のほうが向いています。バッテリーや地図ナビゲーションの強化を求めるならForerunner 945／955を検討する価値があります。
また、745は音楽再生やスマート通知なども搭載しているため、使いこなすには設定項目がやや多い点も理解しておくと良いでしょう。初期設定を済ませれば操作はシンプルになります。
ガーミン スマートウォッチ 745の魅力とは？トライアスロン対応機能を詳しく解説
ガーミン スマートウォッチ 745は、トライアスロン対応の高機能モデルとして、競技者からフィットネス愛好者まで幅広い層に支持されています。軽量で快適、操作も直感的。さらに音楽や通知、キャッシュレス決済までこなす多機能ぶりは、まさに“オールインワン”です。
「トレーニングも日常も1本で完結させたい」
「頑張る自分をデータで支えてほしい」
そんな人にとって、ForeAthlete 745は理想的なパートナーになるでしょう。トライアスロン対応機能を備えたスマートウォッチの中でも、性能・軽さ・使いやすさのバランスが取れた1本です。
