近ごろ、「血中酸素濃度を測定できるスマートウォッチ」が注目されています。
在宅ワークや運動不足が続く中で、「自分の体の状態を手軽に知りたい」という人が増え、健康管理をサポートするツールとして人気が高まっています。
でも実際、どんな仕組みで酸素濃度を測っているのか？
どんな場面で役立つのか？
そして、どんなモデルを選べばいいのか？
この記事では、スマートウォッチの酸素濃度測定機能の基本から、2025年におすすめしたい7つのモデルまで、わかりやすく紹介していきます。
血中酸素濃度（SpO₂）とは？健康の“今”を知る指標
血中酸素濃度とは、血液中にどのくらいの酸素が含まれているかを示す数値のこと。
正式には「SpO₂（エスピーオーツー）」と呼ばれ、健康な人なら95〜100％程度が正常とされています。
酸素濃度が下がると、体内への酸素供給が不足している可能性があり、倦怠感や息切れ、集中力の低下などにつながることも。
とはいえ、日常生活で自分の酸素濃度を知る機会はあまりありませんよね。
そんな時に役立つのが、スマートウォッチの酸素濃度測定機能。
手首に装着するだけで、呼吸や血流の変化をもとに推定値を算出してくれます。
スマートウォッチで酸素濃度を測る仕組み
スマートウォッチが酸素濃度を測るのは、「PPGセンサー（光学式心拍センサー）」という技術を使っているからです。
センサーが手首の血管に赤色LEDや赤外線を照射し、反射する光の量を検知します。
この光の変化から、酸素と結合したヘモグロビンの割合を推定する仕組みです。
指先で測る医療用パルスオキシメーターほどの精度はありませんが、普段の健康状態を知るには十分なレベル。
特に睡眠中や運動中など、医療機器では測りにくいタイミングでもデータを取れるのが魅力です。
スマートウォッチで酸素濃度を測るメリット
1. 日常の健康チェックが手軽に
心拍数や歩数と同じように、血中酸素濃度を気軽に確認できます。
数値の変化を記録することで、体調の変化やストレス状態の目安になります。
2. 睡眠の質を可視化できる
睡眠中の酸素濃度が低下していると、無呼吸や浅い睡眠が起きている可能性も。
スマートウォッチなら、夜間の酸素レベル変動を自動で記録し、翌朝にデータで確認できます。
3. 運動中のパフォーマンス把握
ランニングや登山、サイクリングなど、酸素の消費が増える運動ではSpO₂の推移を追うことで、自分の限界や疲労具合の目安をつかめます。
4. 高地やアウトドアでの健康維持
標高の高い場所では酸素が薄くなるため、酸素濃度をチェックできると安心。
登山やキャンプでの体調管理にも役立ちます。
注意しておきたい点：医療機器ではない
スマートウォッチの酸素濃度測定は、あくまで「目安」であり、医療機器としての精度は保証されていません。
肌の色、体毛、装着の緩さ、動作中の振動などにより数値が変わることもあります。
また、「数値が低い＝病気」とは限りません。
日常の傾向をつかむためのツールとして活用し、体調に不安を感じる場合は医師に相談することが大切です。
酸素濃度が測れるおすすめスマートウォッチ7選
ここからは、2025年におすすめできる「酸素濃度測定対応のスマートウォッチ」を紹介します。
価格帯や機能の特徴を踏まえて、自分のライフスタイルに合ったモデルを選びましょう。
① Withings ScanWatch Vitals（ウィジングス スキャンウォッチ）
医療グレードのセンサー技術を持つフランスの健康系ブランド「Withings」の代表モデル。
血中酸素濃度、心拍数、睡眠の質、呼吸数などを高精度にトラッキングできます。
アナログ文字盤にデジタル表示を組み合わせた上品なデザインも魅力。
日常使いと健康モニタリングの両立を目指す人にぴったりです。
② Fitbit Inspire 3（フィットビット インスパイア3）
軽量で装着感がよく、フィットネスバンドとして人気のモデル。
酸素濃度だけでなく、ストレスレベルや皮膚温などの変化も記録できます。
睡眠ステージ分析機能が特に優れており、睡眠中のSpO₂推移を確認したい人におすすめです。
③ WAPIK スマートウォッチ
2,000円台ながら酸素濃度・心拍数・血圧・歩数など多機能。
スマホ連携も可能で、通知機能やアラームも搭載しています。
初めてスマートウォッチを試したい人やコスパ重視派にぴったり。
④ Aolon Q9T
血中酸素・心拍・体温を測定できるモデル。
シンプルな操作性と見やすい画面で、普段使いしやすい設計です。
運動記録や睡眠計測など基本的な機能をカバーしつつ、価格は5,000円以下とお手頃。
⑤ KULALA スマートウォッチ
血中酸素に加えて、心拍・血圧・歩数もトラッキング可能。
通知機能や長時間バッテリーなど、日常使いに便利な機能も揃っています。
コンパクトで軽く、女性やスマートウォッチ初心者にも扱いやすいモデルです。
⑥ Belando スマートウォッチ
3,000円台で購入できる多機能スマートウォッチ。
酸素濃度、心拍、睡眠モニタリングなどをまとめてチェック可能です。
見た目はシンプルながら、IP67防水仕様で普段使いに十分。
エントリーモデルとして人気が高まっています。
⑦ Garmin Venu 3（ガーミン ヴェニュー3）
フィットネス愛好者から厚い支持を受けるガーミンの最新モデル。
「パルスオキシメーター機能」で酸素濃度を連続測定でき、トレーニングや睡眠中のデータ精度も高いのが特徴です。
ストレス計測や疲労スコアなど、全身のコンディションを統合的に管理したい人に向いています。
選び方のポイント
- 目的を明確にする
睡眠改善、運動サポート、日常の健康管理など、用途を決めると選びやすくなります。 - 精度を求めるならブランドモデルを
GarminやWithings、Fitbitなどはセンサー精度に定評があります。 - 手軽さ・価格を重視するならエントリー機種もOK
初めての人は1万円以下のモデルから試しても十分。 - アプリとの連携性も確認
スマホアプリでデータを蓄積・分析できるかチェックしましょう。
スマートウォッチで健康意識を高めよう
スマートウォッチの酸素濃度測定機能は、毎日の健康を“見える化”してくれる心強い味方です。
数値を完璧に信じるのではなく、「なんとなく調子が悪い」と感じた時の参考データとして活用するのがおすすめ。
定期的に自分の体をチェックすることで、体調変化に早く気づけるようになります。
手軽に使えるモデルから高精度のものまで幅広く登場している今こそ、健康管理の第一歩として取り入れてみてはいかがでしょうか。
酸素濃度が測れるスマートウォッチで、日常をより健康的に
血中酸素濃度を測定できるスマートウォッチは、いまや健康意識の高い人に欠かせないツールになりつつあります。
「今の自分の体の状態を知る」ことが、未来の健康を守る第一歩。
数値を味方に、無理のないペースで体と向き合っていきましょう。
