最近、スマートウォッチで「血圧測定」ができる機能に注目が集まっています。特に「日本製」のスマートウォッチは、センサー精度やサポート面で安心できるという理由から人気です。
でも実際のところ、「本当に正確に測れるの？」「医療機器と同じなの？」と疑問に思う人も多いはず。今回は、そんな日本製スマートウォッチの血圧測定機能について、最新の事情とおすすめモデルをまるごと紹介します。
スマートウォッチで血圧は測れるのか？
結論から言えば、「測れる」。
ただし、その精度は「医療機器と同等」とまでは言い切れません。多くのスマートウォッチは光センサー（PPGセンサー）で脈波を読み取り、AIアルゴリズムによって血圧を推定しています。つまり“推定値”です。
この方式のメリットは、いつでもどこでも手軽に測定できること。
デメリットは、姿勢・気温・装着位置などで数値がブレやすい点。医療機器のように正確な圧力測定を行うわけではないため、「参考値」として使うのが現実的です。
とはいえ、毎日の変化や傾向を把握するには十分。
「最近高め」「運動後は下がる」といった自分のパターンをつかむには、とても便利なツールです。
日本製スマートウォッチが選ばれる理由
海外メーカーのスマートウォッチも多い中、「日本製」にこだわる人が増えています。
その理由は、精度や安全性、サポートへの信頼にあります。
- センサーの精度が高い
日本製センサーは測定誤差が少なく、環境変化にも安定していると評価されています。 - サポートや保証が安心
不具合や交換対応など、国内メーカーならではの丁寧なサポート体制が魅力。 - 医療機器認証モデルも存在
オムロン HeartGuide HCR-6900T-Mのように、正式に医療機器認証を受けたスマートウォッチもあり、より信頼性の高いデータを得られます。
「精度もサポートも妥協したくない」という人には、日本製スマートウォッチがベストな選択肢です。
血圧測定スマートウォッチを選ぶときのポイント
血圧対応モデルを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
医療機器認証の有無
医療機器として認証されている製品は、測定精度が公的に確認されています。
例えば、オムロン HeartGuide HCR-6900T-M は国内で唯一、医療機器認定を取得している本格派モデルです。
手首サイズとフィット感
測定の安定性には装着感が大きく影響します。
手首にしっかりフィットしないと正確なデータが取れないため、サイズ調整が細かくできるものを選びましょう。
測定姿勢と使いやすさ
血圧測定は安静時が基本。測定中に動くと誤差が出ます。
ワンタッチで操作できるモデルなら、習慣化しやすいです。
アプリ連携とデータ管理
専用アプリでグラフ化できると、血圧の推移を一目で確認可能。
長期的に健康状態を管理するなら、データ連携がスムーズな製品を選びましょう。
注目の日本製スマートウォッチ【血圧対応モデル】
オムロン HeartGuide HCR-6900T-M
日本製血圧スマートウォッチの代表格。
本体にカフを内蔵しており、腕時計タイプながら上腕式血圧計と同等の方式で測定可能。
医療機器認証も取得しており、正確性を求める人におすすめです。
価格は約8万円と高価ですが、「本格的に血圧管理をしたい」人にとっては唯一無二の存在。
日本製センサー搭載 多機能スマートウォッチ
血圧・心拍数・血中酸素・睡眠管理など、多機能なモデル。
価格帯は5,000〜7,000円前後と手頃で、初めて血圧付きスマートウォッチを試す人にも向いています。
測定値はあくまで目安ですが、アプリ連携で日々の健康チェックを楽しめます。
日本製センサー 大画面モデル
2インチクラスの大画面を採用したモデルも登場しています。
文字が見やすく、操作もしやすいので高齢者層にも人気。
血圧以外に歩数、カロリー消費、心拍数、ストレス指標など、ライフログをトータル管理できるのが魅力です。
技術の進化で「血圧測定」はここまで来た
従来の血圧測定といえば、腕にカフを巻いて測る「オシロメトリ法」が主流でした。
一方、最近のスマートウォッチは「光電式容積脈波（PPG）」によるカフレス測定が中心です。
これは光センサーで血管の変化を読み取り、AIが血圧を推定する方式。
研究レベルでは、AIや深層学習によって推定精度はかなり向上しています。
とはいえ、体格や皮膚の色、動きなど個人差の影響が大きく、まだ医療機器レベルには到達していません。
メーカー各社は独自アルゴリズムの改良を進めており、今後の進化に期待が集まっています。
血圧スマートウォッチを「上手に使う」コツ
血圧を正しく測るためには、ちょっとしたコツがあります。
- 測定前に1〜2分静かに座る
- 手首を心臓の高さに合わせる
- 測定中は動かない
- 食後や入浴直後は避ける
この4点を意識するだけで、数値の安定性が格段に上がります。
また、週に一度は家庭用血圧計と数値を比較して、自分のスマートウォッチの“傾向”を掴むのがおすすめです。
スマートウォッチで変わる「健康管理の新しい習慣」
血圧測定だけでなく、心拍・睡眠・歩数などを一緒に記録できるのがスマートウォッチの強みです。
アプリを使えば、体調の変化をグラフで可視化し、生活習慣との関係を振り返ることも可能。
たとえば、「睡眠不足の翌日は血圧が高め」「運動を再開したら安定した」など、生活改善のヒントが見えてきます。
データを医師に見せれば、より具体的なアドバイスも受けやすくなります。
“測って終わり”ではなく、“記録して気づく”ことで、血圧管理はぐっと身近なものになります。
これからの血圧測定は「スマート」に変わる
日本製スマートウォッチの血圧測定機能は、まだ進化の途中にあります。
それでも、「毎日続けられる」「手軽に測れる」「データが残る」という点で、すでに生活の中に浸透し始めています。
医療機器ほどの正確さを求めすぎず、“日々の健康の目安”として使うことが大切です。
継続的なモニタリングが、将来の病気予防や生活習慣の改善につながる可能性もあります。
あなたも今日から、「日本製スマートウォッチで血圧測定」という新しい健康習慣を始めてみませんか？
