「スマートウォッチでLINEの電話を受けたい!」と思ったこと、ありませんか?
スマホを取り出さずに手元で着信に気づき、そのまま通話までできたら理想的ですよね。
でも実際のところ、スマートウォッチでLINE通話ができるかどうかは、かなり条件が限られています。
この記事では、現時点での「スマートウォッチ×LINE通話」のリアルを、設定方法や対応機種の情報を交えて詳しく解説します。
読めば、どこまでできて、どこからが難しいのかがスッキリ理解できるはずです。
スマートウォッチでLINE通話はできる?結論から言うと「ほぼできない」
まず一番気になる結論から。
残念ながら、現時点(2025年)ではスマートウォッチ単体でLINE通話を完全に行える機種はほとんど存在しません。
「LINEの着信通知が来た」「メッセージが見えた」「スタンプで返信できた」――ここまでは多くのスマートウォッチで可能です。
しかし「腕時計だけで通話する」「スマホを介さずLINE音声通話をする」となると、一気にハードルが上がります。
その理由はシンプル。LINE通話は“VoIP(インターネット回線による音声通信)”方式を採用しており、リアルタイムで音声データをやり取りするため、高い処理能力と安定した通信が必要です。
省電力設計のスマートウォッチでは、この仕組みを直接動かすのが難しいのです。
できること・できないことを整理しよう
混乱しやすいので、まずは「スマートウォッチでLINEがどこまで使えるのか」を整理します。
できること
- LINEの通知を受け取る
- メッセージ内容の確認(テキストや絵文字)
- 定型文や音声入力での簡易返信
- 着信通知(LINE通話の着信があることを知らせる)
できないこと
- スマートウォッチ単体でのLINE音声通話
- スマホを介さない通話(スマウォだけで話す)
- 公式に保証されたVoIP通話機能の利用
つまり「通知まではOK」「通話は基本NG」というのが今の現実です。
スマートウォッチでLINE通知を受け取るための設定方法
通話が難しくても、LINE通知を受け取れるだけでもかなり便利です。
手元でメッセージを確認したり、簡単な返信をしたりするだけで、スマホを取り出す頻度がぐっと減ります。
以下の手順で設定すれば、すぐに使えるようになります。
1. スマホ側の通知設定をオンにする
まずスマホのLINEアプリで通知を有効にしましょう。
「設定」→「通知」→「通知を許可」をオン。サウンドやバイブ設定も必要に応じて調整します。
ここがオフだと、スマートウォッチにも一切通知が届きません。
2. スマートウォッチとスマホをペアリングする
スマートウォッチをスマホとBluetoothで接続します。
Wear OS搭載モデルなら、Googleの「Wear OS」アプリ経由で接続。
Apple Watchなら、iPhoneとペアリングすれば自動で連携可能です。
3. スマートウォッチ側の通知設定を確認する
スマートウォッチの設定メニューで「通知を表示するアプリ」にLINEが含まれているか確認します。
一部機種ではアプリごとに通知オン・オフを切り替えられるため、LINEを忘れずにオンにしておきましょう。
4. 簡易返信を有効にする
音声入力や定型文を使えば、短い返信も腕時計だけで完結します。
たとえば「OK」「あとで連絡する」といったメッセージをワンタップで送れる機種もあります。
LINE通話通知を受け取る方法と注意点
LINE通話が入ったとき、スマートウォッチで「誰からLINE通話が来たか」を確認することはできます。
しかし、そのまま通話を受けて会話するのは、ほとんどの機種で非対応です。
ただし、**「通話機能付きスマートウォッチ」**と呼ばれる一部のモデルでは、スマホとBluetooth接続した状態で「LINE着信通知を受け取り、応答ボタンを押す」動作までは可能な場合があります。
とはいえ、それはあくまで“スマホの通話を腕時計で操作しているだけ”であり、実際の音声通信はスマホ側で行われています。
つまり、
- 通知の受信:◯
- 応答操作:△(一部モデルのみ)
- 通話自体:×
という関係です。
スマートウォッチとLINEの相性:OS別に違うポイント
スマートウォッチは搭載OSによってLINEとの連携具合が異なります。ここでは主な違いを簡単にまとめます。
Apple Watch(watchOS)
- iPhoneと連携することで、LINEの通知とメッセージ表示が可能。
- 着信通知も受け取れるが、LINE通話の応答や通話自体は不可。
- 返信は定型文や音声入力に対応。
Wear OS搭載スマートウォッチ(Google Pixel Watchなど)
- LINEアプリをインストール可能。
- メッセージの閲覧・返信・スタンプ送信ができる。
- 着信通知は表示されるが、LINE通話には非対応。
- スマホを操作して通話を行うことになる。
独自OS搭載スマートウォッチ(HUAWEI Watch GT、Amazfit GTR、Xiaomiなど)
- LINEの通知を受け取れるが、返信機能は制限されがち。
- 通話通知は受け取れることがあるが、応答はスマホ依存。
- 一部モデルでは「通話機能付き」をうたっているが、LINE通話対応とは限らない。
このように、OSやスマホの種類によって挙動が微妙に異なります。
購入前に「LINE通話の通知・返信までできるか」を確認しておくのが安心です。
通話機能付きスマートウォッチに注意!「LINE通話」とは別物
「通話機能付き」と書かれているスマートウォッチでも、それがLINE通話に対応しているとは限りません。
この「通話機能」は、Bluetooth経由でスマホの電話(携帯回線の音声通話)をハンズフリーで使える機能のことを指す場合が多いのです。
つまり、これはLINEのVoIP通話とは別物。
スマートウォッチのスピーカーとマイクを使って“通常の電話”を操作しているだけです。
「LINE通話もできる」と書かれていても、実際には“着信通知が表示されるだけ”ということも少なくありません。
購入時は「LINE通話ができる」と明示されているかどうか、必ず確認しましょう。
対応しているスマートウォッチの例と特徴
2025年時点で「LINE通知・簡易返信」に対応している代表的なスマートウォッチをいくつか挙げておきます。
(※以下はいずれも通話機能は限定的で、LINE通話そのものは非対応または通知のみ。)
- Apple Watchシリーズ:iPhoneユーザーに最も安定。通知と返信が快適。
- Google Pixel Watch / Galaxy Watchシリーズ:Androidユーザー向け。LINEアプリ対応で通知・返信がスムーズ。
- HUAWEI Watch GT / Amazfit GTRシリーズ:LINE通知表示に対応、返信機能は機種による。
- Xiaomi Watch S1 / Redmi Watchシリーズ:通知中心。通話応答はスマホ経由。
これらの機種であれば、LINEメッセージの受信・確認・簡単な返信までは問題なく行えます。
通話はスマホ側で行う前提と考えるのが現実的です。
「スマートウォッチでLINE通話したい」人が取るべき現実的な選択肢
「どうしても腕時計でLINE通話を受けたい!」という場合、次のような選択肢があります。
- 通知+応答操作ができるモデルを選ぶ
通話自体はスマホで行うものの、着信を腕で確認できるだけでも十分便利です。 - イヤホンやスマートスピーカーと併用する
通話の音声を別デバイスに出力し、スマートウォッチで応答操作だけ行う方法もあります。 - 今後のアップデートに期待する
ハード性能の進化やアプリ更新によって、将来的にLINE通話対応モデルが登場する可能性もあります。
現時点では“完全対応”とは言い難いですが、「通知+応答補助」でもかなりの快適さを実感できるでしょう。
スマートウォッチでLINE通話を受けるには?今後の期待とまとめ
ここまで見てきたように、スマートウォッチでLINE通話を受けるにはまだ制約が多く、
現状では「通知を受け取る」「スマホ側で通話する」のが現実的な使い方です。
ただし、Wear OSやwatchOSの進化スピードは非常に早く、
音声通話やVoIP連携の技術も年々改善されています。
将来的には、腕時計だけでLINE通話ができる日もそう遠くないかもしれません。
とはいえ今は、**「通知・返信をスマートウォッチで」「通話はスマホで」**という棲み分けが最適解。
自分のライフスタイルに合った使い方を見つければ、スマートウォッチとLINEはもっと便利になります。
スマートウォッチでLINE通話を受けるには、設定をきちんと行い、機種の特徴を理解することが第一歩です。
そのうえで、今できる範囲を活かして、日常のちょっとした時間をもっと快適にしていきましょう。
