最近、スマートウォッチ市場が再び盛り上がっています。健康管理や通知機能だけでなく、デザイン性や使いやすさも重視されるようになり、「時計としても楽しめるスマートウォッチ」を求める人が増えています。そんな中で注目を集めているのが、モトローラのスマートウォッチシリーズです。この記事では、モトローラの最新モデルを比較しながら、性能や価格、選び方のポイントを分かりやすく紹介していきます。
モトローラのスマートウォッチ、復活の流れ
モトローラと聞くと、スマートフォンの「razr」シリーズを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、同社はかつてスマートウォッチの先駆けでもありました。2014年に登場した「Moto 360」は、Android Wear（現Wear OS）を搭載した丸型デザインの革新的なモデルとして一世を風靡しました。クラシックな時計のような見た目とスマート機能の融合で、スマートウォッチの象徴とも言われた存在です。
その後、ライセンスの譲渡などを経て一時的にシリーズは停滞しましたが、近年になって「Moto Watch 40」ブランドとして再始動。さらに2025年には、かつての代表モデル「Moto 360」の新型が登場するという噂まで浮上しています。モトローラが再び本格的にスマートウォッチ市場に帰ってきたわけです。
代表的なモデルラインナップを比較
モトローラのスマートウォッチは、用途や価格帯によっていくつかのラインに分かれています。ここでは代表的なモデルを紹介します。
Moto Watch 40
エントリーモデルとして位置づけられるMoto Watch 40は、シンプルさが魅力。約1.5インチのディスプレイに心拍計や歩数計、睡眠トラッキングといった基本機能をしっかり備えています。バッテリーはおよそ10日間持ち、軽量で着け心地も良い。価格は1万円を切ることも多く、初めてスマートウォッチを使ってみたい人にぴったりです。
Moto Watch 70
やや上位にあたるモデルがMoto Watch 70。1.69インチの大型液晶を採用し、IP67等級の防水・防塵仕様。心拍・体温センサーや多彩な運動モードを搭載しています。355mAhのバッテリーで10日間ほど使用可能。シンプルな見た目ながら質感が高く、日常使いからスポーツシーンまで対応できる万能型です。
Moto Watch 120
Moto Watch 120は、現行シリーズの中で最もプレミアムな位置づけ。1.4インチAMOLEDディスプレイを搭載し、金属フレームの高級感ある仕上がりが特徴です。GPS・血中酸素・心拍数・睡眠モニタリングなど、健康管理機能はフル装備。Qiワイヤレス充電対応で、バッテリー持ちは約10日間。価格も2万円前後と手頃ながら、上質なデザインと機能性を両立しています。
Moto Fit
運動を重視する人にはMoto Fitが人気です。GPS、心拍・活動計測、軽量ボディといったスポーツ特化型の性能を備えながら、シンプルなUIで直感的に操作可能。ディスプレイは鮮やかなOLEDで、屋外でも視認性が高いのが魅力。アクティブユーザー向けのモデルです。
新型Moto 360（2025）への期待
そして2025年、かつての名機「Moto 360」の復活が話題になっています。丸型フェイスと金属ボディという伝統的なデザインはそのままに、最新技術を搭載した「現代版Moto 360」として登場する可能性が高いとされています。
現時点では詳細が明らかになっていませんが、リーク情報によると5色展開でメタルバンド採用、より高級感のある外観になるとされています。OSについては、モトローラ独自の「Moto Watch OS」を継続するのか、Googleの「Wear OS」を採用するのかで意見が分かれています。もしWear OS搭載ならアプリの拡張性や操作性が大幅に向上するため、注目度はさらに高まりそうです。
モトローラスマートウォッチの強み
1. バッテリー持ちの良さ
多くのモデルが10日前後の稼働を誇ります。Apple WatchやPixel Watchのように毎日充電する必要がないため、出張や旅行でも安心です。
2. 価格と機能のバランス
エントリーモデルは1万円前後、上位モデルでも2万円台と、手に取りやすい価格設定。健康管理・通知・防水といった基本機能を備え、コスパ重視派にも満足度が高いラインナップです。
3. デザインの多様性
四角いフェイスの実用的なモデルから、丸型のクラシカルなデザインまで幅広く展開。特にMoto 360は“時計らしさ”と“スマートさ”を両立しており、ビジネスシーンにもマッチします。
4. 健康・フィットネス機能の充実
心拍・血中酸素・睡眠トラッキングに加え、ストレスレベルや活動時間の可視化など、健康意識を高める機能が揃っています。運動量を管理したい人にもおすすめです。
注意しておきたいポイント
モトローラのスマートウォッチを選ぶ際には、いくつか気をつけたい点もあります。
- 公式販売の有無
日本国内での正規販売は限られているため、購入前に販売元や保証内容を確認しましょう。並行輸入品の場合はアプリ対応やサポートが異なることがあります。 - OSの違い
Moto Watchシリーズは独自OSを採用しており、アプリの追加や音声アシスタントなどの機能が限定的な場合があります。拡張性を重視するなら、今後発表されるWear OS採用モデルに注目するのが良いでしょう。 - 旧モデルのサポート
2019年発売のMoto 360（第3世代）は一部機能が古く、最新スマートフォンとの互換性に制約があることも。中古購入の際は注意が必要です。
他ブランドとの違いをチェック
Apple WatchやSamsung Galaxy Watchなどの主要ブランドと比べたとき、モトローラは“手頃な価格で必要十分な機能を持つスマートウォッチ”というポジションに立っています。Wear OS搭載モデルであればGoogleアプリとの親和性が高く、Androidユーザーにとって特に相性が良いのも強みです。
一方で、アプリ数やエコシステムの充実度ではApple Watchに劣る点もあります。その代わり、モトローラの強みは「デザイン性」「電池持ち」「コスパ」。日常の健康管理や通知チェックをメインに使う人にとって、十分すぎる性能を持っています。
モトローラのスマートウォッチは“再挑戦の象徴”
Moto 360が登場した約10年前、モトローラはスマートウォッチの先駆者でした。そして2025年、そのブランドが再び注目を集めようとしています。
近年のモトローラは、シンプルで使いやすいデバイスを手頃な価格で提供する戦略を取っており、スマートウォッチ市場でも同じ方向性が見られます。
これからの焦点は、「Moto 360（2025）」がどのOSを搭載するのか、そしてどの価格帯で登場するのか。もしプレミアムモデルとしてリリースされれば、再び市場のトレンドを変える存在になるかもしれません。
モトローラのスマートウォッチ最新モデル比較！性能と価格を徹底解説【まとめ】
モトローラのスマートウォッチは、今まさに進化の過程にあります。
・手軽に使えるエントリーモデル「Moto Watch 40」
・コスパ抜群の「Moto Watch 70」
・上質で多機能な「Moto Watch 120」
・スポーツ志向の「Moto Fit」
そして、伝説の復活「Moto 360（2025）」へ。
どのモデルも個性があり、使う人のスタイルに合わせて選べるのが魅力です。デザイン・価格・機能のバランスを見ながら、自分の生活にフィットする1本を探してみてください。
モトローラのスマートウォッチは、あなたの毎日に“ちょうどいいスマートさ”を添えてくれるはずです。
