スマートウォッチを使っていると、LINEの通知が突然こなくなることってありますよね。メッセージを見逃したり、すぐに返信できなかったりして不便に感じた人も多いはずです。
この記事では、iPhoneとスマートウォッチを使っている人向けに、「LINE通知がこない原因」と「すぐに見直すべき設定」をわかりやすく解説します。
iPhoneでスマートウォッチに通知が届かない仕組みを知っておこう
まず、仕組みを少し理解しておくと、どこを直せばいいか見えてきます。
iPhoneとスマートウォッチはBluetoothなどで接続され、iPhoneに届いた通知をウォッチに転送する形で表示しています。つまり、通知の元は常にiPhone側です。
Apple Watchの場合は特にルールが決まっていて、
- iPhoneがロック中ならApple Watchに通知が届く
- iPhoneが操作中(アンロック状態)なら通知はiPhone側に届く
という動作になっています。
そのため、スマートウォッチにLINEの通知がこないときは、
「通知が届いていない」のではなく「iPhone側で止まっている」か「仕様上ウォッチに来ない」ことが多いのです。
よくある原因① LINEアプリの通知設定がオフになっている
意外と多いのがこれ。LINEの通知設定がどこかでオフになっているパターンです。
まず確認したいのは、iPhoneの設定アプリの中にある通知項目です。
- 設定アプリを開く
- 「通知」→「LINE」を選ぶ
- 「通知を許可」がオンになっているか確認
このとき、ロック画面・通知センター・バナーの3つすべてがオンになっているかも見ておきましょう。
さらに、LINEアプリ側にも個別設定があります。
ホーム画面右上の歯車アイコンから「通知」→「すべてのトーク通知」をオンに。
特定のグループや個人チャットだけ通知がこない場合は、トークルーム右上のメニューから「通知オン」になっているか確認します。
また、アプリをスワイプで完全終了してしまうと通知が届かないこともあります。
バックグラウンドで動作していないと、通知を受け取れないためです。ついクセでアプリを閉じている人は注意しましょう。
よくある原因② iPhoneの設定やモードが通知をブロックしている
LINE側の設定が問題ないなら、次はiPhone本体の設定を疑いましょう。
特に以下のモードがオンになっていないかチェックしてください。
- おやすみモード/集中モード(Focus)
通知を受け取るアプリを制限していると、LINEがブロック対象になることがあります。
「設定」→「集中モード」→使用中のモードをタップして、LINEが“許可された通知”に入っているか確認しましょう。 - 低電力モード
バッテリー節約のためバックグラウンド処理が制限され、通知が遅れたり止まったりします。
「設定」→「バッテリー」→「低電力モード」がオンなら一度オフにして試してみてください。 - 通知スタイルの制限
「設定」→「通知」で「プレビューを表示」が“常に”になっているか確認。
「ロックされていないときのみ」にしていると、ウォッチに転送されないこともあります。
よくある原因③ スマートウォッチ側の通知設定や接続不良
iPhoneが正常でも、スマートウォッチ側で通知を受け取れない設定になっているケースもあります。
まず確認したい基本ポイント
- スマートウォッチがiPhoneとペアリングされ、Bluetoothがオンになっているか
- ウォッチ側で「通知を受け取る」設定がオンになっているか
- ウォッチの電源が切れていないか、バッテリー残量が十分あるか
Apple Watchなら、「Watch」アプリ→「通知」で“iPhoneの通知をミラー”がオンになっているか確認します。
他社製スマートウォッチの場合は、専用アプリ(例:Galaxy Wearable、Zepp、Fitbitなど)を開いてLINE通知が許可されているか見てください。
接続が切れていないかチェック
ウォッチに「切断」マークや「接続なし」と表示されていないかも要チェック。
接続が途切れていると、当然LINE通知も届きません。
一度Bluetoothをオフ→オンにして再接続すると改善することがあります。
よくある原因④ ソフトウェアやアプリのバージョンが古い
iOSやスマートウォッチのOS、LINEアプリのバージョンが古いままだと、通知がうまく転送されないことがあります。
不具合修正や通知の安定化はアップデートで改善されることが多いので、必ず最新にしておきましょう。
更新後に再起動をかけると、通知機能が復活するケースも多いです。
よくある原因⑤ 通知仕様そのものによる“勘違い”
Apple Watchを使っている人によくあるのが、「通知がこない」と思っていたけど、実は仕様どおりの動作だった、というパターン。
Apple公式によると、
つまり、iPhoneを手に持って使っていると、スマートウォッチには通知が飛ばないのです。
一見トラブルに見えても、実はこれが正しい動作です。
また、サードパーティ製のスマートウォッチ(Apple Watch以外)では、通知転送機能がiOS側の仕様で制限される場合があります。
特に古いiOSでは一部のスマートウォッチでLINE通知が届かないこともありましたが、最近のiOSでは改善が進んでいます。
改善しない場合の最終チェック手順
設定を見直してもLINE通知がこないときは、次のステップを順番に試してみてください。
- iPhoneとスマートウォッチを再起動する
小さな通信エラーがリセットされ、通知が戻ることがあります。 - ペアリングを解除して再設定する
Apple Watchなら「Watchアプリ → 一般 → リセット → すべてのコンテンツと設定を消去」。
その後もう一度ペアリングします。 - LINEアプリを再インストールする
通知設定が初期化され、正常に機能するようになることがあります。 - 他のアプリの通知は届くか確認する
LINEだけが来ないならアプリ側、すべて来ないならiPhoneかウォッチ側に原因があります。
再起動や再ペアリングで直ることが多いので、まずはここまで試してみましょう。
スマートウォッチとLINE通知を快適に使うためのコツ
日常的に安定して通知を受け取るためには、次のポイントを意識しておくと安心です。
- バッテリーが極端に減った状態で使わない
- こまめにiOSとアプリをアップデートする
- 集中モード(Focus)を使うときはLINEを通知許可リストに入れる
- アプリを強制終了しない
- 接続が切れたときは焦らずBluetoothを再接続する
これだけで、突然LINE通知が途絶えるトラブルをかなり減らせます。
iPhoneでスマートウォッチにLINE通知がこないときは慌てず設定を確認しよう
スマートウォッチにLINE通知がこないと、つい「故障かな?」と思ってしまいますが、実際は設定や接続のちょっとした問題がほとんどです。
この4つを押さえておけば、ほとんどのトラブルは解消できます。
もしどうしても直らない場合は、再起動や再ペアリングで初期状態に戻すのが最後の手段です。
スマートウォッチとLINEの通知がスムーズに動けば、日常のちょっとしたストレスもぐっと減ります。
