ゲーミングPCを長時間使っていると、「電気代が思ったより高い…」と感じたことはありませんか?
高性能なCPUやGPUを搭載している分、消費電力もそれなりに大きく、一般的なノートPCより電気代がかさむのは当然です。
でも安心してください。
ちょっとした工夫で、今より電気代をグッと抑えることができます。この記事では、ゲーミングPCの電気代が高くなる理由を理解したうえで、実際に効果がある5つの節電方法を紹介します。
なぜゲーミングPCは電気代が高くなるのか
まずは原因を知るところから。理由を押さえれば、どこを改善すべきかが見えてきます。
1. ハイスペックなパーツが多い
ゲーミングPCは、一般的な事務用PCよりも高性能なパーツを積んでいます。
CPU・GPU・メモリ・冷却ファンなど、すべてが高負荷に耐える仕様。たとえばGPUはフル稼働時に300Wを超えることもあり、PC全体で500W前後使うケースも珍しくありません。
2. プレイ時間が長い
1日数時間、毎日ゲームをするとなれば、それだけ電気代も積み上がります。
たとえば1時間あたり300W消費するPCを1日4時間使うと、1か月で36kWh。電気単価が27円なら月972円程度。
さらに高性能GPUを積んでいると、月数千円になることもあります。
3. 待機電力が意外と無視できない
「ちょっと席を外すだけだから」と電源を入れっぱなしにしている時間。実はこの待機状態でも電気を食っています。
スリープにするだけでも電気代が数分の一に減るため、こまめな電源管理が効果的です。
方法① 使わないときは電源を切る・スリープを活用
最も手軽で、かつ効果が高い節電法です。
ゲーミングPCを長時間つけっぱなしにしておくと、ゲームをしていない時間でも電気を消費します。
- 90分以上使わないならシャットダウン
- 30分以内の離席ならスリープ
このルールを意識するだけで、月数百円〜千円単位の節約につながります。
また、電源タップをスイッチ付きにしておくと便利。
完全に電気を遮断できるため、待機電力もゼロにできます。
寝る前や外出時にはスイッチをオフにするだけ。ちょっとした習慣で確実に節電効果が出ます。
方法② 電源ユニットを高効率なものにする
電源ユニット(PSU)は、コンセントの交流電流をPCパーツ用の直流に変換する装置です。
変換効率が低いと、せっかくの電気が“熱”としてムダになります。
ここで注目したいのが「80PLUS認証」。
これは電源ユニットの効率を示す国際基準で、Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumなどのランクがあります。
Gold以上なら変換効率が約90%。つまり、ほとんどの電気を有効に使えるということです。
古い電源ユニットを長く使っているなら、これを機に交換してみましょう。
初期費用はかかりますが、長期的に見れば電気代の節約と安定性アップの両方を得られます。
方法③ ゲーム設定やPCのパフォーマンスを見直す
高画質・高フレームレートでプレイすればするほど、GPUやCPUに負荷がかかり、電力消費が増えます。
必要以上の設定になっていないか、一度確認してみましょう。
- フレームレートを60fpsや144fpsなどに制限する
- 解像度をモニターの標準サイズに合わせる
- 不要なエフェクトを減らす
- OSの電源プランを「高パフォーマンス」から「バランス」へ変更
- バックグラウンドで動いているアプリを終了
また、LEDライティングやRGBファンをオフにするのも地味に効きます。
光らなくても性能は変わりません。見た目よりも電気代を優先したい時期は、潔く消灯しましょう。
モニターの輝度を下げるのも有効です。
輝度を半分程度にするだけで、1台あたり月100円前後の節約になることもあります。
方法④ 冷却効率を上げて発熱を減らす
PCは熱を持つほど、冷却ファンがフル回転し、結果として電気を余分に使います。
熱がこもる環境ではパーツの寿命も短くなるため、冷却対策は一石二鳥です。
- PCを壁から離し、通気性のよい場所に設置
- ファンや吸気口のホコリを定期的に掃除
- 室温が高い場合は扇風機やサーキュレーターで空気を循環
- ファンコントローラーやBIOS設定で「静音モード」を活用
冷却がうまくいくと、ファンの回転数が下がり、結果的に消費電力も下がります。
また、夏場はエアコンの設定温度にも注意。PCの熱で室温が上がり、冷房がフル稼働しては本末転倒です。
方法⑤ 電気料金プランと使う時間を見直す
最後は“電気そのもの”に関する工夫です。
PC側の対策だけでなく、電力契約の内容や使う時間帯を調整することで、全体のコストを抑えることができます。
- 夜間が安いプランに切り替える
- 使用量が多いなら電力会社を比較検討する
- 家のスマートメーターで消費電力をチェックする
とくに自宅で作業やゲームを長時間する人は、電気料金プランの見直しが意外と効きます。
多くの電力会社が提供している“時間帯別プラン”や“節電チャレンジ”を活用すれば、無理せず節約できます。
無理せずできる「電気代を抑える習慣」
ここまでの方法を一度に実践するのは大変かもしれません。
そこで、今日からでも始められる“簡単ステップ”をまとめておきます。
- 離席時はスリープ、寝る前はシャットダウン
- モニターの輝度を下げる
- 不要なRGB照明をオフにする
- 電源タップをスイッチ付きにする
- 定期的にファンやフィルターを掃除
この5つだけでも、毎月の電気代を確実に下げることができます。
節約できる金額は数百円から数千円と幅がありますが、「積み重ねるほど効く」のが電気代節約の面白いところです。
ゲーミングPCの電気代を抑えるための5つの方法を続けるコツ
節電のコツは、「無理なく続けること」。
一度設定したら放置でOKなものから順に取り入れていくのがおすすめです。
まずはスリープ設定や電源プランの変更など、手間のかからないものを試す。
慣れてきたら、電源ユニットの交換や料金プランの見直しなど、長期的に効果がある対策へ進めましょう。
ゲーミングPCは、うまく使えば長く快適に楽しめる相棒です。
だからこそ、無駄な電気代を削って“賢く使う”意識が大切。
節電はエコにもつながるので、ゲームを楽しみながら環境にも優しい選択ができます。
今日からできる小さな工夫で、あなたのゲーミングライフをもっとスマートに。
そして次の電気料金の明細を見て、「おっ、下がってる!」と実感してみてください。
以上が、ゲーミングPCの電気代を抑えるための5つの方法です。
