オンラインゲームをしていて「ラグがひどい」「途中で回線が落ちる」「敵より反応が遅れる」──そんな経験、ありませんか?
原因の多くは“通信の不安定さ”。特にWi-Fi(無線)接続では、電波干渉や距離によって通信が途切れることもあります。
そこでおすすめなのが、有線LANでの接続です。今回は、ゲーミングPCを有線でつなぐ方法を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
有線接続を選ぶ理由とは?Wi-Fiとの違いを知ろう
ゲーミングPCに有線接続をおすすめする一番の理由は「安定性」と「低遅延」です。
Wi-Fiは便利ですが、電子レンジや他の機器の電波に影響されることも多く、通信がブレやすいのが難点。
有線接続なら、物理的にケーブルでデータを送るので、電波干渉の影響を受けません。
具体的なメリットは以下の通りです。
- 通信が安定し、回線が途切れにくい
- 遅延(ラグ)が少なく、オンライン対戦で有利
- 通信速度が安定して速い
- セキュリティ面で安全性が高い
逆にデメリットは「ケーブル配線が面倒」「部屋がスッキリしにくい」など。
それでも、オンラインゲームで勝ちたいなら、有線接続の安定感は圧倒的です。
有線でつなぐために必要なものを準備しよう
実際に接続する前に、いくつか準備が必要です。
ここを疎かにすると、せっかくの有線接続が本来の速度を発揮できないこともあります。
1. ゲーミングPCのLANポートを確認
まずは、PCに「有線LANポート」があるかを確認しましょう。
デスクトップPCなら背面にあることがほとんどです。ノートPCでも、ゲーミングモデルなら備わっている場合が多いです。
もし無い場合は「USB-LANアダプター」を使えば簡単に追加できます。
2. ルーターまたはハブのLANポート
ルーターにもLANポートが必要です。「LAN1」「LAN2」と書かれた差込口があるかをチェック。
もしポート数が足りない場合は、「スイッチングハブ」を追加すればOK。複数機器を同時に有線でつなげるようになります。
3. LANケーブルの選び方
有線接続の性能を決めるのはケーブルです。
ケーブルの「カテゴリ(CAT)」によって、通信速度の上限が変わります。
- CAT5e:1Gbpsまで対応(最低ライン)
- CAT6:1Gbpsで安定、高コスパ
- CAT6A:10Gbps対応、ゲーミングに最適
- CAT7/8:高遮蔽でノイズに強い、ただし価格が高い
一般的な光回線(1Gbps)ならCAT6で十分。将来を見越すならCAT6Aを選ぶと安心です。
4. ケーブルの長さと配線ルート
ルーターが遠い場合、ケーブルの長さにも注意。
長すぎると信号が弱まることもあるので、必要最短距離で。
壁沿いに這わせる・ケーブルカバーを使う・ドアの隙間を通すなど、配線ルートを工夫しましょう。
2階にPCがある場合は、長めのケーブルを購入し、階段沿いに固定すると安全です。
ゲーミングPCを有線でつなぐ手順
準備が整ったら、いよいよ接続です。
難しそうに感じるかもしれませんが、やることはシンプル。手順を追えば誰でも簡単にできます。
1. 電源を切る
まずはモデム、ルーター、PCすべての電源をオフにします。
通電中にケーブルを抜き差しすると、誤作動の原因になることがあるためです。
2. モデムとルーターをつなぐ
光回線などのモデム(またはONU)から、LANケーブルを使ってルーターの「WAN」ポートへ接続します。
これがインターネットの入り口部分です。
3. ルーターとPCをつなぐ
ルーターの「LAN」ポートから、別のLANケーブルを使ってPCのLANポートに接続。
カチッと音がしてしっかり固定されればOKです。
差し込みが甘いと通信が不安定になるので、確実に挿し込みましょう。
4. 電源を入れる
接続が終わったら、モデム→ルーター→PCの順で電源を入れます。
この順番を守ることで、ネットワーク設定が自動的に正しく認識されやすくなります。
5. 接続確認をする
Windowsなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」を開き、「接続済み」と表示されていれば成功。
ブラウザでWebサイトを開いてみて、通信できれば準備完了です。
有線接続で速度が出ないときのチェックポイント
「有線にしたのに、思ったほど速くない…」というときは、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、代表的なチェックポイントを紹介します。
ケーブルの規格が古い
CAT5など古いケーブルだと、最大速度が100Mbpsしか出ません。
CAT6A以上のケーブルに変えるだけで、一気に改善することがあります。
ルーターの性能不足
ルーターが古いモデルで「100BASE-T」しか対応していない場合、1Gbps回線の速度を発揮できません。
ルーターの仕様を確認し、「1000BASE-T(ギガビット対応)」以上のものを選びましょう。
接続ポートの違い
ルーターの「WAN」と「LAN」を間違えて挿しているケースも意外と多いです。
正しくは、モデム→WAN、PC→LANです。
ケーブルが長すぎる
20m以上の長距離になると、通信が劣化する場合があります。
距離を短くするか、中継ハブを入れて安定させましょう。
PCやドライバーの問題
ネットワークアダプターのドライバーが古いと、速度が出にくいことも。
デバイスマネージャーで最新ドライバーを更新してみましょう。
快適なゲーミング環境を作るためのコツ
有線接続ができたら、さらに快適にする工夫をしてみましょう。
ケーブルの取り回しを整理
配線がごちゃごちゃしていると、見た目も悪く、掃除もしにくいです。
結束バンドやケーブルカバーを使えば、スッキリとした環境にできます。
電源ケーブルから離して配線
LANケーブルと電源コードが近すぎると、ノイズ干渉が起きることがあります。
できるだけ離して配線するのがポイントです。
高速ポート・10GbE対応も検討
最近のゲーミングPCやルーターには、2.5Gbpsや10Gbps対応のLANポートを搭載したものもあります。
回線や機器をアップグレードすれば、今後の大容量ゲームにも対応可能です。
速度テストで定期チェック
有線でも、回線状況やプロバイダ側の混雑で速度が変動します。
定期的に速度テストをして、遅延(Ping値)や上り・下り速度を確認しておくと安心です。
ゲーミングPCを有線でつなぐ方法まとめ
オンラインゲームにおいて「通信の安定性」は勝敗を左右するほど重要です。
有線LAN接続なら、ラグや切断のストレスを最小限に抑えられます。
最後におさらいです。
- PCとルーターにLANポートがあるか確認
- CAT6以上のLANケーブルを用意
- モデム→ルーター→PCの順に接続
- 正しいポートに差し込み、電源を入れる
- 設定画面で接続状態をチェック
少し手間はかかりますが、一度有線にしてしまえば、その安定感は段違い。
FPSやMMO、配信をする人にも有線接続は強い味方になります。
安定したネット環境で、快適なゲーミングライフを楽しんでください。
以上、ゲーミングPCを有線でつなぐ方法!安定したネット環境を作る手順を解説でした。
