最近、ゲームを本格的に楽しむために「ゲーミングPC」を検討する人が増えています。けれど、いざ探してみると「高い…」と感じた方も多いはず。実際、最新のパーツを積んだモデルは20万円を超えることも珍しくありません。
では、どうすれば“高性能なのに安い”ゲーミングPCを手に入れられるのか?この記事では、コスパ重視で賢く選ぶための具体的な方法をわかりやすく解説します。
ゲーミングPCを安く買うために知っておきたい基本
まず大前提として、「安く買う=性能を妥協する」とは限りません。
市場には、価格を抑えながらも十分なパフォーマンスを持つモデルが数多くあります。
重要なのは、“どこでコストを削るか”を理解することです。
安く買うポイントは主に以下の4つ。
- 購入のタイミングを見極める
- 型落ち・旧世代パーツを選ぶ
- BTOメーカーを活用する
- セールやキャンペーンを狙う
この4つを意識するだけで、価格差は数万円単位で変わってきます。
セール・キャンペーンを狙うのが一番手っ取り早い
多くのBTOメーカー(ドスパラ、パソコン工房、マウスコンピューターなど)は、定期的にセールを実施しています。
週替わりセール、決算セール、年末年始セールなどを狙えば、数万円単位で割引されることもあります。
また、Amazonや楽天市場などの大型セールも見逃せません。ポイント還元率が高い時期に買うと、実質的な負担額をさらに減らせます。
たとえば、Amazonプライムデーやブラックフライデーでは、BTOモデルが一斉に値下げされる傾向があります。
ポイント
・「今すぐ必要」でなければセールを待つ
・各ショップのメルマガやX(旧Twitter)で最新情報をチェック
・ポイント還元も含めて“実質価格”で比較する
型落ち・一世代前モデルは狙い目
最新パーツが登場すると、それまでの世代の価格が一気に下がります。
特にCPUやGPU(グラフィックボード)は、1世代変わるだけで数万円の差が出ることも。
「旧モデル=性能が悪い」とは限りません。
例えば、1年前のRyzen 5シリーズやCore i5シリーズでも、人気ゲームを快適に動かすには十分です。
フルHDで遊ぶなら、GTX1660やRTX2060クラスでも今なお現役。むしろ価格と性能のバランスが良い“おいしい時期”と言えます。
狙うべきタイミング
- 新GPUや新CPUの発売直後
- モデルチェンジ発表時
- 決算期の在庫処分
こうした時期は、旧モデルが“掘り出し物価格”で並ぶことが多いです。
BTOメーカーを活用してカスタマイズする
BTO(Build To Order)は、注文時に構成を自分で選べる方式です。
ショップが余分なパーツを省ける分、同価格帯の市販モデルより性能が高い傾向があります。
「メモリ16GB・SSD500GB・中堅GPU」程度なら、10万円前後でも構築可能です。
ドスパラ、パソコン工房、マウスコンピューター、FRONTIERなどが代表的なメーカー。
BTOの良いところは、“必要な性能だけに絞ってカスタマイズできる”こと。
逆に「とりあえず全部高性能に!」と設定すると一気に高額化するので注意。
コツはシンプルに構成すること
- OS・メモリ・GPU・SSDだけは妥協しない
- 電源やケースは標準構成でOK
- CPUクーラーや光学ドライブなどは省く
シンプル構成でも十分快適なゲーミング環境が作れます。
自作PCという選択肢もある(中級者向け)
パーツを自分で揃えて組み立てる「自作PC」も、コストを抑える有効な方法です。
ショップでパーツを個別に買い集めれば、中間マージンが省かれ、BTOより安くなることもあります。
ただし、自作には“リスクと手間”が伴います。
組み立てや配線に不慣れだとトラブルが起きる可能性もあり、初心者には少しハードルが高めです。
それでも挑戦する価値はあります。
中古パーツをうまく組み合わせれば、10万円以下でそこそこの性能を出せる構成も十分可能。
自作コミュニティやYouTubeの解説を参考にすれば、初めてでも挑戦しやすくなっています。
中古・アウトレットも候補に入れる
最近は中古PC市場も充実しており、状態の良いゲーミングPCを安く入手できます。
特に、展示品・リファービッシュ(再整備品)などは“ほぼ新品”の品質で割安です。
中古品を選ぶ際のポイントは以下の通り。
- GPUや電源の寿命を確認(中古はこの2点が重要)
- 保証期間がどれくらいあるかチェック
- 店舗よりも中古専門サイトの方が選択肢が多い
安さに惹かれて状態を見落とすと、結果的に修理費で割高になることもあります。
中古は「保証あり・信頼できるショップ」から買うのが鉄則です。
賢く“全体コスト”を下げる考え方
PC本体だけでなく、モニターや周辺機器にもお金がかかります。
そのため、「どこを削るか」を意識することが大切です。
- まず本体に予算を集中させる
- キーボードやマウスは安いものでOK
- モニターは中古でも良品が多い
- OSはライセンス再利用や格安キーも検討
特にOS代(約2万円)をどうするかで総額が変わります。
すでにWindowsを持っている人は再利用できる場合もあります。
性能とコスパのバランスを見極める
安く買うことばかりに意識が向くと、必要な性能を下回る構成になりかねません。
だからこそ、まず“自分がプレイしたいゲームの推奨スペック”を調べましょう。
- FPS・TPS系(VALORANT、Apexなど) → 高フレームレート重視
- RPG・MMO系(FF14、原神など) → グラフィック重視
- インディー・軽量ゲーム → CPU性能よりもストレージ速度重視
このようにジャンルによって最適構成が異なります。
必要十分なスペックを見極めることが、結局は一番の節約です。
安く買う“タイミング”を逃さない
価格は常に動いています。特にPC業界は変動が激しい。
そのため、「買う時期」を意識するだけで価格が変わります。
おすすめの購入時期は以下の通り。
- 新GPUやCPUの発表直後(旧モデルが値下げ)
- 決算期(3月・9月)
- 年末年始・ブラックフライデー
- Amazonプライムデー
この時期を狙えば、同じモデルでも1〜3万円安く買えるケースがあります。
もし急ぎでないなら、“欲しいPCをお気に入り登録して価格推移を観察”するのがコツです。
安くても長く使うために意識すべきこと
せっかく安く買っても、すぐに壊れたら意味がありません。
コストパフォーマンスを最大化するには、長く使える構成と環境を整えることも大切です。
- メモリ16GB以上、SSD500GB以上は確保
- 冷却ファンを掃除して温度上昇を防ぐ
- 定期的にドライバーを更新
- 電源容量に余裕を持たせる
少しの手入れで、性能の劣化を防ぎ、寿命を延ばせます。
高性能ゲーミングPCを安く買うための最終チェックリスト
最後に、この記事のポイントをまとめておきましょう。
- セールやキャンペーンを逃さない
- 型落ちモデルを狙う
- BTOメーカーを活用して構成を絞る
- 中古・アウトレットを検討する
- 自作も選択肢(知識と時間がある人向け)
- 周辺機器やOS代も含めて全体予算を考える
- 性能を必要十分に抑えて無駄をなくす
- 買うタイミングを見極める
この流れを意識すれば、同じ10万円でも「性能が一段上」のゲーミングPCを手に入れることができます。
まとめ:高性能ゲーミングPCを安く手に入れるための具体的な方法とは
「安く買うこと」と「満足できる性能」は、決して相反しません。
大切なのは、冷静に比較し、タイミングを逃さないこと。
セールや型落ちモデル、BTO構成をうまく活用すれば、高性能ゲーミングPCはもっと身近な存在になります。
賢く選び、長く使える1台を見つけてください。
そして今日から、あなたの“快適なゲームライフ”を始めましょう。
