ゲーミングPCを設置するとき、「どこに置くか」「どうやって収納するか」で悩む人は多いですよね。デスク上に置くと圧迫感があるし、床に直置きすればホコリや熱が気になる。そんなときに便利なのがゲーミングPCラック。見た目も整理され、快適なプレイ環境をつくれる頼もしい存在です。
この記事では、ゲーミングPCラックの選び方と、おすすめの収納・設置のコツを紹介します。実際に使っている人の工夫や注意点も交えながら、失敗しないポイントをわかりやすくまとめました。
なぜゲーミングPCラックが必要なのか?
まず、なぜラックが必要なのかを整理しておきましょう。ゲーミングPCは一般的なデスクトップよりもサイズが大きく、発熱量も多いのが特徴です。
そのため、「通気性」「安定性」「アクセス性」を確保できる場所に設置する必要があります。
ラックを導入することで、次のようなメリットがあります。
- 通気性の向上:背面や側面がオープンな構造なら熱がこもりにくい。
- ケーブル整理が簡単:電源タップや周辺機器をまとめやすくなる。
- 掃除や移動がラク:キャスター付きなら掃除機をかけるときにすぐ動かせる。
- 見た目がスッキリ:配線や機器が整理され、インテリア性もアップ。
見た目だけでなく、PCの寿命や動作安定にも関わるので、ラック選びはかなり重要なんです。
サイズ選びのポイントは「余裕」と「通気性」
ラックを選ぶ際にまず確認すべきはサイズ。
ゲーミングPC本体の寸法(幅・高さ・奥行き)を測っておきましょう。ミドルタワーなら高さ45cm前後、フルタワーなら50cmを超えることもあります。ラックは「ギリギリ入る」ではなく、上下左右に5cm以上の余裕を持たせるのが理想です。
さらに、背面はできるだけオープンな構造を選びましょう。排熱口を塞ぐと温度が上がり、ファンの音がうるさくなったり、内部パーツの寿命を縮めたりする原因になります。
スチール素材のパンチング棚やメッシュ構造なら通気性も高く、見た目にも軽やかです。
素材と耐荷重をしっかり確認しよう
ゲーミングPCは重量があるので、耐荷重のチェックは欠かせません。
特に、モニターやスピーカー、外付けHDDなどを一緒に載せるなら、合計で20〜30kgを超えることも。棚板一枚あたりの耐荷重が10kg以上、全体で40kg前後まで対応しているラックなら安心です。
素材はスチール製や木製が主流。スチールは強度が高く通気性も良い一方、メラミン加工の木製ラックはインテリアになじみやすいというメリットがあります。
好みに合わせつつも、強度と安定性を優先して選びましょう。
収納タイプ別の特徴と選び方
ラックにはいくつかのタイプがあります。設置スペースや使用スタイルに合わせて選ぶと失敗しません。
1. デスク下ワゴンタイプ
デスク下のデッドスペースを活用できるタイプ。
キャスター付きで掃除も楽。小型PCやミドルタワーにおすすめです。
ただし、デスク下の高さが足りないと入らない場合があるので、事前に測っておくことが大切です。
2. サイドラックタイプ
デスク横に並べて使うタイプで、見た目の一体感が出やすいのが魅力。
PC本体だけでなく、ヘッドセットやコントローラー、周辺機器をまとめて置くことができます。
ゲーミングルームを作りたい人に人気のスタイルです。
3. スチールシェルフタイプ
いわゆるオープンラック。棚の高さ調整が自由にでき、拡張性も高い。
複数の機器を重ねて収納できるので、モニターアームや周辺機器を増やしたい人に向いています。
通気性も抜群で、エアフローの確保にも最適です。
配線・電源周りをすっきりさせるコツ
ラックを使うなら、ぜひ意識したいのが配線の整理。
ごちゃついたケーブルは見た目も悪く、埃が溜まりやすくなります。
ポイントは次の通りです。
- ラックの背面や側面にケーブル通し穴や配線トレーがあるタイプを選ぶ。
- 電源タップはトレーの上や側面フックに固定し、床に直置きしない。
- ケーブルを束ねるときはマジックテープ式バンドを使い、熱を逃がす余裕を残す。
このひと手間で見た目も清潔感が出て、メンテナンスも簡単になります。
放熱とホコリ対策も忘れずに
ラック選びで見落としがちなのが「熱とホコリ」。
特に床に近い位置にPCを置くと、ホコリが溜まりやすく吸気口を塞いでしまうことがあります。
ホコリ対策としては、
- キャスター付きで床掃除をしやすくする
- ラック下にスペーサーを挟み、浮かせて設置する
- エアダスターで定期的に清掃する
また、PC本体の左右と背面には最低5cm、できれば10cmほどの隙間を空けましょう。
ラック自体の通気性に加えて、このクリアランスが熱対策の鍵になります。
デザインとインテリア性も大切に
ゲーミングPCラックは、性能だけでなく見た目の統一感も大切です。
黒やスチール系でまとめればクールに、木目調で揃えればナチュラルな印象に。
RGBライティングの映えるPCなら、ガラス天板やオープンラックで見せる収納も映えます。
照明や周辺機器のカラーリングと合わせると、空間に統一感が生まれます。
「機能的だけど生活感を出さない」——これが理想のゲーミング環境です。
実際に人気のラック・ワゴン例
参考までに、人気の高いラックをいくつか紹介します。
- バウヒュッテ デスクサイドラック:通気性の高いスチール製で、デスク横にぴったりフィット。
- 山善 ゲーミングラック:キャスター付きで移動も簡単。収納棚が多く、ヘッドセット掛けも便利。
- サンワサプライ CPUスタンド:最小構成で床置き回避。省スペース重視の人にぴったり。
- Holdm 昇降式ワゴン:高さを自由に調節でき、デスク天板と揃えやすい。
- SilverStone オープンフレームラック:本格的な機材設置に向く拡張性重視モデル。
価格帯は2,000〜25,000円前後まで幅広いですが、使用目的を明確にして選べばコスパの良い製品が見つかります。
設置場所と使い方の工夫
ラックを置く場所は「熱」「アクセス」「見た目」のバランスが重要です。
- 壁から少し離して設置:排熱がこもらず安全。
- 日当たりを避ける:直射日光は温度上昇の原因。
- 掃除しやすい動線を確保:キャスター付きなら簡単に動かせる。
また、ラック上部や側面を有効活用するのもおすすめです。
ヘッドホンフックやコントローラーハンガーを取り付ければ、収納とディスプレイを兼ねられます。
まとめ:ゲーミングPCラックの選び方!おすすめの収納方法
ゲーミングPCラックは、「PCを置くための家具」というより、快適なプレイ環境を作る基盤です。
サイズ、通気性、耐荷重、デザインのバランスを取りながら、部屋や使い方に合ったものを選ぶことが大切。
ラックを導入すれば、
・排熱効率が上がる
・配線が整理される
・掃除やメンテがしやすくなる
・空間がすっきり見える
これらの効果が一気に得られます。
自分のスタイルに合ったラックを選んで、快適で美しいゲーミングスペースを完成させましょう。
