最近は、パソコンでゲームを楽しむ人がぐっと増えています。
でも「ゲーミングPCって高いんでしょ?」と感じる人も多いはず。
実際、性能を重視すると価格が跳ね上がりやすいのがゲーミングPCの悩みどころです。
そこで今回は、できるだけ安く、でも満足度の高いゲーミングPCを購入するためのコツを、初心者にもわかりやすくまとめていきます。
まずは「安い=性能が低い」とは限らない
ゲーミングPCは、同じ「パソコン」でも一般的な事務用とは目的がまったく違います。
3Dグラフィックを滑らかに描画するためのGPU(グラフィックボード)や、複数の処理を同時にこなすCPU、そしてゲームをスムーズに動かすためのメモリやSSDなどが重要です。
とはいえ、最新のハイエンドモデルを買う必要はありません。
多くのゲームは、フルHD(1920×1080)の解像度で快適に動くスペックがあれば十分。
つまり、「安くても必要な性能を満たしていれば問題ない」ということです。
安く買うためには、“価格と性能のバランス”を意識することが一番大切です。
安く購入するために意識したい6つのポイント
1. セール・キャンペーンを狙う
パソコンメーカーやBTOショップ(注文生産型ショップ)は、定期的に割引キャンペーンを実施しています。
特に年末年始、ボーナスシーズン、新生活シーズンなどは狙い目。
同じ構成でも時期によって数万円の差が出ることもあります。
気になるブランドがあるなら、メルマガや公式サイトでセール情報をチェックしておくのが賢い買い方です。
2. 型落ちモデルを狙う
PCパーツは新しい世代が出るたびに旧モデルの価格が下がります。
一世代前のCPUやGPUでも、フルHDクラスのゲームなら十分動作するケースが多いです。
最新モデルにこだわらず、ひとつ前の世代を選ぶことで大幅な節約が可能です。
3. 必要十分なスペックを見極める
「とりあえず高性能を選んでおこう」と思いがちですが、ゲームのジャンルによって必要な性能は大きく違います。
たとえば、Apex LegendsやVALORANTのようなFPSなら、NVIDIA GeForce RTX 3060クラスでも十分。
一方、最新のオープンワールドゲームを高画質で遊びたいなら、NVIDIA GeForce RTX 4070以上が理想です。
自分がプレイするゲームの推奨スペックを調べて、それに合う構成を選ぶのが無駄のない選び方です。
4. BTOショップでカスタマイズする
BTO(Build To Order)モデルは、パーツを自分で選べる仕組みです。
たとえばストレージを少なめにして後から増設したり、光るケースをやめて価格を下げたり。
必要な部分にだけコストをかけられるので、結果的にお得に仕上がります。
自作は難しそうという人も、BTOならサポート付きで安心です。
5. ノートよりデスクトップがお得
持ち運びを考えなければ、デスクトップ型のほうが圧倒的にコスパが高いです。
同じ価格でも、ノート型は性能が抑えられていることが多く、冷却性能もデスクトップに劣ります。
価格を優先するなら、まずはデスクトップ型を検討するのがおすすめです。
6. 保証・サポート・拡張性も確認
「安いモデルを買ったけど、すぐ壊れた」「修理対応が遅かった」というトラブルは避けたいもの。
保証期間が短すぎないか、修理時の対応はどうか、増設が可能か。
これらを事前に確認しておくことで、長く安心して使えます。
結果的に、長期的なコストを抑えることにもつながります。
安くてもゲームが快適に動く構成の目安
ゲーミングPCの心臓部となるパーツを、それぞれ「コスパ重視」で選ぶ基準を見ていきましょう。
CPU(プロセッサ)
コスパを重視するなら、Core i5 もしくは Ryzen 5 あたりが目安です。
動画配信や録画もするなら上位のCore i7/Ryzen 7も検討してみましょう。
GPU(グラフィックボード)
ゲーミング性能に直結するパーツ。
RTX 3060 や RTX 4060 あたりが「安くても快適」に遊べるラインです。
軽いゲームならGTX 1660 SUPERでも十分。
メモリ(RAM)
最低でも16GB。
8GBだと最新ゲームでは動作が重くなることがあります。
ストレージ(SSD)
500GB程度のSSDを目安に。
ゲームは1本で100GB近く使うこともあるため、将来的な増設も視野に入れておくと安心です。
冷却・電源ユニット
電源の品質や冷却性能も、安定動作には欠かせません。
定格出力500W以上、80PLUS認証付きの電源を選ぶと安全です。
実際に10〜20万円台で狙えるおすすめ価格帯
10万円前後からでも、エントリー向けのゲーミングPCは購入できます。
たとえば、Ryzen 5 や GTX 1660 SUPER 搭載モデルなら、軽めのタイトルなら快適。
FPSやMMO、MOBAなどを遊ぶには十分な性能です。
15万円〜20万円になると、RTX 3060 や RTX 4060 クラスのGPUを搭載したモデルが視野に入ります。
このあたりになると、多くの3Dゲームを中〜高設定でプレイでき、144Hzモニターで滑らかに動作します。
「安くても性能を妥協したくない」という人には、この価格帯がもっともバランスが良いです。
一方で、20万円を超えると上位モデルも選べますが、今回は“安く買う”がテーマ。
最初の1台なら、15万円前後のモデルを狙うのが現実的です。
買う前にチェックしたい注意点
安いだけに飛びつくと、後で「思ってたのと違った」と後悔することもあります。
購入前に、次のポイントを確認しておきましょう。
- GPUがオンボード(内蔵)ではないか
- メモリが8GBで固定されていないか
- 電源容量が足りない構成になっていないか
- ケースの冷却性能が弱すぎないか
- 保証期間が1年未満になっていないか
特に格安モデルでは、冷却や電源でコストカットしていることもあります。
これらは後からトラブルになりやすいので、スペック表の細部までチェックしましょう。
お得に買うための「実践テクニック」
価格を抑えるための実践的なコツも紹介します。
- ポイント還元を活用
家電量販店やECサイトで購入する際、ポイント還元率が高いタイミングを狙う。
実質的に1万円以上安くなることもあります。 - 中古・アウトレットを検討
展示品や再整備済みモデル(リファービッシュ品)は割安。
信頼できるショップで保証付きのものを選べば安心です。 - パーツ増設で性能アップを見越す
最初は最低限構成で購入し、後からメモリやSSDを増設する。
初期費用を抑えつつ、将来的なアップグレードで快適性を上げられます。 - キャンペーンコードや学割も見逃さない
学生やクリエイター向けに割引コードが用意されていることもあります。
購入時に適用できるか確認しましょう。
安くても後悔しないゲーミングPC選びのコツ
価格を抑えるときに最も大事なのは、「自分にとって必要な性能」を見極めること。
過剰なスペックを避け、必要な部分にだけお金をかけるのがコツです。
例えば、ライトユーザーならCore i5+NVIDIA GeForce RTX 3060+16GBメモリの構成で十分。
配信や編集もしたい人はCore i7/Ryzen 7+NVIDIA GeForce RTX 4070を検討。
「どんな遊び方をしたいか」を基準に考えると、ムダのない選び方ができます。
また、BTOショップをうまく使うと、自分仕様にチューニングできるうえ、サポートも安心。
コスパ重視で長く使える一台を探すなら、まずはBTOモデルからチェックするのが近道です。
まとめ:ゲーミングPCを安く購入する方法とお得なモデルの選び方
ゲーミングPCを安く手に入れるには、
「必要な性能を見極める」「タイミングを狙う」「型落ちをうまく使う」
この3つがポイントです。
最新機種にこだわらなくても、10万円台からでも十分快適なゲーム環境を作ることができます。
そして、性能・保証・拡張性のバランスを取りながら、長く使える一台を選ぶこと。
それが、結果的に最もお得な買い方になります。
安くても満足度の高いゲーミングPCを見つけて、あなたらしいゲームライフを楽しんでください。
