「ゲーム中に突然PCが落ちた」「電源を押しても反応がない」──そんな経験、ありませんか?
ゲーミングPCは高性能である分、トラブルが起きたときのショックも大きいもの。
この記事では、ゲーミングPCが故障したときの修理方法や費用の目安、そして修理か買い替えかの判断ポイントまで、わかりやすく解説していきます。
まず確認したい、ゲーミングPCの「よくある故障症状」
ゲーミングPCのトラブルは大きく分けて「ソフトウェア的な不具合」と「ハードウェアの故障」があります。
まずは、どんな症状が出やすいのかを整理しておきましょう。
- 電源が入らない、電源ボタンを押しても無反応
- 起動はするが画面が映らない
- 起動途中で止まる、ブルースクリーンが頻発する
- 高負荷時(ゲーム中)に再起動や強制シャットダウンが起きる
- 動作が重くなった、フリーズする
- ファンから異音、焦げたような臭い
このあたりは典型的な故障サインです。特に「電源が入らない」「異音がする」といった症状は、電源ユニットやマザーボードなどの物理的トラブルであることが多く、自力で直すのは危険です。
故障の原因をざっくり見分けるコツ
故障原因はパーツや環境によってさまざまですが、ざっくりと分類すると以下のようになります。
ソフトウェア的な原因
ドライバーの不具合、OS更新の失敗、ウイルス感染、設定ミスなど。
これらは再インストールや設定リセットで改善できることもあります。
ハードウェア的な原因
電源ユニットやGPU、マザーボード、メモリ、ストレージの故障など。
長時間の高負荷運用、ホコリによる熱暴走、経年劣化などが主な要因です。
判断の目安として、「電源すら入らない」「ファンが回らない」「画面が真っ暗」はハード系の故障が濃厚。
一方、「動作が重い」「ブルースクリーンが出る」「再起動を繰り返す」といった場合は、まずソフト系を疑いましょう。
修理に出す前に自分でできるチェック
いきなり修理に出す前に、簡単なセルフチェックをしてみましょう。
- 電源ケーブル、モニター、キーボード、マウスなどの接続を確認
- PC内部のホコリを軽く除去(エアダスターや柔らかいブラシで)
- メモリやグラフィックカードを一度抜き差ししてみる
- BIOS設定の初期化、ドライバー更新
- 別の電源ケーブルやコンセントでテストする
これで直ることも少なくありません。
ただし、電源ユニットの分解や基板の触診など、危険を伴う作業は避けるべきです。
通電部に触れると感電や火災のリスクがあります。安全第一で行いましょう。
修理の流れと依頼時のポイント
自力では難しい場合、修理業者やメーカーに依頼する流れになります。
一般的には以下のステップで進みます。
- 症状を整理して連絡する
電源が入らない、異音がする、など具体的に伝えましょう。 - 見積もりを取る
診断費用がかかる場合もあるため、無料か有料かを確認。 - 修理実施
部品交換や再インストールなど、原因に応じた作業を実施。 - 動作確認・支払い
修理後は実際に起動・ゲームプレイしてチェックしましょう。
依頼時の注意点として、データの保護に関して事前に確認することが大切です。
修理作業でストレージの初期化が行われることもあるため、大切なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。
修理費用の相場を知っておこう
ゲーミングPCの修理費は故障箇所によってかなり幅があります。
ここでは一般的な相場を紹介します。
軽度のトラブル(ソフト系)
・ドライバー再インストールやOS修復:5,000〜15,000円前後
中程度のトラブル(部品交換を伴う)
・メモリ交換、SSD交換、電源ユニット交換など:10,000〜30,000円前後
重度のトラブル(基板やGPU故障など)
・マザーボードやグラフィックカードの交換:30,000〜150,000円程度
ノート型のゲーミングPCはパーツ一体型が多いため、修理費が高額になる傾向があります。
マザーボード交換だけで10万円を超えることも珍しくありません。
出張修理を依頼する場合は、基本料金(1万円前後)+出張費(5,000円前後)+部品代がかかるケースが多いです。
費用は事前見積もりでしっかり確認しておくのが安心です。
修理業者を選ぶときのチェックポイント
ゲーミングPCは一般のパソコンよりも構造が複雑で、パーツの互換性にも注意が必要です。
そのため、修理業者を選ぶときには次のポイントを意識しましょう。
- ゲーミングPC専門の修理実績がある
- データ保護を重視している
- 見積もりや追加費用の説明が明確
- 修理後の保証期間がある
- 高価なパーツ(GPUや水冷システム)にも対応できる
ネット上の口コミやレビューを参考にするのも有効です。
価格だけでなく「対応の丁寧さ」「修理後のフォロー」も業者選びの基準にしましょう。
修理か買い替えか、迷ったときの判断基準
修理費が高額になったとき、多くの人が悩むのが「修理すべきか、買い替えるべきか」です。
判断の目安としては以下の通りです。
修理を選ぶべきケース
- 故障が軽度で、修理費が2〜3万円以内
- まだ発売から2〜3年以内の機種
- データや環境をそのまま使いたい
買い替えを検討すべきケース
- 修理費が新品購入の半額を超える
- 保証期間が切れている
- 同時に複数パーツが故障している
- 性能が時代遅れになっている
特にゲーミングPCは技術の進化が早く、数年前のモデルでも性能差が大きいことがあります。
修理よりも新しいPCを購入したほうが、結果的にコスパが良くなるケースも少なくありません。
故障を防ぐためのメンテナンス習慣
修理を避けるためには、日頃のメンテナンスが重要です。
ゲーミングPCは高温・高負荷で動作するため、特に冷却環境の管理がポイントになります。
- 定期的にPC内部のホコリを除去する
- ファンやヒートシンクの状態をチェックする
- 室温や通風を整え、熱がこもらないようにする
- 電源タップやUPSで電圧の安定を確保
- 定期的なOS・ドライバーの更新を怠らない
たったこれだけでも、PCの寿命は大きく変わります。
冷却系の劣化やホコリ詰まりはトラブルの元。
季節の変わり目などに一度点検しておくと安心です。
まとめ:ゲーミングPCが故障した場合の修理方法と費用はどれくらい?
ゲーミングPCの故障は焦りますが、落ち着いて対応すれば大きな損失を防げます。
まずは症状を確認し、軽度であれば自分でできる範囲の対処を。
難しいと感じたら無理せず専門業者に相談しましょう。
修理費は軽度なら1万円前後、重度なら数万円〜十数万円が目安。
見積もりを複数比較し、修理費と新規購入費のバランスを見て判断するのがベストです。
そして何より、普段からメンテナンスを怠らないこと。
冷却と清掃、バックアップを習慣にすることで、故障リスクを大きく減らせます。
ゲーミングPCは、しっかり手をかければ長く相棒でいてくれる存在。
トラブルが起きても慌てずに、一歩ずつ丁寧に対処していきましょう。
