最近のゲームはどんどん容量が大きくなっていて、「SSD 1TBで足りるのかな?」と悩む人は多いと思います。結論から言えば、1TBでも十分に遊べます。ただし、使い方次第ではすぐに埋まってしまうことも。この記事では、1TB SSDで快適に遊ぶための考え方や、選び方のポイント、そしておすすめのゲーミングPCを紹介します。
そもそもゲームに必要なストレージ容量とは?
まずは、現代のゲームがどのくらいの容量を必要とするのかを見ていきましょう。
2025年時点では、AAAタイトルと呼ばれる大作ゲームの多くが1本あたり100GBを超えています。
例えば、以下のようなタイトルが代表的です。
- 『Call of Duty』シリーズ:100〜200GB
- 『Baldur’s Gate 3』:約150GB
- 『Cyberpunk 2077』:100GB以上
- 『Final Fantasy VII Rebirth』:150GB前後
これに加えて、Windowsや必要なドライバ・アプリケーションでおよそ50GB前後。
さらに、アップデートやDLCが追加されると容量はどんどん増えます。
つまり、1TB SSDの場合、実際にゲームに使えるのは900GB弱ほどです。
100GB級のゲームを10本入れたら、あっという間にいっぱいになります。
SSD 1TBは足りる?それとも少ない?
「足りるかどうか」は、どんなプレイスタイルかによって大きく変わります。
1TBで足りる人
- 一度にプレイするタイトル数が少ない
- クリアしたゲームはアンインストールする
- 動画やスクリーンショットは外付けドライブやクラウドに保存している
このタイプの人なら、1TB SSDで十分に快適に遊べます。
OSや定番ソフトを入れても、700〜800GBほどゲームに使えます。
5〜7本ほどの大型タイトルを入れておける計算です。
1TBでは足りない人
- 同時に10本以上のゲームをインストールしておきたい
- ModやDLC、配信データも保存したい
- 動画編集や録画もPCで行う
こうした人は、1TBでは心もとないでしょう。
最新のゲームはアップデートごとに容量が増える傾向にあります。
余裕を持ちたいなら2TB以上をおすすめします。
SSDの種類にも注目しよう
同じ「1TB SSD」でも、性能には大きな差があります。
ゲーミング用途では特に、以下の3つのポイントが重要です。
1. インターフェイス(NVMe / SATA)
SSDには大きく分けて「NVMe」と「SATA」があります。
NVMeはPCIe接続を使い、SATAより数倍速い転送速度を持ちます。
ゲームのロード時間や起動速度を重視するなら、断然NVMe SSDが有利です。
SATAは安価ですが、速度面では見劣りします。
2. DRAMキャッシュの有無
SSDの中には「DRAMレス」と呼ばれるコストカットモデルがあります。
一見容量が同じでも、キャッシュがないと長時間の読み書きで速度が落ちやすいです。
ゲーミング用途なら、DRAM搭載タイプを選ぶと快適さが長続きします。
3. PCIe世代
現在主流はPCIe Gen4。最新のマザーボードではGen5にも対応し始めています。
ただしGen5はまだ高価なので、Gen4のNVMe SSDが最もバランスが取れています。
SSDを長く快適に使うコツ
1TB SSDをうまく使うためには、少しの工夫が大切です。
- 常に容量の20%は空けておく:SSDは空き容量が少なくなると速度が落ちやすい。
- 古いゲームは外付けHDDに移動:プレイ頻度の低いゲームは別ストレージへ。
- Windowsの「ストレージセンサー」を活用:一時ファイルを自動で削除してくれる機能。
- スクリーンショットや録画データを別保存先に設定:ゲーム録画をオンにしている人は特に注意。
ちょっとしたメンテナンスで、SSDの寿命もパフォーマンスも保ちやすくなります。
HDDとの併用もあり
コスパを考えるなら、SSDとHDDの併用も現実的です。
最近のゲーミングPCでは、OSやゲームをSSDに入れ、
スクリーンショットや録画、アーカイブ用データをHDDに保存する構成が一般的です。
HDDは安価で大容量。
例えば2TBのHDDなら1万円以下で購入できます。
「SSD 1TB+HDD 2TB」という構成なら、速度と容量の両立が可能です。
SSD 1TB搭載ゲーミングPCの選び方
実際にゲーミングPCを選ぶ際、ストレージ以外にも確認したいポイントがあります。
- GPU(グラフィックボード)
ゲーム性能の要。RTX 4060Ti以上が現在の基準です。 - CPU
Ryzen 5 5500やCore i5-13400以上なら、十分なパフォーマンスを発揮。 - メモリ
最低16GB、できれば32GBあると安心。 - 拡張性
M.2スロットの空きやHDDベイの有無も確認。後から増設できる構成が理想。 - 冷却性能
熱対策が不十分だと、SSDの温度上昇で速度低下を招くこともあります。
このあたりをバランスよく備えたモデルを選ぶのが、長く快適に使うコツです。
おすすめの1TB SSD搭載ゲーミングPC
ここでは、価格と性能のバランスが取れた代表的なモデルを紹介します。
NEWLEAGUE コスパ重視モデル
Ryzen 5 5500、RTX 4060Ti、メモリ32GB、NVMe SSD 1TBという構成。
高いコスパで人気のあるモデルです。
最新タイトルも快適に動作し、1TB SSDでロードも高速。
初めてゲーミングPCを買う人にもおすすめ。
オリジナルゲーミングPC「巌 Zen3」
Ryzen 7 5700X、メモリ32GB、NVMe 1TB SSD搭載。
グラフィック性能も高く、M.2スロットの空きがあり後から拡張も可能。
静音性が高く、動画編集にも向いています。
どちらも国内BTOメーカーから購入でき、サポート体制も安心です。
将来のアップデートを見据えて
ここ数年で、ゲームの容量は確実に増え続けています。
4K解像度、リアルなテクスチャ、DLCの拡充などが理由です。
そのため、5年先を考えるなら、ストレージの拡張性は重視すべきポイントです。
最初から2TBモデルを選ぶのも手ですが、
1TB SSDを選んでおいて、後から増設できる構成にしておくのも賢い選択。
M.2スロットやSATAポートの有無は必ずチェックしましょう。
SSD 1TBで快適に遊ぶためのまとめ
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
- SSD 1TBは、ゲーミングPCとして十分使える容量。
- ただし、10本以上の大型ゲームを常に入れる人は2TB以上が理想。
- NVMe接続・DRAM搭載・PCIe Gen4対応のSSDを選ぶと快適。
- 空き容量を保ち、録画やスクショは外付けドライブに保存する。
- 将来の拡張性を意識して、M.2スロットの空きがあるPCを選ぶ。
これらを意識して選べば、SSD 1TBでも長く快適に遊べます。
容量を上手に管理しながら、自分のスタイルに合ったPCライフを楽しみましょう。
SSD 1TBで足りるゲーミングPCを選ぶなら今がチャンス
SSDの価格は年々下がっており、1TBモデルも手の届きやすい時代になりました。
今からゲーミングPCを組む・買い替えるなら、1TBを基準にして
「拡張できるか」「速度は十分か」を見極めるのがポイントです。
SSD 1TBで足りるゲーミングPCの選び方を理解しておけば、
無駄な出費を抑えつつ、自分に最適な環境を整えることができます。
ゲームを快適に楽しみたいあなたにとって、
“ちょうどいい”容量と性能のバランスを見つけるきっかけになれば幸いです。
