最近は、ゲーミングPCといえば「ドライブレス」が当たり前になりつつあります。でも、「昔のゲームをインストールしたい」「DVDの映画を見たい」「データのバックアップをDVDに残したい」という人にとって、DVDドライブ付きのゲーミングPCは今でも頼れる存在です。
今回は、そんなニーズに応える“DVDドライブ付きゲーミングPC”の魅力と、おすすめモデルを紹介していきます。
光学ドライブ付きが再注目される理由
一時期は「もうDVDなんて使わない」と思われていましたが、最近になって光学ドライブ付きPCの需要がじわじわ復活しています。
その背景には、こんな事情があります。
まず、Windowsの再インストールや古いソフトのインストールに「DVDメディア」が必要なケースがまだまだあること。そして、映像ファンの間では「所有しているDVDやBlu-rayを気軽に再生したい」というニーズも根強いんです。
また、日本では“物理メディア文化”が根強く、ディスクコレクションを手放せない層も多いですよね。
そんな人たちにとって、DVDドライブ付きゲーミングPCは「懐かしさ」と「利便性」を両立できる、ちょっと特別な存在なんです。
ゲーミング性能+映像鑑賞を両立できる
ゲーミングPCというと、どうしても「高性能GPU」「冷却性能」「FPS」など、スペックの話になりがちです。
でもDVDドライブ付きモデルを選ぶ人は、単なる“ゲーマー”ではなく、“映像も楽しみたいユーザー”が多いのが特徴です。
例えば、
- ゲームをしながらDVD映画も観たい
- 家族とリビングで映像を流したい
- 過去のDVDソフトやCDゲームを動かしたい
こうした使い方を想定すると、光学ドライブ付きPCは「ゲームとエンタメの両立マシン」と言えます。
しかも、最近のゲーミングPCは静音性や映像出力性能も高く、Blu-rayドライブ搭載モデルならフルHDや4Kの映画も快適に再生可能。まさに“マルチエンタメPC”として活用できます。
DVDドライブ付きゲーミングPCを選ぶときのポイント
では、どんな点に注意して選べばいいのでしょうか?
ゲーミングPC+光学ドライブという条件で選ぶときは、次のポイントを押さえておくと失敗しません。
1. GPUとCPUのバランスを見る
ゲーミング用途では、グラフィックス性能が最優先です。
おすすめは、NVIDIA GeForce RTX 3060以上、もしくはAMD Radeon RX 6600以上。
CPUは、Intel Core i5/i7(第13世代以降)やRyzen 5/7(5000番台以降)を選んでおくと安心です。
光学ドライブの有無は性能には直接関係しませんが、ドライブ搭載のケースはやや大型になる傾向があるため、冷却性能がしっかりしているモデルを選ぶと◎。
2. メモリとストレージ容量をチェック
ゲームも映像も楽しむなら、メモリは16GB以上、できれば32GBがおすすめです。
ストレージはSSD 1TB+HDD 2TBなどの構成が理想。
映像ファイルやDVDリッピングデータを保存するなら容量に余裕を持たせましょう。
3. 光学ドライブの種類を確認する
「DVDスーパーマルチドライブ」か「Blu-rayドライブ」かは要チェック。
DVDだけ再生できればいいなら前者で十分ですが、映画やライブ映像を観たいならBlu-ray対応の方が満足度が高いです。
また、ケースによっては将来Blu-rayドライブに換装できるモデルもあります。
4. ケース構造と冷却性能
光学ドライブを搭載する分、フロントパネルにスペースが必要になります。
そのため、一部のPCケースではフロント吸気口が狭くなり、冷却性能が落ちる場合も。
購入前に「吸気ファン数」や「通気構造」をチェックしておくと安心です。
DVDドライブ付きゲーミングPCおすすめ5選
ここからは、実際に人気があるモデルを紹介します。
どれもゲーム性能と光学ドライブの利便性を両立しており、映像鑑賞にもぴったりです。
① DARUMAPC ゲーミングPC DVDドライブ付き
コスパ重視派におすすめの国産ブランド。
標準でDVDドライブを搭載し、メモリ32GB・SSD 1TBとバランスの良い構成です。
動画再生もゲームも快適にこなせるオールラウンダー。
② NEXTGEAR JG-A7G6T(マウスコンピューター)
BTOメーカーの定番モデル。
注文時にDVDドライブを追加できるカスタマイズ性が魅力です。
Ryzen 7とRTX 4060の組み合わせで、最新タイトルも余裕。冷却性能も優秀。
③ NEXTGEAR JG-A7A7X(マウスコンピューター)
やや価格を抑えた中級モデル。
ゲーム用途に十分なスペックを持ち、ドライブ搭載のオプションにも対応。
「静音×高性能」を両立したバランスの良さが光ります。
④ G-Master Spear X870A(サイコム)
高級志向のカスタムゲーミングPC。
5.25インチベイを備え、Blu-rayドライブも選択可能。
冷却・配線・パーツ品質すべてが高水準で、長く使える1台です。
⑤ HP Elite Tower 800 G9(DVDドライブモデル)
もともと法人向けですが、性能はゲーミング用途にも十分。
DVDドライブ搭載が標準で、堅牢な筐体が特徴です。
静音性が高く、リビング用PCとしても人気があります。
ゲームと映画、どちらも快適に楽しむための工夫
DVDドライブ付きゲーミングPCを最大限活用するには、周辺環境も整えるとより快適です。
- 映像出力はHDMI 2.1対応を選ぶ:4Kテレビやモニターに接続すれば、高画質な映画も楽しめます。
- サウンドもこだわる:外部スピーカーやヘッドホンを使えば、映画館のような没入感に。
- ストレージを追加する:大容量HDDを追加すれば、DVDリッピングデータや動画を大量保存可能。
「ゲーム用マシン」としてだけでなく、「家庭用メディアサーバー」としても活躍してくれます。
DVDドライブ付きモデルの将来性
光学ドライブ付きPCは年々減ってきていますが、今後も“選ぶ理由”は確実に残ります。
たとえば、
- 古いゲームのディスク版をインストールしたい
- 音楽CDをリッピングして保存したい
- DVDムービーをオフラインで観たい
- 大切なデータをDVDに焼いて保管したい
これらの用途は、クラウド時代になってもなくならないでしょう。
むしろ、データを自分で“所有する安心感”を求める人ほど、光学ドライブの存在が大きく感じられるはずです。
まとめ|DVDドライブ付きゲーミングPCで広がる楽しみ方
ここまで紹介したように、DVDドライブ付きゲーミングPCは「ゲーム性能」と「エンタメ性」を両立できる希少なモデルです。
ダウンロード配信やストリーミング全盛の今だからこそ、ディスクを入れて映画を観る、昔のソフトを起動する――そんな“物理メディアの楽しみ”を味わう価値があります。
選ぶときは、
- GPU・CPU・メモリなど基本性能
- 光学ドライブの種類(DVDかBlu-ray)
- ケース構造・冷却性能
- 将来の拡張性
この4つをしっかりチェックすれば、長く快適に使える1台に出会えるはず。
お気に入りのDVDやゲームソフトをもう一度楽しむなら、今こそ“DVDドライブ付きゲーミングPC”を選ぶタイミングです。
