ゲーミングPCを選ぶ際、最初に気になるのが「価格」ではないでしょうか。高性能なものから初心者向けのリーズナブルなものまで、価格帯は実に幅広いです。しかし、「どれを選べば良いのか」「自分に合ったモデルはどれなのか」と悩んでいる方も多いと思います。特に初心者の方にとって、価格は大きな決定要因となります。この記事では、初心者向けのゲーミングPCの価格帯と、選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。
ゲーミングPCの価格帯の違いは?
まずは、ゲーミングPCの価格帯がどのように決まるのかを見ていきましょう。ゲーミングPCの価格差は、主に以下の要素によって異なります。
1. パーツの性能による差
ゲーミングPCの価格を決める大きな要素は、搭載されているパーツの性能です。特に重要なのは、**CPU(中央処理装置)とGPU(グラフィックボード)**です。これらはゲームの動作に直結する重要なパーツなので、価格に大きな影響を与えます。例えば、高性能なCPUやGPUを搭載したPCは、当然高額になります。
また、メモリやストレージも価格に影響します。メモリは16GB以上、ストレージはSSD(ソリッドステートドライブ)が主流となっており、これらの容量や種類によっても価格差があります。
2. 用途による価格差
ゲームの種類や画質、解像度によっても価格が変わります。例えば、軽いゲームであれば比較的安価なPCでも十分ですが、最新の3DゲームやVR(仮想現実)ゲームを楽しみたい場合は、高いスペックが必要になります。このため、PCを選ぶ際は、自分が遊びたいゲームの種類や遊び方を考慮することが重要です。
3. ブランドや販売方法の違い
ゲーミングPCには、メーカーが製造した完成品や、BTO(ビルド・トゥ・オーダー)と呼ばれる注文販売のものがあります。完成品のゲーミングPCは、すぐに使用できる反面、若干価格が高くなる傾向があります。一方で、BTOは自分の希望に合わせてパーツを選ぶことができるため、予算に応じたカスタマイズが可能です。
また、有名ブランドのPCは、一般的に価格が高くなる傾向があります。価格を抑えたい場合は、少しマイナーなブランドや、セールを狙うと良いでしょう。
初心者向けのゲーミングPC価格帯
では、初心者が購入する場合、どのくらいの価格帯のゲーミングPCを選べば良いのでしょうか?初心者向けには、10万円〜20万円程度の価格帯がオススメです。この価格帯では、フルHD(1920×1080)であれば多くのゲームを快適にプレイすることができます。
1. 10万円以下のモデル
10万円以下で購入できるゲーミングPCもありますが、この価格帯ではスペックに限りがあります。例えば、CPUやGPUがエントリーレベルのものになるため、軽めのゲームやグラフィック設定を抑えたゲームであれば問題なく動作します。しかし、最新の3Dゲームや高画質のゲームには対応できない場合もあります。
それでも、軽いゲームを楽しみたい初心者には十分選択肢となります。たとえば、**GT103やGTX 1050 Ti**などのGPUを搭載したモデルは、価格を抑えながらも一定のパフォーマンスを発揮してくれるため、コストパフォーマンスが良いです。
2. 10万円〜15万円のモデル
10万円〜15万円の価格帯では、フルHD解像度でのゲームプレイに十分なスペックを確保できます。この価格帯であれば、**GTX 1660 TiやRTX 2060**など、より高いグラフィック性能を持つGPUを搭載したPCを購入することができます。これにより、より最新のゲームや、グラフィック設定を高めにしても快適にプレイできます。
また、メモリも16GBが標準となり、ストレージもSSDを搭載しているモデルが増えてきます。これにより、ゲームの読み込み速度やシステム全体の動作が速くなり、快適なゲームプレイが実現できます。
3. 15万円〜20万円のモデル
15万円〜20万円の価格帯になると、より高性能なゲーミングPCを選ぶことができます。例えば、**RTX 3060やRTX 3070など、最新のGPUを搭載したPCを手に入れることができます。この価格帯では、144HzモニターやWQHD(2560×1440)解像度**のゲームプレイにも対応できる性能を持っています。
ゲームを快適にプレイするためには、少し余裕を持ったスペックが必要です。この価格帯では、ほとんどのゲームを高画質設定でも動作させることができ、将来的にも長く使えるPCが手に入ります。
ゲーミングPC選びで注意したいポイント
価格だけでなく、選ぶ際には以下のポイントにも注意が必要です。
1. 用途に応じたスペックの選択
ゲーミングPCを選ぶ際、何を目的に使うのかを明確にしておくことが大切です。たとえば、**FPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)やMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)などの競技性が高いゲームでは、高いフレームレートが求められます。このため、モニターも144Hz以上**を選ぶとより快適にプレイできます。
一方、ストーリー重視のRPG(ロールプレイングゲーム)やシミュレーションゲームでは、そこまで高いフレームレートを必要としませんが、ゲーム内のグラフィックが美しい場合には、やはり高性能なGPUが求められます。
2. メモリとストレージの容量
ゲーミングPCを選ぶ際は、メモリ(RAM)とストレージにも注目しましょう。最低でも16GBのメモリを搭載しているモデルがオススメです。また、ストレージは、読み込み速度の速いSSDが主流になっています。容量は500GB以上が一般的で、ゲームを複数インストールすることを考えると、1TBのSSDが搭載されているモデルも選択肢になります。
3. 冷却性能と拡張性
高性能なPCほど発熱が大きくなるため、冷却性能が重要です。PCの動作を安定させるために、適切な冷却機能が搭載されているかどうかを確認しましょう。また、将来的にPCをアップグレードすることを考慮して、拡張性のあるモデルを選ぶと、後々パーツの交換や増設がしやすくなります。
4. サポートと保証
初心者の場合、国内サポートがしっかりしているPCを選ぶことをオススメします。PCに不具合があった際、サポートを受けられるかどうかは非常に重要です。また、保証が長期であることも安心感につながります。
まとめ
ゲーミングPCを選ぶ際には、価格だけでなく自分のゲームプレイのスタイルや必要な性能に合わせたモデルを選ぶことが重要です。初心者の方には、10万円〜20万円の価格帯のモデルが特にオススメで、これらの価格帯であれば、フルHD解像度での快適なゲームプレイが実現できます。
PCを選ぶ際には、ゲームの種類やグラフィック設定、メモリ・ストレージの容量、冷却性能、サポート体制を総合的に考慮しましょう。自分にとって最適なモデルを見つけることで、長く快適にゲームを楽しむことができるでしょう。
