ワイヤレスイヤホンを使おうと思ったら、なぜか電源が入らない。ボタンを押してもランプが光らない。充電ケースから取り出しても無反応……。
そんな「電源がつかない」トラブルは、意外と多くの人が経験しています。
でも安心してください。多くの場合、ちょっとした原因を取り除くだけで再び使えるようになります。
この記事では、ワイヤレスイヤホンの電源がつかない主な原因と、すぐ試せる5つの解決方法をわかりやすく紹介します。
電源がつかないのは故障とは限らない
「電源がつかない＝故障」と思いがちですが、実はそうとは限りません。
イヤホン本体・充電ケース・ケーブル・環境など、さまざまな要因で“起動しないように見えている”だけのケースが多いのです。
とくに完全ワイヤレスタイプは構造がコンパクトで、ほんのわずかな接触不良やバッテリーの低下でも動作が止まることがあります。
焦らず、順番にチェックしていきましょう。
原因① 単純なバッテリー切れ
最も多いのが「充電ができていなかった」パターン。
長期間使っていなかったり、ケースごと放置していたりすると、内部のバッテリーが完全に放電している可能性があります。
イヤホン本体と充電ケース、どちらも電池を持っています。ケース側のバッテリーが切れていると、イヤホンに電気が送れません。
まずは以下を確認してみましょう。
- ケースをコンセントにつないで2時間ほど充電
- USBハブやパソコンではなく、ACアダプタを使う
- ケーブルを純正品、または出力が5V／1A以上あるものに替える
ケースのランプが点灯しても「ケースだけ充電されている」場合があります。
イヤホン本体のランプも点くかをチェックしてください。
原因② 充電端子の汚れ・接触不良
イヤホンをケースに戻しても、きちんと接触していないと充電されません。
とくに金属端子にほこりや耳垢がついていると、通電しないことがあります。
次のように掃除してみましょう。
- 柔らかい布や綿棒を用意する
- ほんの少しアルコールを染み込ませる
- ケース側・イヤホン側の端子を軽く拭く
- イヤホンをしっかり奥まで押し込む
磁石で固定されるタイプなら、カチッと音がするまでしっかりはめ込みましょう。
清掃だけで復活するケースは本当に多いです。
原因③ 温度や湿気など環境の影響
意外と盲点なのが「使っている環境」です。
ワイヤレスイヤホンの内蔵バッテリーは温度に敏感。高温多湿や極端な寒さの中では動作しないことがあります。
- 真夏の車内に放置していないか
- 冬場に冷え切ったまま使用していないか
- 濡れた手で触ったり、ケースに水滴が残っていないか
一度冷えたイヤホンは、常温で1〜2時間ほど置いてから再度充電すると起動することがあります。
湿気が気になる場合は、乾いた布で軽く拭いてからケースに戻しましょう。
原因④ 本体のリセットが必要な場合
充電や環境に問題がないのに電源が入らない場合は、ソフトウェアの不具合かもしれません。
ワイヤレスイヤホンは内部で小さなコンピュータが動いており、誤作動で起動しなくなることがあります。
そんなときは「リセット（初期化）」を試してみましょう。
一般的な手順は次の通りです。
- イヤホンを充電ケースに戻す
- 蓋を開けた状態で、イヤホンのボタンを10〜15秒ほど長押し
- ランプが点滅したらリセット完了
- スマホのBluetooth設定からペアリング情報を削除
- もう一度新規ペアリングを行う
リセット後に再充電してみると、起動するケースが多いです。
ただし、メーカーによって操作方法が違うため、取扱説明書や公式サイトの手順を必ず確認してください。
原因⑤ ハードウェアの故障
ここまで試してもまったく反応がない場合、残念ながら本体やケースが故障している可能性があります。
充電回路の損傷や、バッテリー自体の劣化などが考えられます。
次のような症状があるときは、サポートに相談してみましょう。
- ケースを充電してもランプが全く点かない
- 片方だけ電源が入らない
- 電源が入ってもすぐ切れる
- ボタンが物理的に反応しない
保証期間内であれば、無料交換の対象になることもあります。
自己修理や分解は安全面のリスクが高いため、必ずメーカーサポートに問い合わせてください。
すぐ試せる！電源がつかないときのチェックリスト
ここまで紹介した内容を簡単にまとめると、次の順番で確認するのがおすすめです。
- ケースとイヤホンを2時間充電
- 充電端子を掃除する
- 別のケーブル・アダプタで充電してみる
- 常温で安定させてから再起動
- リセット・再ペアリングを行う
- 改善しない場合はサポートへ連絡
特別な道具は必要ありません。ほとんどが自宅でできることばかりです。
多くの人は1〜3番目までのステップで解決しています。
長持ちさせるための予防習慣
せっかく直っても、また同じトラブルになるのは避けたいですよね。
ワイヤレスイヤホンを長く快適に使うには、次の習慣を意識してみてください。
- 使わないときは必ずケースに戻す
- 湿気や汗がついたまま収納しない
- 長期間使わないときでも月に一度は充電する
- ケーブルを無理に曲げない
- 純正または信頼できるメーカーの充電器を使う
ちょっとしたケアで、イヤホンの寿命は驚くほど変わります。
毎日の使い方を見直すだけでも、トラブルをぐっと減らせます。
ワイヤレスイヤホンの電源がつかないときは慌てずに
「電源がつかない」と聞くと壊れたように感じますが、多くの場合は単純な原因です。
バッテリー切れ、接触不良、環境、リセット不足──このあたりを落ち着いてチェックすれば、すぐに解決することがほとんどです。
もし何をしても反応しない場合は、無理せずメーカーに相談を。
保証対応や修理の案内を受けられることもあります。
焦らず、順番に試す。それが一番の近道です。
お気に入りのSonyやJVC、Anker、Bose、EarFunのワイヤレスイヤホンが、また快適に音楽を奏でてくれるはずです。
