外で音楽を聴いていると、周りの話し声や電車の走行音が気になること、ありますよね。そんな時に役立つのが「ノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホン」。最近では価格もこなれてきて、通勤やカフェ作業など日常のあらゆるシーンで“静寂”を手に入れられるようになりました。
今回は、雑音を気にせず快適に使えるおすすめのワイヤレスイヤホンを9つ紹介します。どんな環境でも音に没入できる一台を見つけましょう。
ノイズキャンセリングってどういう仕組み？
まず知っておきたいのが「アクティブノイズキャンセリング（ANC）」という技術。
イヤホンに内蔵されたマイクが周囲の騒音を拾い、その音と逆位相の音波を発生させて打ち消す仕組みです。簡単に言えば、「雑音を相殺して静けさを作り出す」機能。
このANCが特に効果を発揮するのは、電車や飛行機のエンジン音、エアコンの低い唸り声など、一定のリズムで続く低周波のノイズ。一方で、人の話し声や突発的な音には効果が薄いこともあります。
それを補うのが「パッシブノイズアイソレーション」。耳をしっかり密閉することで外部の音を物理的に遮断します。イヤーチップの素材や形状も遮音性に関わるので、フィット感はとても大事です。
雑音が気にならないイヤホンを選ぶときのポイント
- ノイズキャンセリングの性能
ANCの効き方はメーカーごとに異なります。強力なモデルほど静寂を実感しやすいですが、圧迫感を感じる人も。オン・オフや段階調整ができるタイプが便利です。 - フィット感と遮音性
耳に合わないイヤーチップだとノイズが入り込みやすくなります。サイズが複数付属しているモデルや、フォーム素材（低反発タイプ）があると安心。 - 音質と接続の安定性
ノイズを消すだけでは意味がありません。Bluetoothのコーデック（AACやLDACなど）やドライバー構造もチェック。遅延の少なさやマルチポイント対応も実用面で差が出ます。 - 通話時のノイズ低減（ENC）
屋外で通話するとき、風や人の声で相手に自分の声が届きにくくなることがあります。ENC対応モデルなら、マイクが周囲のノイズをカットしてクリアに伝えてくれます。 - バッテリー持ちと充電方法
ANCをオンにするとバッテリー消費が増えます。長時間の移動や会議に使うなら、再生時間の長いモデルを選びましょう。ワイヤレス充電対応だとさらに便利。
雑音が気にならないワイヤレスイヤホンおすすめ9選
ここからは、ノイズキャンセリング機能に定評のある人気モデルを紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の生活スタイルに合うものを選んでみてください。
1. Sony WF-1000XM5
ノイズキャンセリングと音質のバランスで業界をリードするモデル。耳の内外にあるマイクでノイズを的確に検知し、静寂の中で音楽を楽しめます。前作よりも軽量化され、装着感も自然。AI通話ノイズリダクションで通話もクリアです。
2. Bose QuietComfort Earbuds II
「静寂の王者」と呼ばれるほど強力なノイズキャンセリング。装着した瞬間に周囲のざわめきがスッと遠のきます。低音の厚みと高音の伸びも絶妙で、音楽に没入したい人に最適。長時間つけても疲れにくい設計も魅力です。
3. Apple AirPods Pro（第2世代）
Appleユーザーなら外せない存在。iPhoneとの相性はもちろん、空間オーディオや外音取り込みモードの自然さも抜群。電車内やカフェでも雑音をしっかり抑え、快適なリスニング環境を作ります。
4. Google Pixel Buds Pro
Androidとの親和性が高いモデル。Googleアシスタント連携もスムーズで、ANC性能も上位クラス。特に中音域のノイズカットが得意で、通勤時のエンジン音や人混みのざわめきに強い印象です。
5. Anker Soundcore Liberty 4 NC
コスパ重視ならこのモデル。価格帯を超えたノイズキャンセリング性能で、エントリーユーザーにも人気。アプリでANCレベルの調整ができ、装着検知や外音取り込みなど機能も豊富です。
6. Beats Fit Pro
フィット感に定評のあるウイングチップデザインで、運動時でもズレにくい構造。AirPods Proと同じH1チップを搭載しており、Apple製品との連携もスムーズ。音楽にもスポーツにも使える万能型です。
7. Bose QuietComfort Ultra Earbuds
最新モデルとして、より自然なノイズキャンセリングを実現。音の立体感と定位感が向上し、まるでライブ会場にいるような臨場感。没入型のリスニング体験を求める人におすすめです。
8. Jabra Elite 10
通話品質に定評のあるブランド。風や環境音を抑える独自の6マイク構成で、ビジネスシーンにも最適。ノイズキャンセリング性能はBoseやSonyに匹敵し、マルチポイント対応で使い勝手も良好です。
9. Technics EAH-AZ80
オーディオブランドならではの高音質チューニングが特徴。人の声がクリアに聞こえる自然なノイズキャンセリングで、長時間リスニングに向いています。ビジネスでも音楽でも使える上品な仕上がりです。
どんなシーンでノイズキャンセリングが役立つ？
- 通勤・通学
電車やバスの走行音、アナウンス、人の話し声を抑えられる。音量を上げなくてもクリアに聴けるので耳にも優しい。 - カフェやオフィス
周囲の雑音を消して集中力を高めたいときに最適。作業BGMやオンライン会議にも活躍。 - 飛行機や長距離移動
エンジン音などの低周波ノイズを効果的に低減。移動中の疲労感を軽減してくれます。 - 自宅での作業・勉強
家族の話し声や家電の音が気になるときも、静かな空間を作り出せます。
ノイズキャンセリングイヤホンのメリットと注意点
メリット
- 小さな音量でもしっかり聴けるので耳への負担が少ない
- 騒がしい環境でも集中できる
- 通話時のノイズを減らし、声がクリアに届く
- 外音取り込みモードと併用すれば安全面も確保できる
注意点
- ANCオン時はバッテリー消費が早くなる
- 高周波音や突発的なノイズは完全には消えない
- 遮音性が高すぎると周囲の音が聞こえず、屋外では注意が必要
自分に合った一台を選ぼう
雑音を気にせず音楽や通話を楽しむには、自分の生活シーンに合ったイヤホン選びが大切です。
「通勤電車で静かに過ごしたい」「オンライン会議を快適にしたい」「旅行中に没入したい」──どんな目的でも、ノイズキャンセリング対応のワイヤレスイヤホンがあれば一気に快適さが変わります。
最新のモデルは、性能だけでなく装着感やデザイン、通話品質も進化しています。価格だけで判断せず、自分の耳で試してみるのもおすすめです。
雑音が気にならないワイヤレスイヤホンで、毎日をもっと静かに快適に
ワイヤレスイヤホンの進化で、外の喧騒から離れて「自分だけの音の世界」を楽しむことができる時代になりました。
ノイズキャンセリングをうまく活用すれば、通勤も作業もリラックスタイムも驚くほど快適に変わります。
お気に入りの一台を見つけて、雑音のない毎日を楽しんでみてください。
