通話のためにワイヤレスイヤホンを使うとき、「自分の声がどれくらいクリアに届くか」「相手の声が聞き取りやすいか」は、意外と大きな差が出ます。
リモート会議や外出先での通話が増えた今、通話品質にこだわる人も多いはず。そこで今回は、通話性能に優れたワイヤレスイヤホンを徹底比較しながら、選び方のポイントやおすすめモデルを紹介します。
通話品質を決める5つのポイント
ワイヤレスイヤホンの「音質」と「通話品質」は似て非なるもの。音楽を聴くときのクリアさよりも、“声の伝わり方”が重視されます。通話で差が出る要素を整理しておきましょう。
1. マイク構成とノイズリダクション技術
複数のマイクを搭載し、周囲の騒音を打ち消して声だけを拾う「ビームフォーミング」や「AIノイズリダクション」が主流です。
たとえば、Sony WF-1000XM5は6つのマイクで風や雑音を制御し、どんな環境でも明瞭に声を届けます。テレワークや屋外の通話にも強い構造です。
2. Bluetoothの安定性とマルチポイント対応
通話中の音切れや遅延はストレスのもと。Bluetooth 5.3など最新規格を採用し、複数端末を同時に接続できるマルチポイント機能があると便利です。
たとえばTechnics EAH-AZ80は3台同時接続が可能で、スマホとPCを瞬時に切り替えられます。
3. 風や環境音への耐性
外で使うと、風の音や車の走行音がマイクに入りがち。通話用に設計されたモデルは、マイクにメッシュガードを設けたり、AIで風ノイズを抑えたりしています。
風が強い場所で使う機会が多い人は、この「風切り音対策」があるモデルを選ぶと安心です。
4. 装着感とフィット感
マイク位置が耳の形や装着状態で変わるため、フィット感も通話品質に影響します。
長時間の会議でも疲れにくい軽量タイプや、イヤーチップのサイズが豊富なモデルを選ぶと快適に使えます。
5. バッテリー持続時間
音楽再生時間ではなく「連続通話時間」に注目を。ケース込みで長時間通話できるモデルなら、出張やリモートワークでも安心です。
実際、7時間以上通話できるモデルは通話重視ユーザーに人気があります。
通話品質が高いおすすめワイヤレスイヤホン10選
ここからは、最新レビューや実使用評価をもとに、通話に強いモデルを紹介します。価格帯別に見ると、ハイエンドからコスパ重視まで幅広く揃っています。
1. Sony WF-1000XM5
業界トップクラスのマイク性能を誇るモデル。AIノイズリダクションと6マイク構成で、相手に届く声が非常にクリア。
風の強い屋外でも安定した通話が可能で、会議用にも最適です。
2. Technics EAH-AZ80
通話品質ランキング上位常連。3マイク構成＋独自アルゴリズムで周囲の騒音を抑制。
さらにマルチポイントで3台同時接続できる点も魅力。仕事とプライベート両方で使う人におすすめです。
3. Apple AirPods Pro（第2世代）
iPhoneユーザーならこれ一択とも言われるモデル。外部音取り込みや風ノイズの抑制が優秀で、声が自然に伝わります。
FaceTimeやZoom通話でも「声がはっきり聞こえる」との声が多数。
4. HUAWEI FreeBuds 5
骨伝導マイクを使い、自分の声を直接拾う構造が特徴。
電車やカフェなど騒がしい場所でも声がこもらず、Android端末との相性も良好です。
5. Samsung Galaxy Buds 3 Pro
こちらも骨伝導センサーを搭載。AIノイズキャンセリングで背景音を抑えつつ、声を際立たせます。
Androidユーザーに人気が高く、通話メインのビジネス用途でも使いやすいモデルです。
6. Jabra Elite 10
ビジネス特化型ブランドとして定評があり、通話性能に定評。
6マイク構成＋風ノイズフィルタでクリアな声を実現し、テレワークやオンライン商談に最適です。
7. Anker Soundcore P40i
コスパに優れた通話対応モデル。AIノイズリダクション搭載で、1万円以下でも快適な通話が可能。
軽量設計で長時間装着しても疲れにくい点も好評です。
8. Bose QuietComfort Ultra Earbuds
音楽ブランドとして有名ですが、通話性能も非常に高いモデル。
ノイズキャンセリングとマイク感度のバランスがよく、静寂の中で話しているような感覚を実現します。
9. Sony WI-C100
ネックバンド型でマイク位置が口元に近いのが利点。
完全ワイヤレスではないものの、安定した音声伝達と低価格が魅力で、通話専用としても人気です。
10. Anker Soundcore K20i
エントリーモデルながら通話品質が高評価。Bluetooth 5.3で接続が安定し、日常のちょっとした通話やオンライン授業にも十分対応できます。
通話用ワイヤレスイヤホンの選び方まとめ
通話品質を重視するなら、次の3点を意識して選ぶのがコツです。
- マイクの数とAIノイズリダクションの有無
複数マイク＋AI補正があれば、騒がしい場所でも安心。 - 接続の安定性とマルチポイント
デバイスを切り替える場面が多い人は、複数接続対応モデルが便利。 - 装着感とバッテリー持ち
長時間の会話でも疲れにくく、通話が途中で切れないものを選びましょう。
この3点を押さえれば、音がこもる、声が聞こえにくいといった不満はかなり減ります。特にオンライン会議や営業の電話など、印象を左右するシーンでは、通話品質が高いイヤホンが信頼につながります。
高音質で快適な通話を叶えるワイヤレスイヤホンまとめ
ここまで紹介したように、ワイヤレスイヤホンの通話品質はモデルによって大きく異なります。
マイクの配置やノイズキャンセリング技術、Bluetoothの安定性など、見えない部分の工夫が「声の伝わり方」を左右します。
静かな部屋だけでなく、屋外やカフェでも快適に会話できるイヤホンを選べば、ストレスのないコミュニケーションが実現します。
「音楽も通話も両方快適にしたい」という方は、ぜひ今回紹介した10モデルを参考に、自分のライフスタイルに合った一台を見つけてください。
ワイヤレスイヤホンの通話品質を徹底比較！高音質で快適な通話モデル10選
通話がクリアになるだけで、相手への印象も自分のストレスも大きく変わります。
これからのワイヤレスイヤホン選びは、音楽だけでなく“通話品質”で選ぶ時代です。
