会社で社員にiPhoneを持たせようと考えているあなた。
「法人契約ってよく聞くけど、実際どうなの?」
「個人で契約するのと、どっちがお得なんだろう?」
そんな疑問、ありませんか?
実はこのiPhoneの法人契約、メリットもデメリットもしっかり理解した上で選ばないと、「思ってたのと違った…」なんてことになりかねません。
今回は、iPhoneの法人契約を検討している方向けに、個人契約との違いや具体的な選び方、各キャリアの特徴まで徹底的に解説していきます。
iPhoneの法人契約とは?個人契約と何が違うのか
まず基本から。iPhoneの法人契約とは、会社や団体の名義で携帯回線を契約することを指します。個人名義で契約するのとは、以下の点が大きく異なります。
契約主体
法人契約は会社名義、個人契約は個人名義
料金支払い
法人契約は会社の口座引き落としや請求書払いが可能。個人契約は個人のクレジットカードや口座引き落としが一般的
審査
法人契約は会社の信用情報(登記情報や決算書類)で審査。個人契約は個人の信用情報で審査
料金プラン
法人契約は法人向け割引や複数回線割引が適用される専用プランがある
サポート
法人契約は法人専用窓口が利用できるケースが多い
請求管理
法人契約は複数回線を一括で請求・管理できる
つまり、会社として組織的にiphoneを運用するなら法人契約、個人で自由に使うなら個人契約という住み分けが基本になります。
iPhoneを法人契約するメリット
では具体的に、法人契約にはどんなメリットがあるのでしょうか。
コスト面でのメリットが大きい
まず何よりコスト削減効果が期待できます。
法人向けプランは個人向けプランよりも通話料やデータ通信料が割安に設定されていることが多く、さらに複数台契約すれば「グループ割引」が適用されて1台あたりのコストがグッと下がります。
また、経理処理の面でもメリットが。社員が個人的に契約していると、毎月の利用明細を確認して経費精算する手間が発生しますが、法人契約なら利用料金が会社に一括請求されるので、この手間がゼロになります。
管理のしやすさが段違い
法人契約のもう一つの大きな魅力は一元管理のしやすさです。
各キャリアが提供する法人向けの管理ポータルサイトを使えば、契約している全端末の利用状況や料金を一括で確認できます。
新入社員が入社した時の回線契約、退職時の解約手続き、機種変更の対応なども一元管理できるので、総務や経理の担当者の負担が大幅に減ります。
さらに、業務に不要なサイトやアプリの利用を制限するフィルタリングを全端末に一括適用できるサービスもあるので、セキュリティ面でも安心です。
ビジネス向けのサポートが受けられる
法人契約ならではの手厚いサポートも見逃せません。
トラブルが起きた時に法人専用のヘルプデスクにすぐ連絡できるのは、ビジネスシーンでは大きな強みです。
また、キャリアによってはiphoneを紛失した時にリモートでロックしたりデータを消去したりできるセキュリティアプリがセットになっていたり、複数台購入時の初期設定を代行してくれたりするサービスもあります。
iPhoneを法人契約するデメリット・注意点
いいことばかりのように聞こえる法人契約ですが、当然デメリットや注意点もあります。
審査のハードルがある
個人契約とは違い、法人契約には会社としての信用力が問われる審査があります。
設立したばかりの会社や資本金が少ない会社、決算が赤字続きの会社は審査に通らないケースも。審査に時間がかかったり、保証金の支払いを求められたりすることもあります。
また、登記簿謄本や決算書類など、個人契約より多くの書類提出が必要になることも覚悟しておきましょう。
契約期間の縛りと違約金
個人向けプランと同じく、法人向けプランでも「○年契約」といった縛りがあるケースがほとんどです。
契約期間内に解約すると高額な違約金が発生する可能性があるので、プランを選ぶ際はこの点を必ず確認してください。
端末購入の初期費用がかかる
法人契約では、端末代金を会社が一括で支払うか分割払いで支払うことになります。
特に一括購入の場合、まとまった資金が一度に必要になるので、キャッシュフローを考えた計画が必要です。
私用利用のルール作りが必須
会社からiphoneを支給された社員が、プライベートで使うことをどこまで認めるか。
通信料をどこまで会社が負担するのか、私用アプリのインストールを許可するのかといったルールを明確に決めておかないと、後でトラブルの原因になります。
就業規則や社内規程を整備し、全員に周知徹底することが重要です。
主要キャリアの法人向けプランを比較
それでは、各キャリアが提供する主な法人向けプランの特徴を見ていきましょう。
ドコモの場合
ドコモは「ドコモビジネスプラン」など、企業規模に合わせて選べる多彩なプランを用意しています。
特徴は、法人向けクラウドサービスとの連携や、MDM(モバイルデバイス管理)サービスの充実度。しっかり管理体制を敷きたい企業に向いています。
複数回線契約でのグループ割引や、ドコモ光とのセット割など、割引オプションも豊富です。
auの場合
auの「auビジネスプラン」は、通信だけでなく法人向けのエネルギーサービスや決済サービスなど、トータルで提案してくれるのが特徴。
データシェアプラン(複数回線でデータ容量を分け合う)も提供しているので、利用状況にムラがある企業には使い勝手がいいでしょう。
ソフトバンクの場合
ソフトバンクの「ソフトバンクビジネスプラン」は、データ容量の選択肢が豊富。
特に法人向けセキュリティパックが強みで、セキュリティを重視する企業からの支持が厚いです。iphoneだけでなくiPadとのセット契約もしやすいので、タブレットも併用したい企業に適しています。
楽天モバイルの場合
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン(法人)」は、個人向けと同じシンプルな料金体系をそのまま法人向けに提供。
データ使用量に応じた段階制プランなので、コストを徹底的に抑えたい小規模事業者に人気です。管理ツール「楽天ビジネスコンソール」で回線管理も可能です。
格安SIMの法人向けプランという選択肢
実は、大手キャリアだけでなく、IIJやNTTPCなどのMVNO(格安SIM事業者)も法人向けプランを提供しています。
格安SIMを選ぶメリット
何より月額費用を大幅に抑えられること。データ通信専用SIMなど、用途を絞ればさらにコストダウンできます。
無駄なオプションが少なく、シンプルなプランが多いのも魅力。最近は管理機能を充実させているMVNOも増えています。
格安SIMの注意点
一方で、サポート体制がチャットやメールのみの場合があり、電話での迅速なサポートが必要なビジネスには不向きなことも。
通信品質も時間帯や場所によっては大手キャリアより劣る可能性があります。また、iphone端末は別途SIMフリー機を用意する必要があるので、その分の手間とコストも考慮しましょう。
iPhone端末の選び方
さて、ここまで回線契約の話をしてきましたが、肝心のiphone端末そのものの選び方も重要です。
最新モデルか旧モデルか
業務で動画編集やARのような高度な処理が必要なければ、一つ前のモデルでも十分な性能があります。コストを抑えたいなら旧モデルも検討価値ありです。
画面サイズ
現場での資料確認やメールがメインなら標準サイズでOK。外出先でプレゼン資料を確認する機会が多いなら、PlusやPro Maxの大型画面が便利です。
ストレージ容量
写真や動画を多く撮影する、大量のアプリを入れるなら大容量(256GB以上)を選びましょう。クラウドストレージを活用するなら128GBでも十分なケースが多いです。
SIMフリーモデル
将来的なキャリア変更の可能性を考えて、SIMロックフリーモデルを選んでおくと選択肢が広がります。
契約の流れと必要書類
実際の契約の流れはこんな感じです。
- 情報収集・比較:自社のニーズに合ったキャリア・プランを絞り込む
- 見積もり依頼:各キャリアの法人窓口やWebサイトから見積もりを取る(複数比較がおすすめ)
- 申し込み・審査:必要書類を添えて申し込み。審査には数日〜1週間程度
- 契約・端末受取:審査通過後、正式契約して端末納入
- 初期設定・運用開始:MDM設定やアプリ導入後、社員に配布
主な必要書類
- 会社の登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 印鑑登録証明書(代表者印)
- 決算書(直近1期分)
- 代表者の本人確認書類
- 銀行口座情報
運用管理とセキュリティ対策のポイント
最後に、導入した後の運用管理とセキュリティについて。
MDMの導入はほぼ必須
MDM(モバイルデバイス管理)ツールを導入すれば、管理者が社員のiphoneを遠隔で管理できます。
パスコードロックの強制や業務アプリの一斉インストール、紛失時のリモートロックやデータ消去など、セキュリティ対策の要になります。
Apple Business Managerも活用を
Appleの無料サービス「Apple Business Manager」を使えば、端末を箱から出してすぐに自動設定する「ゼロタッチ配布」が可能に。業務用アプリの一括割り当てもできて、管理負担がグッと減ります。
社内ルールの整備
以下の項目を明確にした「モバイルデバイス利用規程」を必ず作りましょう。
- 私的利用の可否と範囲
- データ通信量の上限と超過時の扱い
- MDMによる管理への同意
- 紛失・盗難時の報告義務
- 退職時の端末返却手順
まとめ:iPhoneの法人契約は計画的に選ぼう
iPhoneの法人契約には、コスト削減や管理効率化など多くのメリットがある一方で、審査のハードルや運用ルール作りなど、きちんと準備すべきポイントもあります。
大切なのは、自社の規模や働き方、セキュリティポリシーに合った選び方をすること。大手キャリアか格安SIMか、最新モデルか旧モデルか、MDMをどこまで導入するか。
この記事を参考に、あなたの会社にぴったりのiPhone活用方法を見つけてください。
