「iPhoneで動画を撮ったのに、周りの騒音がうるさくて話してる声が聞こえない…」
こんな経験、ありませんか?せっかくの大切なシーン、インタビュー、子どもの発表会。あとで見返したら「ざーっ」というノイズばかりで肝心の声が埋もれてしまう。めちゃくちゃ悲しいですよね。
実はこれ、iPhoneのちょっとした設定やアプリで解決できちゃうんです。「声を分離」したいなら、撮影中のテクニックと、撮影後の編集テクニック、この2つを知っておくだけで驚くほどクリアな音声が手に入ります。
今回は「もうノイズで泣かない」ための方法を、超具体的に解説していきますね。
そもそもiPhoneで「声を分離」ってどういうこと?
まず最初に知っておいてほしいのが、「声を分離」という言葉のイメージと実際の技術にはちょっとだけズレがあるってこと。
みなさんが想像するのは「ゴーッという騒音だけを消して、人の声だけがスパッと残る」感じですよね。これは正解でもあり、半分は違います。
3つのレベルの「声を分離」
- 撮影中のリアルタイム処理
AIが「これは声」「これは騒音」って瞬時に判断して、声を強調してノイズを小さくする方法。iPhoneの最新機能がこれにあたります。完全にノイズがゼロになるわけじゃないけど、かなり聞きやすくなる。 - 録音後のノイズ除去
撮影しちゃった動画や音声を、あとからアプリで加工してノイズを減らす方法。こっちの方が選択肢が多くて、無料アプリでも結構キレイにできちゃう。 - 完全な音源分離
AIの力で「声」「風の音」「車の音」をそれぞれ別のトラックに分ける超高度なやつ。これはPCの専門ソフトとか、有料のAIツールの領域。
多くの人が求めているのは、1と2。つまり「声を聞きやすくしたい」ってことです。完璧な分離じゃなくても、十分満足できるレベルにはなりますから安心してください。
【事前対策】撮影中にiPhoneで声をクリアに録音する方法
「あとでなんとかしよう」と思ってると、実はもっと簡単な方法があったりします。撮影前にたった30秒、設定を確認するだけで格段に音質が変わるんです。
まずは標準カメラの設定を見直そう
超基本だけど、見落としがちなのがここ。
iphoneの設定アプリを開いて、「カメラ」→「ビデオ撮影」→「音声録音」と進んでください。
ここで「ステレオ録音」をオフにすると、モノラル録音になります。臨場感はちょっと落ちるけど、特定の状況では声がクリアになることがあります。もし今までの録音で「なんか音がぼやけるな」と感じてたら、一度オフにして試してみてください。
これ知らない人多すぎ!「マイクモード」を声を分離にする方法
iOS 15以降、iphoneに超便利な機能が追加されました。それがマイクモード。
しかもこれ、FaceTimeだけの機能じゃないんです。なんとカメラアプリでの動画撮影中にも使える!
やり方はカンタン
- カメラアプリを開いてビデオモードにする
- 撮影開始する前に、画面の右上からコントロールセンターを下ろす(ノッチのあるモデルは右隅から下にスワイプ)
- 右上の方にある「マイクモード」のアイコンをタップ(小さなマイクのマークです)
- 表示される3つの選択肢から 「声を分離」 を選ぶ
たったこれだけ。
このモードにすると、iphoneの機械学習が周囲の騒音をバッサリカットして、あなたの声だけを優先的に拾ってくれるようになります。街中のインタビューでも、ちょっとザワついたカフェでも、驚くほど声が聞き取りやすくなるはず。
試しに撮ってみると「え、これ同じiPhone?」ってくらい音が変わるから、ぜひ一度やってみてほしい。
ちなみに「ワイドスペクトラム」ってのは、逆に周りの音を全部拾いたいとき(ライブ演奏とか)に使います。
さらに本気なら外部マイクもアリ
「もっとプロみたいな音にしたい」「どうしてもクリアじゃないと困る」という人は、外部マイクの導入も視野に入れてみて。
- Rode VideoMic Me … 定番中の定番。Lightning接続で手軽にガンマイクが使える
- SHURE MV88 … 音質にこだわるならこれ。ステレオ録音もできる
LightningやUSB-Cにドンって挿すだけで、内蔵マイクとは比べ物にならないクリアな音声が手に入ります。値段は1万円前後するけど、一度買えばずっと使えるし、動画のクオリティが確実に上がります。
【事後対策】撮影済みの動画から声を分離・ノーズ除去する方法
「そんなこと言われても、もう撮っちゃったよ…」
大丈夫です。撮影済みの動画にも、ちゃんと手はあります。しかも無料でできる方法がいくつもあるんです。
純正アプリでできる簡易ノイズ除去
まずはiphoneに入ってるアプリだけでどこまでできるか。
- iMovieを使う
Apple純正の無料アプリ「iMovie」。実はこれ、ノイズリダクション機能がついてるんです。
やり方:
- iMovieでプロジェクトを作成し、動画を読み込む
- タイムラインのクリップをタップすると、下の方に音量アイコン(スピーカーマーク)が出る
- それをタップすると「ノイズリダクション」というスイッチが!これをオンにする
全部のノイズが消えるわけじゃないけど、エアコンの音とか、一定のザワつきなら結構軽減されます。しかも無料だから、とりあえず試してみる価値アリ。
無料&有料アプリで本格ノイズ除去
もっと本気でやるなら、専用アプリの出番です。
- Ferrite Recording Studio(無料版あり)
音声編集に特化したアプリ。無料版でも「ノイズゲート」っていう機能が使えます。これは「設定した音量以下の音をカットする」ってやつで、無音部分のザーってノイズを消すのに超効果的。
操作も直感的で、動画ファイルを読み込んで、ノイズ除去ボタンをポンって押すだけでそれなりにキレイになります。日本語にも対応してるから安心。
- LumaFusion(有料)
プロも使う動画編集アプリ。値段はするけど(4000円くらい)、その分できることは半端ない。オーディオ編集もかなり細かくできて、イコライザーで特定の周波数のノイズだけを削ったりとかも可能。「仕事で使う」「がっつり編集する」って人向け。
最近すごいのはAIノイズ除去
ここ数年でAIを使ったノイズ除去の精度がめちゃくちゃ上がってます。ちょっと試してみたいならこれ。
- Adobe Enhance Speech(ウェブサービス)
アドビが提供している無料(時間制限あり)のWebサービス。音声ファイルをアップロードするだけで、AIが勝手にノイズを除去して超クリアな声にしてくれる。あまりの出来に「本当に同じ音声?」って驚くレベル。 - Krisp(アプリ)
主にPC用だけど、iphone版もある。会話中のノイズをリアルタイムで消してくれる。録音した音声にかけることも可能。
注意点としては、無料版だと処理できる時間に制限があったりするけど、「とにかくこの音声だけは何とかしたい!」って時には神ツールになります。
PC派ならAudacityが最強
もしMacやWindowsパソコンを持ってるなら、無料ソフト 「Audacity」 がめちゃくちゃ使えます。
やり方はちょっとだけテクニカルだけど、覚えてしまえば一生もの。
- Audacityに音声ファイルを読み込む
- ノイズだけの部分(無音部分)を選択
- 「エフェクト」→「ノイズリダクション」→「ノイズプロファイルを取得」
- 音声全体を選択して、もう一度「ノイズリダクション」→「OK」
これで、プロファイルしたノイズのパターンを認識して、音声全体からそのノイズだけを消してくれるんです。無料でここまでできるのは本当にすごい。
ユーザーの口コミから見えた「あるある」悩みと解決策
実際に使ってる人たちの声を見てると、いくつか共通の悩みや疑問があるんです。
「声を分離にしたのに、あんまり変わらない気がする…」
これ、すごくわかります。でもちょっと待って。期待値を調整する必要があります。
「声を分離」モードは、魔法じゃないんです。ドリルの音がしてる横で話した声を、完全にノイズだけ消せるわけじゃない。あくまで「バックグラウンドで流れてる一定のノイズ(エアコン、街中のザワつき、風の音など)を減らして、声を強調する」ってイメージ。
極端にうるさい場所では、やっぱり外部マイクや物理的な対策が必要になることもあります。
「風の音がすごすぎて何も聞こえない!」
これ、屋外撮影の最大の敵ですよね。電子処理にも限界がある。
こんな時は物理的な「ウィンドジャマー」(マイクにつけるフワフワしたやつ)が超効果的。
- 専用のやつなら1000円〜2000円くらい
- でも実は、100円ショップで売ってる「ヘアキャッチャー」(排水口ネット)とか、手持ちのスポンジをマイクのところに被せるとそれだけで風切り音が激減する
「え、そんなので?」って思うかもしれないけど、風の音ってマイクに風が直接当たることで発生するから、それを遮るだけで全然違うんです。急な屋外撮影の時は試してみて。
「相手の声だけが小さい…」
これはiPhoneのマイクの位置の問題です。
iphoneのマイクは主に2ヶ所。
- 本体の下の方(充電ケーブル挿すとこ)
- 背面のカメラの近く
つまり、録音したい人にiPhoneを向ければ向けるほど、その人の声はよく拾えます。逆に言うと、自分で持って自分が話すのはOKだけど、相手の声を録りたいなら、iPhoneを相手の方に向けてあげるのがコツ。
まとめ:iPhoneで声を分離するための3つのステップ
長くなりましたが、最後にまとめます。
① 撮影前の設定を変える
→ コントロールセンターから「マイクモード」を「声を分離」にする。これで撮影中の音が段違いに良くなる。
② それでもダメなら無料アプリで編集
→ iMovieのノイズリダクション、Ferrite Recording Studio、Audacity(PC)など、無料でも十分なツールがある。
③ どうしてもという時は投資も検討
→ 外部マイク(RodeやSHURE)を買う。AIノイズ除去ツール(Adobe Enhance Speechなど)を使う。
「iPhoneって音質いまいち…」と思ってた人も、ちょっとした知識と工夫で、もう泣かないで済みます。
せっかく撮った動画、大切な思い出や伝えたいことがノイズに埋もれてしまうのはもったいない。今日紹介した方法、ぜひ試してみてくださいね。
