「iPhoneが突然、電源すら入らなくなった」
「水没させてしまい、画面が真っ暗なまま」
「パソコンに繋いでも、まったく認識しない」
こんな時、真っ先に頭をよぎるのは「修理代、いくらかかるんだろう」という不安。そして「できれば安く済ませたい」という気持ちですよね。
でも、ここで注意してほしいのが、iPhoneの基板修理というのは、画面割れやバッテリー交換とはまったくレベルの違う修理だということ。うかつに「安さ」だけで業者を選ぶと、データをすべて失ったり、さらに壊れた状態で戻ってくる…なんてことも少なくありません。
この記事では、iPhoneの基板修理を「安く」そして「安心して」依頼するために、あなたが知っておくべきこと全部をまとめました。料金のカラクリから、業者の見極め方、そしてデータを守る方法まで、ぶっちゃけトークでお届けします。
そもそもiPhoneの「基板修理」って何?他の修理とどう違うの?
まず、よくある「画面交換」や「バッテリー交換」と「基板修理」は、まったくの別物です。
画面交換は、壊れたパーツを新しいものと取り替えるだけ。これは特別な工具があれば、そこまで難しい作業ではありません。
しかし、基板修理は違います。iPhoneの心臓部であるマザーボード(基板)に直接メスを入れる、言わば「電子回路の手術」のようなもの。指先よりも小さい部品を顕微鏡で見ながら、ハンダゴテという特別な工具で一つ一つ丁寧に交換していく、超高度な技術が必要です。
こんな症状が出ているなら、それは基板修理が必要なサインかもしれません。
- 充電ケーブルを挿しても、まったく反応がない
- Appleロゴが出たまま、ずっとループしている
- iphoneをパソコンに繋いでも、まったく認識しない
- 水没させてしまい、乾かしても動かない
これらの症状は、基板上の小さな部品がショートしていたり、断線している可能性が高いんです。
iPhone基板修理の料金相場。「安い」の裏側にあるカラクリ
さて、本題の「料金」について。ネットで調べると「基板修理 9800円〜」という広告がある一方で、「2万5000円」というお店もあって、どっちが正解か迷いますよね。
まず知っておきたい、相場感
結論から言うと、2025年現在の一般的な料金相場は以下の通りです。
- 軽度な修理(一部のコンデンサ交換、特定のICチップ交換など):8,000円〜15,000円
- 中度〜重度な修理(水没による多箇所故障、CPU周りの修理、基板のパターン断線など):18,000円〜35,000円
- データ復旧を伴う修理:上記の料金に加えて、5,000円〜20,000円ほど上乗せ
つまり、1万円を切るような価格は、かなり安いというのが正直なところ。「安い!」と思って飛びつく前に、なぜその価格でできるのか、ちょっと考えてみましょう。
「安い」には理由がある。価格差が生まれる3つのポイント
料金の差は、主にこの3つで決まります。
- 使っている部品の品質
新品の良質な部品を使うのか、それとも壊れたジャンク品から取り外した中古部品を使うのか。当然、新品の方が高価ですが、信頼性も段違いです。激安修理店は、コストを抑えるために中古部品を使っているケースが少なくありません。 - 保証の有無と期間
「保証期間3ヶ月」と「保証期間無し」、どちらが安心かは言うまでもありませんよね。保証をつけるということは、もしまた壊れた時に無料で直すリスクをお店が負うということ。そのリスク分が価格に含まれているかどうかです。 - お店の運営コスト
駅前の一等地に実店舗を構えているお店と、自宅でやっている個人のお店では、家賃や人件費がまったく違います。オンラインで完結する郵送修理は、どうしてもコストを抑えられる傾向にあります。
つまり、「安い」イコール「悪い」とは限りませんが、「なぜ安いのか?」を理解しておかないと、後で痛い目を見るということです。
失敗しない!安くて安心な基板修理業者の選び方
では、どうやって業者を選べばいいのか。チェックポイントを5つに絞ってお伝えします。
その1:まずは「無料診断」をしてくれるか
これはマストです。症状を見ただけで原因が特定できるほど、基板修理は甘くありません。しっかりと作業台で時間をかけて診断してくれるお店を選びましょう。もちろん、診断は無料が当たり前です。
その2:「修理できなかった場合」の対応を確認する
これ、めちゃくちゃ重要です。必ず事前に確認してください。
- もし直せなかった場合、端末は戻ってくるのか(ジャンク返却)?
- 戻ってくる場合、送料はどっち持ちか?
- キャンセル料はかかるのか?
特に、データを取り戻したい場合、端末が戻ってこないとすべてが終わります。「ジャンク返却可能」と明記しているお店は、データに対する意識が高い証拠です。
その3:使用する部品について質問する
ホームページに「使用部品はすべて新品です」と書いてあれば安心です。もし書いていなければ、遠慮なく問い合わせましょう。「データが大事なので、できれば信頼性の高い新品部品を使ってほしいのですが、可能ですか?」と聞けば、対応の良し悪しがすぐにわかります。
その4:保証期間と保証内容をチェックする
「同じ症状の再修理は○ヶ月間無料」というのは、技術に自信がある証拠。逆に「保証なし」や「保証期間1週間」などは、再発する可能性を考えてのことかもしれません。少なくとも1ヶ月以上、できれば3ヶ月の保証があるお店が安心です。
その5:口コミの「悪い内容」をよく読む
星5つの絶賛レビューより、「連絡が取れなくなった」「修理後すぐに壊れた」という低評価レビューの方が、そのお店の実態を教えてくれます。もし悪い口コミがあっても、それに対するお店の返信が丁寧で誠実なら、むしろ信頼できる場合もありますよ。
【最重要】データを守るために、あなたが修理店に伝えるべきたった一つのこと
ここは絶対に覚えておいてください。
もしあなたが、写真やLINEのトーク履歴など、iPhoneの中のデータを取り戻したいと思っているなら、修理店に依頼する時に必ずこう言いましょう。
「データ復旧目的でお願いします。修理後はデータを消さないでください。」
なぜかというと、スマホを「使えるようにするだけ」の修理であれば、修理後は通常の初期化(OSのクリーンインストール)が行われることがあるからです。これを行うと、あなたの大切なデータはすべて消えてしまいます。
データ復旧目的の修理は、あくまで「データを取り出すために、一時的に起動できる状態にする」こと。この認識を修理店としっかり共有しておかないと、修理は成功したのにデータは消えた…という最悪の結果になりかねません。
郵送修理 vs 店舗修理。あなたの状況に合うのはどっち?
最後に、修理の依頼方法について。大きく分けて「郵送修理」と「店舗修理」の二択ですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。
- 郵送修理
- メリット: 遠方の実績ある業者に依頼できる。家賃がかからない分、料金が安い傾向にある。
- デメリット: 端末が手元を離れる期間が長い(往復の送料と時間)。対面で相談できないので、不安な点をその場で解決できない。
- 店舗修理(街の修理店)
- メリット: 直接持ち込めるので、症状を詳しく説明できる。作業が早ければ、その日のうちに受け取れる場合も。
- デメリット: 人件費や家賃がかかる分、料金は高めになる傾向。地域によっては、技術力の高いお店が近くにない。
こんな人には郵送修理がオススメ
- とにかく少しでも安く抑えたい
- どうしても信頼できる特定の業者に依頼したい
- 代替えのスマホがあり、数日間使えなくても困らない
こんな人には店舗修理がオススメ
- データが命より大事で、直接顔を見て相談したい
- 1日でも早く直してほしい
- 近所に信頼できる実績のあるお店がある
まとめ:安さだけで判断せず、総合力で選ぶ
iPhoneの基板修理は、まさに職人技。価格だけで業者を選ぶのは、ギャンブルに近いかもしれません。
「安い」のは嬉しいことですが、それと同じくらい、「技術力」「保証」「データへの配慮」 がしっかりしているかが大切です。
この記事で紹介したチェックポイントを参考に、あなたの大切なiphoneと、その中身のデータを託すにふさわしい、信頼できるパートナーを見つけてくださいね。
