iPhoneで撮影した大切な動画。せっかく家族や友人に送ったのに「再生できない!」なんて経験、ありませんか?その原因は、iPhoneが標準で使っているMOVという動画形式にあるかもしれません。
この記事では、MOVをより互換性の高いMP4形式に変換する方法を、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。特別な知識は一切不要。今すぐ使える無料ツールから、本格的な編集もできる有料ソフトまで、あなたの目的にぴったりの方法が見つかります。
MOVをMP4に変換したいのはなぜ?
そもそも、なぜ形式の変換が必要なのでしょう?
iPhoneがデフォルトで保存するMOV(QuickTime Movie)は、Apple独自の高品質な形式です。しかし、この形式や、最近のiPhoneが使っているHEVC(H.265) という新しい圧縮技術は、古いWindowsパソコンや、一部の動画プレーヤー、Webサイトで正しく再生できないことがあるのです。
対してMP4は、世界中のほぼすべてのデバイスとウェブサービスでサポートされている「共通語」のような形式です。動画をMP4に変換すれば、誰に送っても、どんな機器で開いても「再生できない」という心配がぐっと減ります。
変換は、動画をより広い世界で楽しむための、たったひと手間なのです。
方法その1:一番手軽!オンライン変換ツールを使う
まずは、ソフトをインストールする必要がなく、ブラウザで完結する最も手軽な方法から。スマホで撮った動画を、そのスマホで変換したいときにも便利です。
おすすめはAdobe Expressのビデオコンバーターです。Adobeという信頼できる会社が提供している無料ツールで、操作が驚くほど簡単です。
- スマホやPCのブラウザで「Adobe Express ビデオコンバーター」と検索してサイトを開きます。
- 「動画を選択」ボタンを押し、変換したいiPhoneのMOV動画を選びます。
- 出力形式として「MP4」を選択し、「動画を変換」ボタンをクリックするだけ。
数分(動画の長さによります)で変換が完了し、MP4ファイルをダウンロードできます。サイト上で簡単なトリミング(不要な部分のカット)もできるので、余計な部分が写り込んだ動画をサクッと整理するのにも向いています。
注意点としては、無料版では一度に変換できるファイルサイズに制限があったり、非常に長い動画には向かない場合があります。また、当然ですが動画をアップロードするため、通信環境が悪いと時間がかかることも覚えておきましょう。
方法その2:高画質で本格派!PCソフトを使う
「たくさんの動画を一気に変換したい」「画質を最高の状態で保ちたい」「動画の編集も一緒にやりたい」という方には、PCにインストールして使う専用ソフトが断然おすすめです。処理が速く、機能も豊富です。
ここでは、特に日本で人気が高く、操作しやすい2つのソフトをご紹介します。
オススメ1:PowerDirector (サイバーリンク)
ビデオ編集ソフトとして国内シェアNo.1の実績を持つPowerDirectorです。直感的な操作感で、変換も編集もこなせるオールインワンソフトと言えるでしょう。
使い方は簡単。ソフトを起動し、変換したいMOV動画をタイムラインにドラッグ&ドロップするだけ。あとは画面右上の「出力」ボタンをクリックし、形式として「MP4」を選べば完了です。画質やファイルサイズを細かく設定するオプションも充実しています。
編集機能が非常に強力で、変換前に不要な部分をカットしたり、テロップ(文字)を入れたり、BGMを追加したりすることも簡単にできます。「変換だけでなく、もう一歩動画をかっこよく仕上げたい」と考える方の強い味方です。
オススメ2:Filmora (ワンダーシェア)
世界中の初心者からプロまで愛用されている動画編集ソフト、Filmoraです。その名の通り「Film(映画)を作る」ような感覚で、おしゃれなテンプレートやエフェクトが豊富で、楽しみながら編集できるのが特徴です。
変換の手順はPowerDirectorと同様で、素材を読み込み、書き出し形式でMP4を選択するだけ。ドラッグ&ドロップでエフェクトを追加できるなど、遊び心のある編集が得意です。
「とにかく操作がわかりやすいものがいい」「動画をもっとポップで楽しい雰囲気にしたい」という方に特におすすめできるソフトです。
方法その3:今すぐ無料で!VLCプレーヤーを使う
「今すぐ変換したいけど、新しいソフトは入れたくない。パソコンに既に入っているものでできないの?」という方にこそ試してほしいのが、VLC Media Playerを使った方法です。
多くの方がメディアファイルを再生するために既にインストールしているこの無料プレーヤーは、実は優れた変換機能も備えているのです。
- VLCプレーヤーを開き、メニューから「メディア」→「変換/保存」を選択します。
- 「追加」ボタンで変換したいMOV動画を選び、「変換/保存」ボタンをクリック。
- プロファイル(変換設定)の選択画面が開くので、一覧から「Video – H.264 + MP3 (MP4)」を選びます。
- 保存先を選んで「開始」ボタンを押せば、変換がスタートします。
専門的な設定も可能ですが、上記のプロファイルを選ぶだけで、高互換性のMP4が作成できます。完全無料で、追加のインストールも不要という最大のメリットがあります。ただし、操作方法が少しわかりにくく、変換速度は専用ソフトに比べると遅めな点はデメリットと言えるでしょう。
変換前に知っておきたい!3つの重要ポイント
いざ変換を始める前に、少しだけ頭の片隅に置いておいてほしいことがあります。
1. 「画質」と「ファイルサイズ」はトレードオフ
MP4に変換すると、設定次第でファイルサイズを小さく圧縮できますが、その分だけ画質が低下する可能性があります。多くのソフトは「高画質(ファイル大)」「標準(バランス型)」「軽量(ファイル小)」などのプリセットを用意しているので、動画の使い道(SNS投稿用か、家族の記念DVD用か)で選ぶと良いでしょう。
2. ファイルサイズが大きすぎる場合は「圧縮」も検討を
変換するだけでファイルサイズが小さくなる場合もありますが、もしそれでもサイズが大きすぎてメールで送れない場合は、「動画圧縮」を専門に行うオンラインツール(例えば、Media.ioのオンライン動画圧縮ツールなど)を別途使う方法もあります。
3. 元ファイルは必ずバックアップ!
変換に失敗したり、思ったような仕上がりにならなかったりする可能性はゼロではありません。元の大切なMOVファイルは、変換前に別のフォルダにコピーを取っておくことを強くおすすめします。これで何度でもチャレンジできます。
もう悩まない!iPhoneのMOV動画をMP4へ
いかがでしたか?「動画の形式変換」と聞くと難しそうに感じますが、使うツールによってはボタン数クリックで完了してしまう作業です。
まとめると、
- とにかく手軽に、1本だけ変換したい → Adobe Expressのようなオンライン変換ツール
- 大量に変換したい、画質にこだわりたい、編集もしたい → PowerDirector や Filmora などのPCソフト
- 今すぐ無料で済ませたい → VLC Media Player
が、それぞれの強みです。
この記事が、あなたのiPhoneで撮った思い出の動画が、もっと自由に、もっとたくさんの人と楽しめるようになるきっかけとなれば嬉しいです。まずは1本、お気に入りの動画で試してみてください。その便利さと安心感を、きっと実感できるはずです。
さあ、あなたも今日から「再生できない」という悩みから解放されて、動画の世界をさらに広げてみませんか?
