iPhoneを使っていると、知らない番号からの着信に困った経験はありませんか?セールス電話や迷惑電話が頻繁にかかってきて、着信のたびにイライラしてしまう…そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
実際、総務省の報告によると、日本国内の特殊詐欺認知件数は年間1万件以上。その多くが電話をきっかけにしています。また、迷惑電話対策アプリの開発会社の調査では、スマホユーザーの約70%が週に1回以上、知らない番号からの着信を受けているそうです。
でも、すべての知らない番号が迷惑電話とは限りません。病院や取引先など、本当に必要な連絡が来ることもありますよね。「必要な電話は受けつつ、迷惑電話は確実にブロックしたい」というのが本音ではないでしょうか。
この記事では、iPhoneで知らない番号からの着信を拒否する方法を、標準機能からキャリアサービス、便利なアプリまで徹底解説します。あなたのライフスタイルに合った対策が見つかるはずです。
iPhone標準機能でできる着信拒否設定
個別の番号をブロックする方法
iPhoneには、特定の電話番号からの着信を拒否する機能が標準で搭載されています。しつこいセールス電話など、明らかに迷惑な番号がわかっている場合は、この方法が一番手軽です。
電話アプリからの設定手順
- 「電話」アプリを開き、「着信」タブを選択
- ブロックしたい番号の右側にある「i」マークをタップ
- 画面下部までスクロールし「この発信者を着信拒否」をタップ
- 確認ポップアップで「連絡先を着信拒否」を選択
FaceTimeやメッセージからも設定可能
同じようにFaceTimeアプリやメッセージアプリからも、特定の相手をブロックできます。一度ブロックすると、その番号からの着信は電話帳に表示されず、ボイスメールにも残りません。メッセージアプリでの送信もブロックされるので、しつこい勧誘メッセージにも効果的です。
ブロックリストの確認と管理方法
ブロックした番号は一覧で確認・管理できます。間違えて大切な人の番号をブロックしてしまった場合も、ここから簡単に解除できますよ。
ブロックリストの確認手順
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「ブロックした連絡先」をタップ
ここではブロックしている全番号が表示され、左にスワイプすることで「ブロック解除」が可能です。また、画面下部の「新規…」をタップすれば、連絡先から直接ブロック対象を追加することもできます。
知らない番号を自動で消音する「不明な発信者を消音」
iOS 13以降のiPhoneには、めちゃくちゃ便利な機能が搭載されています。それが「不明な発信者を消音」。この機能をオンにすると、連絡先に登録されていない番号や、過去にこちらから発信したことのない番号からの着信が自動的に消音され、ボイスメールに直接転送されます。
設定方法はカンタン
- 「設定」アプリを開く
- 「電話」をタップ
- 「不明な発信者を消音」をオンにする
この機能のすごいところは、いちいち手動でブロックしなくても、知らない番号を自動でフィルタリングしてくれること。しかも、こちらから一度でも電話をかけたことのある番号(たとえば病院や取引先)からの着信は通常通り鳴るので、必要な連絡を逃しにくいんです。
ただし注意点も。宅配業者や新しい取引先など、連絡先に登録していない正当な番号からの着信も消音されます。大事な連絡を待っている時期は一時的にオフにするなど、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。
キャリアの迷惑電話防止サービスを活用する
各キャリアのサービス内容と料金
iPhoneの標準機能に加えて、携帯キャリアが提供する迷惑電話防止サービスを利用するのも効果的です。主要キャリアはそれぞれ特徴的なサービスを用意しています。
NTTドコモ:「迷惑電話ストップサービス」
迷惑電話と疑われる番号からの着信時に警告アナウンスが流れます。「この電話は迷惑電話対策サービスを利用しています」というメッセージを事前に流すことで、発信者に警告できる仕組み。月額110円で利用可能です。
au:「迷惑電話防止サービス」
迷惑電話データベースに登録されている番号からの着信を自動ブロック。ユーザーからの迷惑報告も共有されるので、最新の迷惑電話にも対応しやすいのが特徴。月額110円です。
ソフトバンク:「迷惑電話ブロック」
特殊詐欺の予兆電話などを検知・ブロック。「ながら防犯」機能を使えば、通話中の録音や警告も可能です。料金は月額110円。
楽天モバイル:「迷惑電話対策機能」
アプリベースで迷惑電話を警告・ブロック。なんと無料で利用できます。
これらのサービスは、キャリアが収集した迷惑電話データベースを基に動作するので、個人でブロックするより包括的な対策が可能です。特殊詐欺の予兆電話など、明らかに悪質な番号は自動的にブロックされるため、高齢の家族がいる家庭では特に心強い味方になってくれます。
固定電話も含めた対策
固定電話も使っている場合は、NTT東日本・西日本の「迷惑電話ストッパー」サービスも検討してみてください。特殊な電話機を設置することで、着信前に警告メッセージを流したり、録音機能を作動させたりできます。
サードパーティ製アプリでさらに強力な対策を
おすすめの迷惑電話対策アプリ
App Storeには多くの迷惑電話対策アプリがあります。それぞれ特徴が異なるので、自分の利用シーンに合わせて選んでみてください。
Whoscall
世界最大級の迷惑電話データベースを持つアプリです。着信時に発信者情報を自動表示してくれるので、出るかどうかの判断がしやすくなります。迷惑電話は自動ブロックも可能。オフラインでもデータベースを参照できるのが強みです。無料版と有料版(月額480円〜)があります。
迷惑電話チェッカー
日本語に特化した迷惑電話データベースが魅力。シンプルな操作性で、迷わず使えます。完全無料なのも嬉しいポイント。
Cocoon by KDDI
auユーザー向けの迷惑電話対策アプリ。迷惑電話の自動ブロックに加えて、危険なSMSの警告機能も備えています。auユーザーなら無料で利用可能です。
電話帳 – 迷惑電話対策
着信時の発信者名表示と迷惑電話の自動ブロックが基本機能。無料版と有料版があります。
アプリ選びのチェックポイント
迷惑電話対策アプリを選ぶときは、こんなポイントを意識してみてください。
データベースの規模と更新頻度
迷惑電話番号は日々新しく追加されます。データベースが頻繁に更新されているかどうかは、効果に直結する重要なポイントです。
プライバシーポリシー
電話帳データの取り扱い方針は必ず確認しましょう。信頼できる運営元かどうかも大切です。
バッテリー消費
常時起動型のアプリは、バッテリー消費に影響する場合があります。口コミなどで実際の使用感をチェックするのがおすすめ。
対応言語と日本語データベースの充実度
日本語表記はもちろん、日本語の迷惑電話データが充実しているかも重要です。
迷惑電話の種類と見分け方
増えている特殊詐欺の手口
警察庁の特殊詐欺対策ページによると、最近増加している迷惑電話・詐欺電話にはこんな特徴があります。
オレオレ詐欺
息子や孫を装って「会社の書類をなくした」「彼女を妊娠させた」などと嘘のトラブルを伝えます。すぐにお金が必要だと急かすのが特徴です。途中で会社の同僚や弁護士を名乗る第三者が登場することもあります。
架空請求詐欺
「未納料金がある」「サイトの利用料金が滞納している」などと請求してきます。法的措置をとると脅したり、コンビニで電子マネーを買うよう指示したりするケースが多いです。
還付金詐欺
市区町村役場や年金事務所の職員を装い、「医療費の還付金がある」「保険料の払い戻しがある」と伝えます。そしてATMの操作を指示してくるんです。
キャッシュカード詐欺盗
警察官や銀行協会職員を装い、「キャッシュカードが不正に使われている」と不安をあおります。新しいカードに交換する必要があると言って自宅に来て、カードを騙し取る手口です。
着信時のチェックポイント
知らない番号からの着信があったら、こんなポイントに注目してみてください。
発信番号の特徴
非通知や「通知不可能」と表示される番号、050で始まるIP電話番号、国際電話番号(+から始まる番号)で身に覚えがないものは要注意。市外局番と実際の電話会社のエリアが一致しない場合も怪しいです。
通話内容の特徴
個人情報(住所、口座番号、暗証番号)を尋ねる、金銭の要求がある、すぐに決断するよう急かす、不自然なほど丁寧または逆に威圧的な場合は、ほぼ迷惑電話だと思っていいでしょう。
国民生活センターの調査によると、迷惑電話の約60%が「非通知」または「表示圏外」でかかってくるそうです。非通知設定の電話は基本的に出ない、というルールを決めておくのも有効な対策です。
シチュエーション別の着信拒否テクニック
しつこいセールス電話には段階的対策を
同じ会社から何度もかかってくるしつこいセールス電話には、こんな段階的な対策が効果的です。
まずは電話アプリからその番号を個別ブロック。それでも別の番号からかかってきたら、その番号もブロック。さらにキャリアの迷惑電話防止サービスに加入すれば、データベースに基づいた自動ブロックが期待できます。迷惑電話対策アプリで迷惑報告をすれば、他のユーザーへの注意喚起にもなりますよ。
特殊詐欺が疑われたら
特殊詐欺を疑う着信があった場合、個人でブロックするだけでなく、関係機関への情報提供も大事です。
警察相談専用電話「#9110」に連絡するか、消費者ホットライン「188」に相談してみてください。また、キャリアへの報告も有効です。
特に高齢の家族がいる場合は、家族間で最新の詐欺手口を共有しておくことが何よりの対策になります。
仕事とプライベートで使い分ける
仕事で知らない番号からの着信に対応する必要がある人と、プライベートでは着信を制限したい人では、ベストな対策が違います。
仕事中心の生活なら
「不明な発信者を消音」はオフにして、営業時間外だけ「おやすみモード」で知らない番号を消音するのがおすすめ。特定の時間帯だけ着信を許可する設定も便利です。
プライベート重視なら
「不明な発信者を消音」をオンにして、連絡先に登録済みの番号のみ着信音を鳴らす設定に。緊急時は同じ番号から2回連続で着信があると鳴るようにしておけば、本当に必要な連絡を逃しにくくなります。
iOSの進化で変わる着信拒否機能
iPhoneの着信拒否機能は、iOSのアップデートごとに進化してきました。
iOS 7で電話、FaceTime、メッセージでの個別ブロック機能が実装され、iOS 10では電話アプリに「迷惑電話を報告」機能が追加されました。そしてiOS 13で登場した「不明な発信者を消音」は、多くのユーザーに支持される便利機能に。
iOS 14では着信時に低い声でSiriが発信者名を読み上げる機能が追加され、iOS 15ではFaceTimeのリンク機能追加に伴い知らない発信者からのFaceTime通話の扱いが改善されました。iOS 16ではロック画面からのライブアクティビティで着信がよりわかりやすく表示されるようになり、iOS 17では通信事業者と連携した迷惑電話フィルタリングの精度が向上しています。
今後のアップデートでは、AIを活用したより高度な迷惑電話の識別や、機械学習によるユーザーの着信パターンに基づいた自動フィルタリングなどが期待されています。
ユーザー体験談から学ぶ注意点
成功事例に学ぶ効果的な対策
AppleのサポートコミュニティやSNSでは、こんな成功事例が報告されています。
50代女性は「毎日のようにかかってくる投資勧誘の電話に悩んでいましたが、キャリアの迷惑電話防止サービスに加入したところ、同じ番号からの着信がぱったり止みました。月額110円でこの効果なら安いものです」とコメント。
30代男性は「Whoscallをインストールしてから、着信時に『迷惑電話の可能性あり』と表示されるようになり、出るかどうかの判断がしやすくなりました。実際に表示があった番号は9割以上がセールス電話でした」と話しています。
60代男性は「息子に教えてもらって『不明な発信者を消音』をオンにしました。最初は大事な電話を逃すのではと心配でしたが、必要な連絡はだいたい連絡先に入っている人からなので問題ありませんでした。迷惑電話にいちいちイライラすることがなくなりました」と喜んでいました。
注意が必要なケースも
一方で、こんな注意点も報告されています。
医療機関からの連絡を待っていた時期に「不明な発信者を消音」をオンにしていたため、病院からの電話に気づかなかったケース。大事な連絡を待っているときはオフにしておくべきでした。
宅配便の再配達連絡を逃したケースも。佐川急便やヤマト運輸など、連絡先に登録していない配送業者からの着信が消音され、再配達の依頼が遅れてしまったそうです。最近はアプリで配送状況がわかるので大きな問題にはなりにくいですが、急ぎの荷物のときは注意が必要です。
よくある質問と回答
Q1: ブロックした番号からは本当に着信が来なくなりますか?
ブロックした番号からの着信はiPhoneに通知されず、ボイスメールにも残りません。発信者側には「つながらない」状態になるだけで、ブロックされたことは通知されないので、しつこい業者でも気づきにくいです。
Q2: 間違えて大切な人の番号をブロックしてしまいました。どうすれば?
「設定」→「電話」→「ブロックした連絡先」から該当する番号を左にスワイプし、「ブロック解除」をタップしてください。すぐに解除できますよ。
Q3: 海外からの迷惑電話が増えています。効果的な対策は?
国際電話番号からの着信が気になる場合は、キャリアの迷惑電話防止サービスが有効です。Whoscallのような国際的なデータベースを持つアプリも効果的。不要な国際電話を一律ブロックするオプションを提供しているキャリアもあります。
Q4: iPhoneを機種変更した場合、ブロックリストは引き継がれますか?
iCloudバックアップから復元した場合、ブロックリストも引き継がれます。ただし、キャリアサービスのブロック設定は別途再設定が必要な場合があるので注意してください。
自分に合った迷惑電話対策を選ぼう
iPhoneで知らない番号からの着信を拒否する方法は、標準機能からキャリアサービス、サードパーティ製アプリまで本当にいろいろあります。大切なのは、自分のライフスタイルや電話の使い方に合わせて適切な対策を選ぶこと。
シンプルな対策で十分ならiOS標準の「不明な発信者を消音」機能。しつこいセールス電話に悩まされているならキャリアの迷惑電話防止サービス。より詳細な情報が欲しいならWhoscallなどの迷惑電話対策アプリがおすすめです。高齢の家族がいるなら、固定電話も含めた包括的な対策と家族間での情報共有が何より大切。
迷惑電話の手口は日々進化しています。一度設定したら終わりではなく、定期的に見直して新しい脅威に対応できるようアップデートしていきましょう。自分だけでなく、周りの人にも情報を共有して、社会全体で迷惑電話対策に取り組む意識が広がるといいですね。
iPhoneの便利な機能を最大限活用しながら、快適で安全な電話ライフを実現してください。知らない番号からの着信にイライラすることがなくなれば、毎日がもっと心地よくなるはずです。
