iPhoneのバッテリー交換や画面修理を自分でやろうとした時、最悪なのが「ネジをなめる」こと。ネジ頭の溝が潰れてドライバーが空回りするあの絶望感、経験した人ならわかるはず。
実は私も初めてのiPhone修理でやらかしました。底部のネジが見事になまって、半日格闘した挙句、結局修理屋さんに泣きついた苦い思い出が…。
でも大丈夫。ネジをなめても諦める必要はありません。この記事では、実際に効果があった対処法から、プロも使う裏技、そして何より「これ以上悪化させない」ための注意点まで、全部まとめて紹介します。
なぜiPhoneのネジはこんなになめやすいのか
まず知っておきたいのが、iPhoneに使われているネジの特徴。これがめちゃくちゃ小さくて繊細なんです。
特にトラブルが多い場所はこんな感じ:
- 充電ポート横のネジ(5点星形のやつ)
- ディスプレイ固定用の極小ネジ
- バッテリーコネクタのカバーネジ
- ロジックボード周りの超小型ネジ
なめやすい理由としては、
- 工場出荷時にネジロック剤(接着剤みたいなもの)が塗ってある
- 経年劣化で微妙にサビが発生している
- 精度の悪いドライバーを使っている
- 力加減を間違えている
この辺りが主な原因。特に安物の工具セット使ってると、ドライバー先端がネジ頭にぴったり合わなくて、無理な力がかかって一発でなめちゃうこともしばしば。
ネジをなめた時に最初に試すべき3つの方法
輪ゴムがあれば8割解決する
家にある輪ゴムで意外と簡単に解決できます。
やり方は超シンプル。
- 輪ゴムをネジ頭の上に置く
- その上からドライバーを強めに押し当てる
- ゆっくり反時計回りに回す
輪ゴムがネジ頭の隙間に入り込んでグリップ力を生み出す仕組み。失敗しにくいし、周りの部品を傷つける心配もないから、一番最初に試してほしい方法です。
ポイントは「厚すぎない輪ゴム」を使うこと。あと、最初にちょっと締める方向に動かして「カチッ」という感触を確かめてから緩める方向にいくと、固着が取れやすくなります。
ドライバーを正しいサイズに変える
これ、意外と見落としがち。実は間違ったサイズのドライバー使ってた、ってケースが多いんです。
iPhoneのネジは本当にサイズがシビアで、0.1mmの違いが命取り。特にプラスネジは「#000」とか「#00」とか、細かく分かれています。
有名メーカーのドライバーセットなら、ネジにジャストフィットする精度のものが多いです。iFixitとかWiha(ドイツブランド)、アネックス(日本メーカー)あたりが信頼できます。
最初に数百円の激安セット買っちゃった人、思い切って買い直すのも手ですよ。
ネジザウルスや専用工具を使ってみる
ホームセンターや100均にも「ネジザウルス」「ネジはずしプライヤー」みたいな専用工具が売ってます。潰れたネジ頭をがっちり挟んで回すやつですね。
ただ、iPhoneのネジは小さすぎて、この手の工具が物理的に入らないことも多いです。使えるかどうか、まずは目視で確認してみてください。
最近だと「左回転ドリルビット」っていう、逆回転でネジを食い込ませながら外す工具も出てます。ちょっと値は張りますが、プロの修理屋さんはこれ使ってますね。
それでもダメなら…次のステップへ
浸透潤滑剤を試す
ネジが固着してるだけなら、潤滑剤が効くことも。
CRC556とか、KUREの「5-56」とか、ああいうやつです。ネジの隙間にシュッと吹きかけて、10分くらい放置。それからもう一度輪ゴム法を試してみてください。
錆びや固着が原因の場合、これだけでスルッと取れることも結構あります。
接着剤を使う最終手段
ここからは少しリスクが伴う方法です。
瞬間接着剤をドライバーの先端に極少量つけて、ネジ頭に押し当てます。接着剤が固まったら、ゆっくり回す。
成功すれば一発ですが、失敗すると接着剤が周りに漏れて他の部品を固着させちゃうことも。やるなら自己責任で、本当に最終手段だと思ってください。
プロに任せるのも立派な選択
正直、ここまでやってダメなら、プロに任せるのが一番安全です。
特に気をつけたいのが、
- ディスプレイ周りのネジ(画面割れの危険あり)
- バッテリー近くのネジ(発火リスク)
- ロジックボード上のネジ(基盤損傷で高額修理に)
修理店に持ち込めば、だいたい1,000〜3,000円くらいで外してくれます(店舗によりますが)。部品交換込みでも5,000〜15,000円くらいが相場。
Apple正規サービスは安心ですが、その分料金は高め。街の修理屋さんでも、実績と口コミのいいところなら問題ないですよ。
絶対にやってはいけないNG行為
ネジをなめた時、焦ってやりがちだけど絶対にダメなこと。
無理やり回そうと力任せにやる
→ ネジ頭が完全に死亡します。周りの部品も壊れる可能性大。
適当なドライバーで何度も試す
→ ネジの溝がどんどん削れて修復不可能に。
ペンチなどで無理矢理つかむ
→ 周辺の基盤やコネクタを破損させることがほとんど。
熱くなって力任せになるのが一番危ない。一旦落ち着いて、コーヒーでも飲んで冷静になってから対処しましょう。
そもそもネジをなめないための予防策
後悔する前に、最初から正しい準備をしておくのが一番です。
良い工具を買う
これに尽きます。Amazonで「iPhone 修理キット」って検索すると、2,000円くらいでいろんなセットが出てきますが、あれは正直当たり外れが大きい。
少し奮発して5,000円前後のちゃんとしたメーカーのを買っておけば、何年も使えるし、ネジなめのリスクも激減します。
ドライバーを垂直に当てる
基本中の基本。斜めに当たってると、それだけでネジを傷める原因に。ドライバーとネジが垂直になってるか、作業前に必ず確認してください。
最初に少し締める方向に動かす
固着してるネジは、いきなり緩めようとすると余計に固まることがあります。一度、締める方向にほんの少し動かしてから緩めると、スムーズに回ることが多いです。
予備のネジを用意しておく
修理キットを買うとき、予備のネジが付いてくるセットを選ぶといいです。もしネジをダメにしても、交換用があれば安心。
モデル別の注意点
使っているiPhoneのモデルによって、ちょっとだけ注意点が違います。
iPhone 6〜8、SE(第2世代)あたり
底部の5点星形ネジが特に弱い。ここをなめるとケース開けられなくなるので要注意。
iPhone X以降のモデル
フェイスID関連のネジが小さくて繊細。故障すると顔認証が使えなくなる可能性も。
iPhone 12以降の最新モデル
防水のためのシールが強力で、ネジに余計な負担がかかってることがある。温めてから作業すると◎。
万が一の時のために知っておきたいこと
ネジを完全にダメにしてしまった場合、交換用のネジはどうすればいいのか。
修理キットの予備を使う
最初に書いた通り、予備ネジ付きのキットを買っておくのがベスト。
ネットで買う
「iPhone 修理 ネジセット」で検索すれば、モデル別のセットが売ってます。だいたい500〜1,500円くらい。
修理店で分けてもらう
親切なお店だと、在庫があれば安く譲ってくれることも。ダメ元で聞いてみる価値あり。
あと、自己修理すると防水性能が落ちることは覚悟しておいてください。Appleの保証も効かなくなります。そこは自己責任で。
まとめ:焦らず、適切な方法で対処しよう
iPhoneのネジをなめても、この記事で紹介した方法を順番に試していけば、ほとんどのケースは解決します。
大事なのは、
- まずは輪ゴム法(成功率高い)
- ダメなら浸透潤滑剤(固着ならこれで取れる)
- それでも無理なら専用工具かプロに相談
そして何より、力任せにしないこと。冷静になって、一つずつ試していけば大丈夫。
私みたいに最初から修理屋さんに頼むのも全然アリだし、自分で挑戦してみるのも楽しい。あなたに合った方法で、愛用のiPhoneを直してくださいね。
どうしても自分で解決できない時は、無理せずプロに任せるのが結局は一番の近道です。修理代はかかるけど、大事なiPhoneが完全に使えなくなるよりずっといいですから。
それでは、良い修理ライフを!

