「最近Apple Musicでハイレ�ロスレスが配信始まったけど、なんか聞き方がよくわからない」
「iPhoneで音楽聴いてるけど、AirPodsじゃ物足りなくなってきた」
そんな風に思ったこと、ありませんか?
実はiPhoneって、ちょっとした工夫をするだけで、何十万円もするオーディオシステムに匹敵するくらいの高音質で音楽を楽しめちゃうんです。その鍵になるのが「DAC」っていう小さな機器。
今回はiPhoneでハイレゾ音源を最高の音質で聴くために必要なDACの選び方と、おすすめモデルをまるっとご紹介します。
そもそもDACって何者?なぜiPhoneに必要?
まずは基本から。
DACっていうのは「デジタル-アナログ変換器」のこと。スマホの中にある音楽データは0と1のデジタル信号なんだけど、これを人間の耳で聴けるアナログ信号に変換するのがDACの役割です。
iPhoneだって、もちろん内部にDACは入ってる。でも、その性能には限界があるんです。
特に最新のiPhone(15シリーズ以降はUSB-C、それ以前はLightning)には標準でイヤホンジャックが付いてないですよね。付属のLightning-イヤホン変換アダプタにもDACは内蔵されてるんだけど、これはハイレゾ(CDを超える高解像度音源)には対応していない。
つまり、Apple Musicで「ハイレゾロスレス(最大24bit/192kHz)」を本当の意味で楽しもうと思ったら、外部のDACが必要になるってわけ。
Bluetoothイヤホンでも音楽は聴けるけど、あれはデータを圧縮して飛ばしてるから、ハイレゾの情報量を全部は届けられない。せっかくの高音質がもったいないんですよね。
iPhone用DACの選び方5つのポイント
さて、いざDACを買おうと思っても種類が多すぎて迷いますよね。ここでは選ぶ際にチェックすべきポイントを5つに絞って解説します。
1. 端子の形状を確認しよう(Lightning or USB-C)
まず大前提。あなたのiPhoneが何世代かによって、接続端子が違います。
最近発売されるDACの多くはUSB-C接続が主流。古いLightningのiPhoneを使っている場合は、「Lightning to USB-C」の変換ケーブルが付属している製品を選ぶか、別途Apple純正の「Lightning – USBカメラアダプタ」を用意する必要があります。
「このDAC、iPhoneで使えますか?」ってレビュー欄をチェックするのも忘れずに。
2. 使う場所とサイズ感
DACには大きく分けて3つの形状があります。
ドングル型
めちゃくちゃ小さくて軽い。iPhoneの充電口に直接挿すタイプ。通勤・通学で使うならこれが正解。ポケットに入れても邪魔にならない。
ポータブル型
本体が少し大きめで、内蔵バッテリーを持ってるタイプ。出力が強いから、しっかりしたヘッドホンを鳴らしたい人向け。iPhoneと重ねて持つか、バッグに入れて使うイメージ。
据え置き型
自宅でじっくり聴く用。机の上に置いて使う大きなヤツ。さすがに持ち歩きはしない。
3. 価格帯と自分の耳との相談
DACの価格帯はピンキリ。3,000円くらいのエントリーモデルから、30万円以上するハイエンドモデルまであります。
最初に買うなら5,000円〜15,000円くらいのミドルレンジがおすすめ。「え、こんなに変わるの?」って驚くレベルで音が良くなるから。
もちろん高額なモデルほど解像度は上がるけど、それに見合うイヤホンやヘッドホンを持ってないと、せっかくの性能を活かしきれないことも。
4. バランス接続に対応しているか
最近のイヤホンって、端子が2.5mmとか4.4mmのバランス接続に対応してるモデルが多いんです。
バランス接続で聴くと何がいいって、音の分離がめちゃくちゃ良くなる。左右のチャンネルの混ざりが減って、それぞれの楽器の音がくっきり聴こえるようになる。
将来イヤホンをグレードアップする予定があるなら、バランス出力付きのDACを選んでおくと無駄がないです。
5. 対応フォーマットをチェック
Apple Musicのハイレゾロスレスは最大24bit/192kHz。最近はさらに高解像度なDSD(11.2MHzとか)に対応した配信サイトもあるから、そっちも視野に入れるならDSDネイティブ再生対応のDACを選びたい。
ただ、最初はとりあえずPCM 192kHzまで対応してれば十分だと思います。
【価格帯別】iPhoneにおすすめのDAC
それでは実際に、iPhoneと組み合わせて使いたいDACを価格帯別に紹介していきます。
エントリークラス(5,000円〜15,000円)
これから始める人にぴったりな入門機
まず最初に手に取ってほしいのがこの価格帯。コスパ最強のモデルが集まってます。
FiiO KA3
ESS社の「ES9281AC Pro」っていうDACチップを搭載。3.5mmのアンバランス出力と4.4mmのバランス出力の両方を備えてて、この価格帯でバランス接続を試せるのが嬉しい。
iPhone14までの人は別途変換ケーブルが必要だけど、音のクリア感が段違い。低音の締まりが良くなって、ボーカルの息遣いまで聴こえるようになる。
SHANLING UA2
AKMの「AK4493SEQ」っていう、ちょっと温かみのある音が特徴のDACチップ積んでます。解像度高めだけど硬くなりすぎず、聴いてて疲れないサウンド。
デュアルヘッドホン出力(3.5mmと2.5mmバランス)なのもポイント高い。
LOTOO PAW S2
この価格帯でありながら、なんと業務用オーディオ機器メーカーが作った本気の一台。4.4mmバランス出力に対応して、音作りがめちゃくちゃ丁寧。
ちょっとクセのある音調整なんだけど、これがまたクセになる。楽器の定位がめちゃくちゃ正確。
ミドルクラス(15,000円〜40,000円)
本格的にオーディオ沼に浸かりたい人向け
エントリーで物足りなくなったら、次はここ。
FiiO KA5
KA3の上位モデル。DACチップがデュアル(2基)構成になって、さらに高性能に。ノイズフロア(聴こえないはずのノイズ)がめちゃくちゃ低くて、静寂の中から音が浮かび上がってくる感覚。
専用アプリでイコライザーやフィルター設定を細かく変えられるのもマニア心をくすぐる。
iFi audio GO blu
ちょっと変わったヤツ。Bluetoothレシーバー機能も付いてるDACなんだけど、有線でも使える。つまり、ハイレゾを聴くときは有線で、普段はBluetoothで、って使い分けできる。
XSpaceっていう、ヘッドホンで聴いてるのにスピーカーで聴いてるみたいな音場補正機能が付いてて、これが意外と楽しい。
AudioQuest DragonFly Cobalt
見た目はただのUSBメモリ。でも中身はとんでもない。アメリカのケーブルメーカーが作っただけあって、音の滑らかさが別格。
iPhoneで使うにはカメラアダプタ経由になるけど、その手間をかけてもいいと思える音。ジャズやクラシックとの相性抜群。
ハイエンドクラス(40,000円〜)
沼の底を見に行く覚悟がある人へ
ここまで来ると、もうDAC単体で数万円のイヤホンくらいの価格。でも、それだけの価値はある。
CHORD Mojo 2
イギリスのCHORD社が作った、ポータブルDACの金字塔。球体のボタンがカラフルに光る独特なデザインで、この見た目に惹かれて買う人も多い。
音の解像度がハンパない。今まで聴こえなかった音が聴こえるって、こういうことかと実感できる。FPGAっていう独自の技術で、DACチップ自体を自社開発してるんだとか。
LUXURY & PRECISION W2
見た目からして高級感漂う一台。ディスプレイ付きで、サンプリング周波数とかが確認できる。音質はもう「正確」の一言。原音に忠実で、編集されてない生の音を聴いてる感じ。
iPhoneとの組み合わせで使ってる人が多くて、某オーディオブログでは「組み合わせの完成形」って言われてた。
SONY NW-WM1ZM2(ちょっと番外編)
厳密にはDACじゃなくてウォークマンなんだけど、iPhoneの代わりになるって意味で紹介。
これ一台あれば、iPhoneの音楽データを転送して、最高級の音質で聴ける。無酸素銅の筐体とか、ケーブルに使うような素材をボディに使ってる異常なまでのこだわり。価格も異常だけど…。
設定は超簡単!iPhoneとDACの接続手順
「難しそう…」って思うかもしれないけど、実際はめちゃくちゃ簡単です。
- DACとiPhoneをケーブルで接続する
- 音楽アプリを開く
これだけ。
基本的には認識は自動で行われます。あとはApple Musicなら「設定」→「音楽」→「オーディオ品質」で「ロスレスオーディオ」をオンにして、「ハイレゾロスレス」を選択すれば完了。
接続したDACがちゃんとハイレゾで動いてるかは、コントロールセンターの「再生中」の項目に出てくることもあるし、DAC本体にインジケーターランプが付いてるモデルなら色で確認できる。
まれに「認識しない!」ってときもあるけど、そんな時は
- iPhoneを再起動
- ケーブルを挿し直す
- DACのボリュームがゼロになってないか確認
この3つで大概解決します。
iPhoneでハイレゾを楽しむためのおまけ知識
最後に、せっかくDACを導入するなら知っておきたい小ネタを。
音楽配信サービスごとの設定
Apple Music:上で書いた通り設定すればOK。ただし、ハイレゾロスレスはファイルサイズがめちゃくちゃ大きいから、モバイル通信で聴くときは注意。事前にWi-Fiでダウンロードしておくのがおすすめ。
Amazon Music Unlimited:アプリの設定から「ストリーミング品質」を「最良(HD/Ultra HD)」に。Ultra HDは最大24bit/192kHzまで対応。
e-onkyo music:ハイレゾ音源のダウンロード販売サイト。買った曲を聴くには専用アプリがあるから、それを使うとDACを認識して再生できる。
イヤホン選びも重要
DACだけ変えても、イヤホンがショボいと意味がない。逆に言えば、DACを変えると、今まで使ってたイヤホンのポテンシャルが引き出されるってことでもあるんだけど。
特にバランス接続できるDACを買ったなら、イヤホンもリケーブル(ケーブル交換)してバランス接続にすると、世界が変わります。
まとめ:小さなDACで音楽体験がガラリと変わる
iPhoneって、毎日持ち歩く身近な存在だからこそ、ちょっとした投資で音楽体験が劇的に良くなるんです。
何万円もするプレーヤーを別に買わなくても、小さなDAC一つで、アーティストがスタジオで作り込んだ音を、そのままのクオリティで楽しめる。
「最近音楽に感動しなくなったな」って人は、ぜひ一度DACを試してみてください。
通勤電車の中で、いつもの曲が全く違って聴こえる感動を、あなたも味わってみませんか?
