外出先で急に「あのExcelファイル、PDFで送ってくれますか?」と頼まれた時、パソコンが手元になくて焦った経験はありませんか?
大丈夫、安心してください。実は、iphoneさえあれば、数タップで見栄えの良いPDFを作成して送ることができるんです。
今回は、iphoneに標準搭載されている機能や無料アプリを使って、ExcelファイルをPDF形式に変換する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
「エクスポートボタンが見つからない!」「PDFが大きすぎて送れない」といったトラブルの解決法も合わせてご紹介するので、最後まで読めば、どんな場面でも自信を持って対応できるようになるはずです。
iphoneでエクセルをPDF化するメリット
そもそも、なぜわざわざExcelファイルをPDFに変換するのでしょうか?
主な理由は以下の3点です。
- レイアウトが保たれる
取引先や上司に資料を送る時、一番気になるのは「開いた時の見た目」ですよね。
PDFに変換すれば、使用しているフォントやセルの幅、グラフの配置などが、相手の環境に関係なく、あなたが作った通りに正確に表示されます。
「自宅のPCではきれいなのに、会社で開いたら表が崩れていた…」といった心配がなくなります。 - 編集されにくい状態で共有できる
Excelファイルのまま送ると、数値や内容を誤って変更されてしまうリスクがあります。
PDFにすることで、読むことに専念してもらい、重要なデータを保護することができます。
(※ PDFにも編集機能はありますが、Excelよりもハードルが高くなります) - 様々なデバイスで確実に開ける
現代のスマートフォン、タブレット、パソコンには、ほぼ間違いなくPDFを閲覧する機能が備わっています。
特別なソフトをインストールしていない相手にも、確実に内容を届けられるのは大きなメリットです。
基本の方法:Excelアプリで直接変換する手順
最も一般的で確実な方法は、Microsoftが提供している「Microsoft Excel」アプリを使う方法です。
多くのiphoneには最初からインストールされていることも多いですが、ない場合はApp Storeから無料でダウンロードできます。
では、具体的な手順を見ていきましょう。
- Excelアプリでファイルを開く
まず、変換したいExcelファイルがどこにあるかを確認します。
メールに添付されていたり、クラウドストレージ(OneDriveやiCloud Driveなど)に保存されていたりするでしょう。
該当する場所からファイルをタップし、「Excelで開く」を選択します。 - 「…」メニューから「エクスポート」を選択
ファイルが開いたら、画面の右上(機種によっては下)にある「…」(三点リーダー)のマークをタップします。
開いたメニューの中から「エクスポート」という項目を探してタップしてください。 - 「PDF」をファイル形式として選択
次に、どの形式で書き出すかを尋ねられるので、「PDF」を選択します。
ここで、用紙のサイズ(A4やレターサイズなど)や向き(縦向き、横向き)を調整するオプションが表示されることもあります。
資料に合わせて設定しましょう。 - 保存して共有
最後に、ファイル名を確認・変更し、「保存」または「共有」を選択します。
「保存」を選ぶと、iphoneの「ファイル」アプリ内の指定した場所にPDFが保存されます。
「共有」を選ぶと、メールやメッセージアプリ、クラウドストレージなど、直接相手に送るための選択肢が表示されます。
よくある「変換できない」を解決!トラブルシューティング
ここまで読んで、「あれ、自分のiphoneではエクスポートにPDFがない!」「操作が違う!」と感じた方もいるかもしれません。
実は、いくつかの条件が揃わないとPDF変換ができない場合があるんです。
次のチェックリストで、あなたの状況を確認してみてください。
チェック①:Excelアプリにサインインしていますか?
Excelアプリを開いた時、左上にあなたの名前やイニシャルが表示されていますか?
もし「サインイン」と表示されている場合は、Microsoftアカウント(Outlook.comやHotmailのアドレス、または会社のアカウント)でサインインする必要があります。
無料アプリでも多くの機能は使えますが、ファイルの変換などにはサインインが求められることが多いのです。
アカウントをお持ちでない方は、その場で無料作成することもできます。
チェック②:ファイル形式は「.xlsx」ですか?
「.xls」という拡張子のファイルは、かなり以前のExcelで使われていた形式です。
この古い形式のファイルを開くと、画面上部に「読み取り専用」と表示され、編集やエクセスが制限される場合があります。
対処法は簡単です。
「ファイル」メニューから「コピーを保存」を選び、保存形式を新しい「.xlsx」に変えて、新しいファイルを作り直しましょう。
その後、その新しいファイルでPDF変換を試してみてください。
チェック③:インターネットに接続されていますか?
PDFを作成する処理は、iphone内だけで完結すると思いきや、実はインターネット接続を必要とする場合があります。
特にクラウドに保存されているファイルを操作している時は、通信環境が不安定だとメニューが正しく表示されないことがあるのです。
Wi-Fiやモバイル通信のマークを確認し、安定した環境で再度お試しください。
PDFのレイアウト崩れやファイルサイズを改善するテクニック
無事にPDFに変換できても、次のような悩みが出てくるかもしれません。
「印刷してみたら、右端の列が次のページに飛び出してしまった」
「ファイルサイズが大きすぎて、メールで送れない」
こんな時は、次の事前準備が有効です。
- 事前に「印刷範囲」を設定しておく
これは、パソコンのExcelでファイルを開ける時にぜひやっておいてほしい準備です。
印刷したい部分だけを選択し、「ページレイアウト」タブから「印刷範囲」→「印刷範囲の設定」を行います。
これをやっておくだけで、iPhoneで変換したPDFのレイアウトがぐっと安定します。
もしPCで設定する機会がない場合は、iPhoneのExcelアプリで「ページレイアウト」表示に切り替え、余白や拡大縮小の設定を調整してみてください。 - ファイルサイズが大きすぎる場合
資料に高解像度の画像や写真をたくさん使っていると、PDFもどうしても大きくなってしまいます。
そんな時は、オンラインの「PDF圧縮」サービスを利用するのが手軽です。
「Adobe Acrobat オンライン圧縮」や「Smallpdf」などの無料サイトに、作成したPDFをアップロードするだけで、ファイルサイズを小さくすることができます。
(※ 機密性の高い資料の場合は、外部サービスへのアップロードにご注意ください)
Excelアプリ以外の方法:目的別アプローチ
「Excelアプリ以外の方法も知りたい」「もっと手軽にできないの?」という方のために、他の選択肢もご紹介します。
ブラウザで完結!オンラインツールを使う
パソコンを使う感覚に近く、アプリをインストールする必要がないのがオンラインツールです。
Safariなどのブラウザで「Excel PDF 変換 オンライン」と検索すると、無料で使えるサービスがたくさん見つかります。
使い方はシンプルで、サイト上にExcelファイルをドラッグ&ドロップ(または選択)して、「変換」ボタンを押すだけです。
その後、変換されたPDFをダウンロードできます。
注意点としては、大事な書類を外部のサーバーにアップロードすることになるため、機密文書には不向きなこと、そして無料版は1日の利用回数やファイルサイズに制限がある場合が多いことです。
PDFに書き込みをしたいなら「Adobe Acrobat Reader」
PDFを受け取った相手が「ここにサインをお願いします」「この数値を確認してください」と頼んでくることもありますよね。
そんな「PDFを編集・加工する」機能に特化したのが、「Adobe Acrobat Reader」などのPDF専用アプリです。
無料でダウンロードでき、テキストのハイライト、コメントの追加、手書きのサイン(署名)の挿入などが簡単に行えます。
ExcelからPDF化した後、さらに一手間加えたい時には、このようなアプリの出番です。
iPhoneの標準機能を最大限に活用する
実は、インストール済みの「メモ」アプリや「プリント」機能を使って、簡易的にPDFを作成する方法もあります。
例えば、「メモ」アプリ内でExcelファイルを添付し、そのメモを共有する時に「PDFを作成」というオプションが選べる場合があります。
また、SafariでウェブページをPDF保存する要領で、他のアプリからもPDFを作れることがあります。
ただし、これらの方法は用紙サイズの細かい設定などには対応しておらず、あくまで簡易的な方法であることは覚えておきましょう。
スマホ仕事術を極める:クラウド連携のススメ
最後に、もう一歩先のスマートな活用術をお伝えします。
それは、クラウドストレージを中核に据えたファイル管理です。
Microsoftが提供する「OneDrive」にファイルを保存しておけば、会社のパソコンで最後に編集したバージョンが、自動的にあなたのiphoneでも最新状態で開けます。
逆に、iphoneで作成したPDFをOneDriveに保存すれば、パソコンに戻ってから大きな画面で確認したり、印刷したりすることが瞬時にできます。
この「OneDrive」は、Excelアプリと切っても切れない関係にあり、サインインさえすればシームレスに連携します。
他のクラウドサービス(Google Drive、iCloud Drive、Dropbox)も利用可能ですが、日本語のファイル名などで稀に不具合が起こるケースがあるため、Excelファイルを扱うのであればOneDriveが最も安定しています。
iPhoneでエクセルをPDFに変換して仕事の効率を上げよう
いかがでしたか?
今回は、iphoneを使ってExcelファイルをPDFに変換する方法を、基本からトラブル解決、さらに応用編まで詳しく解説しました。
主な方法をまとめると:
- 最も標準的で確実なのは、「Microsoft Excel」アプリのエクスポート機能を使うこと。
- うまくいかない時は、サインイン状態、ファイル形式、ネット接続の3点を確認する。
- レイアウトやファイルサイズに問題があれば、事前の印刷範囲設定やオンライン圧縮ツールが役立つ。
- さらに高度な編集や、より手軽な変換をしたい時は、目的に合わせた専用アプリやオンラインツールを選択する。
今回ご紹介した方法を身につければ、出先での急な仕事の依頼も、恐れることはありません。
あなたのiphoneが、もう一台の強力なビジネスパートナーになるはずです。
ぜひ今日から実践して、スマートで効率的なワークスタイルを手に入れてください。
