「昨日まで普通に動いていたのに、急にガーミンの画面が真っ暗になった…」
そんな経験をした人は意外と多いものです。
ガーミン（Garmin）のスマートウォッチやサイクルコンピュータは高性能で人気がありますが、時に「電源が入らない」「画面がつかない」といったトラブルが起こることがあります。
この記事では、そうした不具合の主な原因と、自分で試せる対処法をわかりやすく解説します。特に「再起動できない」「何も反応しない」ときにどうすればいいかを重点的に紹介します。
ガーミンの画面がつかない主な原因
まずは「なぜ画面がつかなくなるのか」から見ていきましょう。
実はこのトラブル、ハードウェアの故障だけが原因ではありません。多くの場合、ソフトウェアや設定のちょっとしたトラブルが関係しています。
1. ソフトウェアの不具合やアップデートエラー
ガーミンは定期的にシステムアップデートが配信されています。これにより性能が向上する一方で、一部の機種や環境で不具合が発生することもあります。
特に、アップデート直後に「画面が真っ暗になった」「再起動を繰り返す」といったケースが報告されています。
一時的なシステムのフリーズであれば、後述するリセットで復帰することもあります。
2. バッテリーや電源の問題
意外に多いのが、バッテリー切れや充電不良が原因のケースです。
・長期間放置してバッテリーが完全放電している
・ケーブルや充電端子の接触不良
・非純正ケーブル使用による電圧不足
このような要因で内部的に電力が供給されず、画面がつかなくなっている可能性があります。
3. ディスプレイや接触の物理的トラブル
本体の衝撃、水濡れ、湿気などでディスプレイの接点が損傷している場合もあります。
外見上は問題なく見えても、内部の配線や基板が故障していると画面は表示されません。
特にアウトドア用途で使用している場合、知らないうちにダメージを受けていることがあります。
4. 起動時のエラーやシステムクラッシュ
最近話題になっているのが、「青い三角マークのまま起動しない」いわゆる“Blue triangle of death”問題です。
これは起動シーケンス中にソフトウェアがフリーズし、画面がロゴのまま固まる症状です。
再起動を試しても改善しない場合があり、ユーザーの間で大きな話題になっています。
すぐに試せる基本の対処法
焦らずに、順番に確認していくことが大切です。
次の手順を上から順に試してみましょう。
1. 電源ボタンの長押し（ソフトリセット）
まず試すべきは「強制再起動」です。
多くのガーミン機種では、電源ボタン（または Light ボタン）を15〜30秒ほど長押しすることで再起動できます。
画面が消え、しばらくするとロゴが表示されれば成功です。
これで復旧するケースが非常に多いです。
2. 充電ケーブルと端子をチェック
画面がつかない原因の多くは「充電できていないこと」。
・ケーブルの断線や汚れ
・ドックの接点にホコリや汗の付着
・USBポートの電力不足
これらを確認して、別のケーブルやポートで試すのが基本です。
また、接点部分を乾いた布で優しく拭き取るのも効果的です。
3. 十分に充電してから再度起動
バッテリーが完全に空になっている場合、数分では起動しません。
最低でも30分～1時間は充電してから再度電源を入れてみましょう。
もし長時間充電しても無反応なら、ケーブルやバッテリー自体の問題が考えられます。
4. パソコンに接続して状態を確認
ガーミンの多くの機種は、USBでパソコンに接続すると認識されます。
Garmin ExpressやGarmin Connectを使って、デバイスが認識されるか確認してみましょう。
もし認識される場合は、ファームウェア更新やバックアップができる可能性があります。
再起動できない時に試す応急処置
ソフトリセットでも反応がない場合、少し踏み込んだ方法を試します。
1. ハードリセット（初期化）
モデルによって方法は異なりますが、ボタンを組み合わせて押すことで工場出荷状態に戻せる機種があります。
ただし、データが消えるリスクがあるため、最後の手段として行うのが原則です。
ガーミン公式サイトのサポートページで、自分のモデルの手順を確認してから実施してください。
2. 完全放電 → 再充電
内部でシステムがハングしている場合、バッテリーを完全に使い切ることで復帰するケースがあります。
一晩放置してから再度充電を開始すると、正常に電源が入ることもあります。
3. Garmin Expressでのファームウェア更新
パソコンでGarmin Expressを起動し、デバイスを接続。
もし認識される場合は、最新のソフトウェア更新を行いましょう。
ソフトウェアの不具合でブラックアウトしていた場合、これで解消されることがあります。
4. 公式サポートへの連絡
上記をすべて試しても改善しない場合、ハードウェア故障の可能性が高いです。
ガーミン公式サポートに連絡し、修理や交換の相談を行いましょう。
保証期間内であれば無償対応になることもあります。
最近多い「青い三角マークで固まる」問題について
ここ数年、特に報告が増えているのがこの症状です。
起動時に青い三角形のロゴが表示されたまま進まず、ボタン操作も効かなくなる現象です。
この問題は、主にソフトウェアの不具合によるもので、一部の機種ではアップデートで改善されています。
しかし、現時点でも完全な解決には至っておらず、再発することもあります。
対策としては以下の通り。
・Garmin Expressで最新バージョンに更新
・再起動前に十分に充電する
・GPS起動時のフリーズが多い場合は、使用を控える
これらを実施しても改善しない場合は、修理依頼が必要になります。
予防のためにできること
「もう二度と画面が真っ暗になってほしくない」
そんな人のために、普段から意識したいポイントをまとめます。
・定期的なソフトウェア更新
Garmin ConnectまたはGarmin Expressを使って、常に最新バージョンを保つようにしましょう。
古いバージョンでは既知のバグが残っていることがあります。
・充電環境の見直し
純正ケーブルを使い、接点の汚れをこまめに掃除することが重要です。
また、高温多湿の場所での充電は避けましょう。
・長期未使用を避ける
しばらく使わないときでも、数週間に一度は充電するのがおすすめです。
完全放電を防ぐことで、内部バッテリーの劣化を抑えられます。
・バックアップを取っておく
予期せぬトラブルでデータが消えることを防ぐため、Garmin Connectへの同期を定期的に行いましょう。
どうしても直らない場合の判断基準
・電源ボタンを長押ししても反応がない
・パソコンに接続しても認識されない
・充電ケーブルを替えても改善しない
このような場合は、自力での修復は難しい段階です。
無理に分解や非公式な修理を行うと保証が切れることもあるため、正規サポートへの依頼が安全です。
ガーミンの画面がつかない時は、落ち着いて順番に対処を
「ガーミンの画面がつかない」と焦ってしまう気持ちはよくわかります。
けれど、多くのケースではちょっとした再起動や充電チェックで改善します。
それでも反応がない場合は、ハードウェアの故障やシステムエラーを疑い、公式サポートを頼るのが確実です。
普段からソフトウェア更新やバックアップを心がけておけば、もしもの時も安心。
焦らず、落ち着いて手順を試してみてください。
そして次にガーミンの画面がつかない時には、この記事がきっと役立つはずです。
